Heart framing from fingers on woman chest with pink badge to support breast cancer cause, PS: you can change the ribbon color to red to support AIDS cause as both using same symbol

スクリーニングと治療の進歩で乳がん死が半減

近年、スクリーニングと治療が飛躍的に進歩したことで、乳がん死亡率が大幅に低下したことが米スタンフォード大学医学部教授のSylvia Plevritis氏らの研究で明らかになった。シミュレーションモデルを用いたこの研究では、スクリーニングや治療によって乳がん死が半減したと推定された。詳細は「Journal of the American Medical Association(JAMA)」1月9日号に掲載された。

Plevritis氏らは今回、6つのCISNET(Cancer Intervention and Surveillance Modeling Network)のシミュレーションモデルを用いて、2000~2010年に30~79歳の米国人女性の乳がん死亡率低減にスクリーニングと治療がどの程度寄与したのかについて検討した。

その結果、2000年にはスクリーニングおよび治療によって乳がん死亡率が37%低下したと推定された。また、こうした乳がん死亡率の低減効果の44%はスクリーニング、56%は治療によるものであることが分かった。

2012年にはスクリーニングおよび治療によって乳がん死亡率が49%低下し、その低減効果の37%はスクリーニング、63%は治療によるものと推定された。なお、2000年と比べて2012年に乳がん死亡率がさらに低下したのは、この間に乳がんの治療とスクリーニングが大幅に向上したためであることも明らかになった。

なお、2000年の時点では乳がん死亡の抑制効果に対する寄与度はスクリーニングと治療で同程度だったが、2012年には治療がスクリーニングを上回っており、スクリーニングよりも治療の向上の方が死亡率の低減により大きく貢献したことも分かった。

米国がん協会(ACS)医務部門副部長のLen Lichtenfeld氏によると、この間に乳がん治療ではエストロゲンによって増殖するタイプ(ER陽性)の乳がんに対してホルモン療法が実施されるようになったほか、特定の遺伝子(HER2遺伝子)に異常があるタイプ(HER2陽性)の乳がんに対しては新たな治療薬としてトラツズマブ(商品名ハーセプチン)といった分子標的薬が登場。以前から行われている化学療法も向上したことも、乳がんの予後を改善した。スクリーニングについては、この間に従来のマンモグラフィと比べて鮮明な画像が得られるデジタルマンモグラフィが普及し、死亡率の低減に寄与した。

Plevritis氏らによる今回の研究では、乳がんのサブタイプごとのスクリーニングと治療による乳がん死亡率の抑制効果についても検討された。その結果、ER陽性かつHER2陽性の乳がんによる死亡率の低減効果のうち、69%は治療、31%はスクリーニングによる効果であることが示された。一方、エストロゲンなどのホルモン受容体が陰性で、HER2も陰性の「トリプルネガティブ」と呼ばれるタイプの乳がんでは、死亡率の低減に治療とスクリーニングが同程度に寄与していることが分かった。

米国臨床腫瘍学会(ASCO)前代表で米ミシガン大学のDaniel Hayes 氏は「乳がんは早期に発見すれば治療の成功率も高まる。どのタイプのがんでも、スクリーニングで早期発見して治療することで死亡リスクは低下する」とスクリーニングの重要性を強調。Lichtenfeld氏も「コンピューターモデルを用いた今回の研究で、マンモグラフィが乳がんによる死亡を大幅に低減してきたことが明示された。治療が全てであると捉えるべきではない」と話している。(HealthDay News 2018年1月9日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/breast-cancer-news-94/screening-treatment-cuts-breast-cancer-deaths-in-half-729994.html

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Patient Sitting Up in Modern Hospital Room

毎年のワクチン接種で高齢者のインフル重症化リスクが低下

毎年必ずインフルエンザワクチンを接種している高齢者は、インフルエンザの重症化による入院や死亡のリスクが低いとする研究結果が「CMAJ」1月8日オンライン版に掲載された。研究を実施したナバーラ大学健康研究所(スペイン)のJesus Castilla氏らは「ワクチン接種によって完全に感染を防げるわけではないが、重症化しやすい高齢者も繰り返し接種すれば感染しても軽症で済むことが裏付けられた」としている。

Castilla氏らは今回、スペインの病院20施設で2013/2014および2014/2015のシーズンにインフルエンザによって入院した65歳以上の高齢患者のうち一般入院患者598人と、集中治療室(ICU)での治療を要したか入院後30日以内に死亡した重症患者130人、さらに一般入院患者群と重症患者群の対照群として年齢や性、入院日をマッチさせたインフルエンザ以外の原因による入院患者(それぞれ1,493人、333人)のデータを分析した。

その結果、入院したシーズンおよびそれ以前の3シーズンの計4シーズンに連続してインフルエンザワクチンを接種していた患者では、接種していなかった患者と比べてインフルエンザの重症化が原因でICUでの治療が必要となるリスクが74%、死亡するリスクが70%低かった。一方、1シーズンのみの接種ではインフルエンザの重症化を予防する効果は認められなかった。この結果を踏まえ、Castilla氏らは「高齢者でのインフルエンザの重症化の予防には毎年ワクチンを接種することが重要だ」との見解を示している。

米疾病対策センター(CDC)によると、米国では毎年数十万人がインフルエンザのため入院しており、2010~2017年の年間死亡者数は1万2,000~5万6,000人と推定されている。高齢者は免疫系が弱いため、感染すると重症化しやすい。このため、入院が必要な状態となったり、合併症を発症したりすることが多く、死亡に至る場合もある。

米クリスティアナケア・ヘルスシステムのMarci Drees氏は「最も重要なことは、今年のワクチンの効果がどの程度なのかは気にせず予防接種を受けることである」と強調。「米国では今シーズンのワクチンは流行中のインフルエンザウイルスの型に対して予防効果が低い可能性があると指摘されているため、ワクチン接種の意義を疑う人もいるかもしれないが、毎年欠かさず受けることで入院やICUでの治療が必要な状態になるリスクを抑えることができる」としている。

また同氏は今後の研究課題について触れ、「小児を含めたより若い集団でも毎年のワクチン接種によって同様の予防効果が得られるか否かを明らかにする必要がある」と話している。(HealthDay News 2018年1月8日)

https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/flu-news-314/annual-flu-shots-help-keep-seniors-out-of-the-hospital-729905.html

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Portrait of a beautiful young happy smiling couple - isolated

ストレス軽減には「恋人のTシャツのにおい」が効く

急な出張が入ってしまった時や、就職を希望する会社の重要な面接を控えている時は、恋人や配偶者のシャツをバッグに忍ばせておくと良いかもしれない―。ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)のMarlise Hofer氏らによる研究から、パートナーのにおいはストレスの軽減に役立つ可能性があることが分かった。この研究結果は「Journal of Personality and Social Psychology」1月号に掲載された。

Hofer氏らは今回、女性96人を(1)自分のパートナーが24時間着用したTシャツ(2)知らない人が24時間着用したTシャツ(3)未着用のTシャツ―のいずれかのにおいを嗅いでもらう群にランダムに割り付け、全ての女性に対して嗅覚検査とともに模擬面接や計算テストなどを通じてストレスを誘発する検査を実施した。また、女性には自身のストレスレベルを評価してもらったほか、唾液を採取してストレスホルモン(コルチゾール)の濃度を測定した。

なお、3群ともに使用するTシャツは清潔なものとし、パートナーあるいは知らない人がTシャツを着用する際にはデオドラント用品や香りの付いたボディケア用品の使用のほか、喫煙やにおいに影響する可能性がある食品の摂取を避けるよう指導した。

その結果、パートナーのにおいを嗅いだ女性では、検査前および検査後のいずれにおいてもストレスレベルが低かった。また、唾液中のコルチゾールの濃度も低かった。特に、嗅いだにおいがパートナーのものであることに気付いた女性でストレスレベルの低下が顕著だった。

一方、知らない人のにおいを嗅いだ女性では、検査前から検査後までどの時点においてもストレスホルモン濃度が高かった。

Hofer氏は「パートナーの不在時にはパートナーのシャツを着たり、ベッドで寝る時に普段パートナーが寝ている側で寝たりする人は多い。しかし、なぜそのような行動を取っているのか、気付いている人は少ないだろう」と指摘。その上で、今回の研究結果について「パートナーがその場にいなくても、においがストレスを軽減する強力なツールになることを示すものだ」と説明している。
(HealthDay News 2018年1月9日)

https://consumer.healthday.com/pregnancy-information-29/love-sex-and-relationship-health-news-452/stressed-try-sniffing-your-partner-s-t-shirt-729963.html

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1-2 HDN1月18日「ヘルスハイライト」No.2

皮膚細胞から機能する筋肉の作製に成功

ヒトの皮膚組織から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)をもとに、実際に機能する筋肉を作製することに初めて成功したとする研究結果が「Nature Communications」1月9日オンライン版に掲載された。研究を実施した米デューク大学生物医工学教授のNenad Bursac氏らは「新たな治療法の開発や筋疾患の原因解明につながる可能性がある」としている。

Bursac氏らは今回、実験室でヒトの皮膚細胞を初期化(リプログラミング)し、iPS細胞を作った。次に、この細胞に筋細胞への変化を開始するよう合図する働きを持つ分子であるPax7の遺伝子を導入して培養し、筋幹細胞に分化させた。さらに、この細胞を培養し、実際に機能する筋線維を作ることに成功したという。

作製された筋線維は健康な成人の筋組織ほど丈夫なものではなかったが、刺激を与えるとヒトに本来備わっている筋組織と同じように反応した。また、培養した筋線維をマウスに移植したところ、3週間以上にわたって生着し、機能し続けることが確認された。

Bursac氏らは「iPS細胞から作製した筋線維を治療で使用するにはさらなる研究が必要だ」としているが、特に希少疾患の研究でこうした筋線維を活用できるのではないかと期待を示している。同氏は「研究で筋組織の検体が必要であったとしても、例えばデュシェンヌ型筋ジストロフィーなどの小児患者の筋組織を採取することは、既に衰えている筋肉をさらに傷つけることになるため倫理的に問題がある。これに対し、皮膚や血液など筋肉以外の組織から採取した細胞をもとにした筋線維を使用すれば、患者を傷つけないで済む」と説明している。

さらに、同氏らは今回の技術を遺伝子治療と組み合わせて新たな治療法の開発につなげられる可能性もあるとしている。理論上は、患者から採取した細胞の遺伝的な異常を修復して正常な筋組織でできた小さなパッチを作製し、治療に用いることも考えられる。同氏は「こうした治療によって筋疾患患者の全身の筋肉を治癒させることはできないかもしれないが、他の遺伝子治療と組み合わせたり、局所治療に用いたりすることは可能かもしれない」としている。(HealthDay News 2018年1月9日)

https://consumer.healthday.com/health-technology-information-18/stem-cell-news-636/scientists-turn-skin-cells-into-muscle-cells-a-potential-boon-for-research-729979.html

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思春期の子どもとの接し方

10代前半は子どもにとって情緒的にも身体的にも難しい時期です。

ホルモンが変化して思春期に入ると、子どもは自分の体の変化を意識し、人からどう思われているかをしきりに気にするようになることもあります。

そんな時期の子どもに対する親としての接し方について、ヒントを紹介します。

・薬物、飲酒、喫煙、性などの難しいテーマについて話すときは、子どもに対して正直かつ率直な姿勢でいるようにしましょう。
・子どもの友達と知り合いましょう。
・子どもの学校生活にも関心をもちましょう。
・健全な選択ができるよう子どもを手助けしながら、自分で決めるように促しましょう。
・子どもの意見を尊重しましょう。子どもにとって親はきちんと話を聞いてくれる存在であると認識されていることが大切です。
・意見が対立したときは、目標を明確にした上で、その目標をどのように達成するかは子どもに決めさせましょう。

情報元:米疾病対策センター(CDC)(HealthDay News 2018年1月8日)

https://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/parenting-health-news-525/health-tip-positive-parenting-729743.html

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Woman taking blood sample for measuring sugar level

糖尿病患者を注射から開放する「パッチ型デバイス」に可能性

血糖値が上昇するとインスリン産生を促す薬剤を放出するパッチ型デバイスを皮膚に貼り付けることで、2型糖尿病患者は血糖値を測定する指先穿刺の煩わしさから解放されるだけでなく、インスリンなどの治療薬の注射も不要になる可能性のあることがマウスを用いた実験で明らかにされた。詳細は「Nature Communications」2017年11月24日オンライン版に掲載された。

研究を主導した米国立画像生物医学・生物工学研究所(NIBIB)のXiaoyuan Chen氏は「使い捨てタイプのこのパッチは痛みもなく、血糖値を1週間程度コントロールできると期待される」と述べている。ただし、今回は2型糖尿病モデルマウスでの検証に過ぎず、ヒトでも同様の効果が望めるかどうかは明らかにされていないという。

Chen氏らの研究チームが開発したパッチは、100本以上の微小なマイクロ針と血糖値を感知する化学物質を備えており、血糖値の上昇を感知するとインスリンの産生を促す薬剤「exendin-4」を血糖値が正常化するまで放出する。exendin-4はGLP-1受容体作動薬の一つで、このクラスの薬剤にはエキセナチド〔商品名:バイエッタ(1日2回皮下注)、ビデュリオン(週1回皮下注)〕のほか、デュラグルチド(同:トルリシティ、週1回皮下注)、リラグルチド(同:ビクトーザ、1日1回皮下注)がある。

研究チームは今回、1週間分のexendin-4を搭載した半インチ四方(約1.27cm四方)のパッチを糖尿病モデルマウスの皮膚に貼り付けて観察した。その結果、血糖値に応じてexendin-4が放出され、長期的に作動し、安全性も高いことが分かった。

ただし、一部のマウスにはパッチの装着部位に炎症が認められた。GLP-1受容体作動薬の副作用として悪心や嘔吐が知られているが、研究チームはこのパッチのexendin-4 の放出速度は緩やかで、こうした副作用は生じないものと予測しているという。また、開発の次なるステップは「ヒトの皮膚に適した長い針を備えたパッチを作製することだ」とChen氏は説明している。

専門家の一人、米モンテフィオーレ医療センター臨床糖尿病センター長のJoel Zonszein氏は「パッチのアイデアは良いが、薬剤はexendin-4ではなくインスリンの方が望ましいかもしれない。実用化すれば有望な治療法になる可能性があるが、ヒトに応用し、米食品医薬品局(FDA)の承認を得るまでには長い時間を要するだろう」と述べている。また、GLP-1受容体作動薬については経口薬の臨床試験が進行中であり、その結果も待たれるという。(HealthDay New 2018年1月4日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/diabetes-drug-news-179/goodbye-needles-patch-might-be-the-future-for-blood-sugar-tracking-729840.html

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2HDN糖尿病ニュース1月18日配信2

2017年に飛躍的発展遂げた糖尿病治療-米専門家の見解は?

2017年は糖尿病の研究と治療が飛躍的発展を遂げた一年であった。特に進歩がみられた分野には(1)人工膵臓技術、(2)糖尿病治療薬による心血管疾患リスクの低減、(3)持続血糖測定(CGM)の進歩、(4)1型糖尿病の妊婦における血糖コントロールの改善、(5)超速効型インスリンの承認、(6)医療コストへの関心の高まり-の6つが挙げられる。これらの進歩の意義について、米国の専門家に見解を聞いた。

2017年に最も注目を集めたのは「人工膵臓の実用化」であろう。メドトロニック社による携帯型の人工膵臓デバイスには、インスリンポンプとCGMが装備され、コンピューターのアルゴリズムによってモニターした血糖値に応じてインスリン投与量を自動的に調整し、インスリン注入を行う。血糖値が下がり過ぎるとインスリンの注入を一時的に中断する機能も備えている。

操作はまだ完全に自動化されておらず、デバイスを装着した患者は食事中に含まれる炭水化物の摂取量や1日数回測定した血糖値を入力する必要があるが、若年性糖尿病研究財団(JDRF)のAaron Kowalski氏は「人工膵臓デバイスの実用化はわれわれの悲願であった。その機能は完璧ではないとしても、患者に大きな利益をもたらすものだ」と高く評価している。現在では、数十社が独自の人工膵臓システムの開発に着手しており、同氏は「競争でより革新的なデバイスが生まれる可能性がある。今後数年間の成果に期待したい」と話している。

また、2017年には糖尿病患者で懸念される心血管疾患リスクについても新しい研究結果が発表された。約400人の成人1型糖尿病患者を対象としたプラセボ対照二重盲検のランダム化比較試験(REMOVAL試験)の結果、メトホルミンの長期投与は1型糖尿病患者の心血管疾患リスクを低減することが第77回米国糖尿病学会(ADA)で発表された。ADAのChief Scientific & medical officerを務めるWilliam Cefalu氏は「心血管疾患は糖尿病合併症の中でも死に至るリスクが高く、治療コストもかかる。既にSGLT-2阻害薬やGLP-1受容体作動薬については2型糖尿病患者の心血管疾患リスクを低減したとの報告がある」と述べている。

糖尿病治療の技術革新は人工膵臓にとどまらず、米食品医薬品局(FDA)がアボット社のフラッシュグルコースモニタリングシステム「FreeStyle Libre」を承認したことも注目を集めた。このシステムでは皮膚の下に小さなセンサーワイヤーを挿入して血糖値を測定するが、患者は装置をセンサーにかざすと測定した血糖値の情報を読み取ることができる。また、このシステムでは採血のための指先の穿刺を必要としない。Kowalski氏は「CGMから常に送られる血糖測定値に精神的な負担を感じる患者もいる。FreeStyle Libreはこうした負担を軽減するほか、他のCGMよりデバイスが薄く、価格も安いといったメリットもある」と説明している。

また、CGMに関しては、1型糖尿病の妊婦を対象とした非盲検の国際的なランダム化比較試験(CONCEPTT試験)により、CGMを使用することで非使用よりも血糖目標を達成する期間が延長し、新生児アウトカムも改善することが報告されている(Lancet 2017; 390: 2347-2359)。

その他、2017年9月にFDAが承認した新しい超速効型インスリンアスパルト製剤(Fiasp®)にも期待が寄せられている。従来の超速効型インスリン製剤は吸収速度が遅く、血中に移行するまで約5~10分を要するため、食事の約10分前にインスリンを注射する必要があった。しかし、この新しい製剤は約2.5分で血中に移行し始めるため、食事開始後20分までに注射をすれば食後血糖値の上昇を抑えられる。

さらに、インスリンに関しては過去10年間で急上昇したコストが課題とされている。ADAは“Make Insulin Affordable(インスリンを手ごろな価格に)”と題したキャンペーンを開始しており、この問題への関心を高める活動を行っている。

Cefalu氏は「2017年の研究の進展で糖尿病とその合併症への理解が深まったほか、糖尿病患者が直面している経済的課題や治療へのアクセスといった面への配慮もなされるようになった」と話している。(HealthDay New 2018年1月5日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/big-strides-made-in-diabetes-care-729926.html

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4.1.1

顔面エクササイズで見た目年齢が3歳若返る?

顔面の「ストレッチ」で見た目を若返らせることができるかもしれない―。中年女性を対象とした小規模臨床試験で、20週間の顔面エクササイズプログラムによって見た目年齢が約3歳若返ることが示された。詳細は「JAMA Dermatology」1月3日オンライン版に掲載された。

臨床試験を実施した米ノースウエスタン大学フェインバーグ医学部のMurad Alam氏らによると、顔の見た目の老化には皮膚のたるみやシミだけでなく、その下層に位置する脂肪や筋肉が加齢に伴い減少することも影響することが分かってきているという。このことから近年、顔の筋肉を増やし、顔の見た目年齢を若返らせることができる可能性があるとして期待されているのが顔面エクササイズだ。

Alam氏らは今回、顔面エクササイズの効果を検証するため40~65歳の中年女性27人を対象とした臨床試験を実施した。試験では、女性たちに20週間の顔面エクササイズプログラムを受けてもらった。同プログラムではまず、顔面エクササイズの専門インストラクターによる90分間の指導を2回受けた上で32種類のエクササイズ(計30分)を最初の8週間は毎日、残る12週間は1日おきに実施してもらった。顔面の見た目年齢は試験の開始前および開始後8週の時点、さらに終了時に撮影した写真に基づき2人の皮膚科医が評価した。

その結果、見た目の平均年齢は試験開始前の50.8歳から開始後8週の時点には49.6歳に、さらに終了時には48.1歳に低下し、試験開始前と比べ終了時には平均で2.7歳若返っていた。具体的な見た目の変化について、Alam氏は「試験の開始前と比べ終了時には頬の上部と下部に張りが出てきた。また全体的に輪郭が滑らかになり、引き締まった印象になった」と説明している。

なお、試験に参加した女性たちの満足度も高く、「目じりのしわ」や「眼の周囲の落ちくぼみ」「顎のライン」といった顔面の20カ所の特徴のうち18カ所が改善していたと報告された。

この結果を踏まえ、Alam氏は「男性や若い女性にも顔面エクササイズによって同様の効果が期待できる」との見方を示すとともに、「エクササイズ単独では充填剤やレーザー治療などの代わりにはならないが、そうした従来の治療にエクササイズを加えることで効果が増強される可能性もある」としている。

一方、今回の臨床試験には関与していない同大学皮膚科学のSteve Xu氏は、「顔の老化は単にしわが増えるというものではなく、皮膚の上層が薄くなり、下層ではコラーゲンやエラスチンが失われ、脂肪や筋肉が減るなどの複雑なプロセスである」と説明。その上で「頬の高さは魅力的な顔の重要な要素。これが崩れると頬の張りが失われ、顎のたるみにもつながる。したがって、エクササイズによる顔の筋肉の強化でこのようなプロセスを食い止めるというのは理にかなっている」と話している。(HealthDay News 2018年1月5日)

https://consumer.healthday.com/senior-citizen-information-31/misc-aging-news-10/facial-stretches-could-trim-years-off-your-look-729937.html

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4.1.1

米国でインフルエンザが猛威、ほぼ全土に感染拡大

米国でインフルエンザが猛威をふるっている。米疾病対策センター(CDC)は1月12日の記者会見で、今シーズンは近年まれに見る規模で流行しており、ハワイ州とコロンビア特別区を除いた49州に感染が広がっていることを明らかにした。

CDCインフルエンザ予防部門のDaniel Jernigan氏は会見で「米国のインフルエンザの感染マップで全土が同じ色に染まったのは今回が初めて」と話した。また、今シーズンは通常よりも早くインフルエンザが流行し始めたが、同氏は「おそらく現在が流行のピークだろう」との見方を示した。ただ、流行が収束する時期について見通しは立っておらず、「少なくともあと11~13週は続くだろう」とした。

インフルエンザによる入院患者も急増しており、この1週間に人口10万当たりの入院患者数が13.7人から22.7人にほぼ倍増したことも明らかになった。入院患者で最も多くを占めるのは65歳以上の高齢者だが、50~64歳の中年層でも入院率が上昇しているという。インフルエンザが原因で死亡した小児患者は12日までに20人と報告されていることも分かった。

今シーズンに流行しているインフルエンザの80%はワクチンが効きにくいH3N2型であることに加え、寒さが厳しい冬となったことが深刻な事態を招いた可能性があるとの見解も示された。なお、ワクチンの予防効果に関する詳細な分析は今後行われる予定だが、Jernigan氏は「H3N2型に対する予防効果は30%程度と予測している」と話した。

ただし、CDC長官のBrenda Fitzgerald氏は「インフルエンザワクチンは完璧なものからは程遠いが、インフルエンザを予防するための最良の方法であることに変わりはない」と強調し、「未接種者は今からでも接種してほしい」と呼び掛けた。(HealthDay News 2018年1月12日)

https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/flu-news-314/severe-flu-season-slams-all-but-one-state-cdc-730147.html

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4.1.1

米国の中高生、「初体験」の年齢が上昇

米国の9~12年生(中学3年生~高校3年生)の男女を対象に米疾病対策センター(CDC)が実施した研究から、初めて性交を経験する年齢が上昇していることが明らかになった。特に中学3年生と高校1年生の男女で性交の経験者の割合が大幅に低下していたという。この研究結果は「Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)」1月5日号に掲載された。

研究では、CDCが全米の中高生を対象に2年ごとに実施している調査のデータを分析した。その結果、性交の経験があると回答した中高生の割合は1995年の53%から2005年には47%に低下し、2015年には41%まで低下していた。特に性交経験者の割合の低下が著しかったのは中学3年生で、2005年の34%から2015年には24%に低下。また、高校1年生でも同期間に43%から36%に低下していた。一方、高校2~3年生ではほとんど低下していなかった。

人種別では黒人とヒスパニック系の中高生で性交経験者の割合が低下していたが、白人では目立った変化は認められなかった。

米マウントサイナイ青少年医療センターのMatthew Oransky氏は「年齢が上がるにつれて物事の判断力やコミュニケーション能力、計画を立てる能力が高くなる。性交を初めて経験する時の年齢が高ければ、健康面も考慮した責任ある決断が下せるだろう」と話し、今回の報告を歓迎している。

一方、米レノックス・ヒル病院産婦人科のJennifer Wu氏は、中高生で性交経験者の割合が低下傾向にある主な要因として、性感染症や正しい避妊法などに関する性教育の普及を挙げている。その上で、同氏は「今後も性教育を継続しなければ、再びティーンエージャーの性行動が活発化してしまう」と指摘している。また、米ジャッカー・ヒルサイド病院のVictor Fornari氏も、性教育を通じて性感染症がもたらす深刻な影響や10歳代で子どもを出産することの厳しさについて中高生が学んだことが、性行動の変化につながったとの見解を示している。(HealthDay News 2018年1月4日)

https://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/children-and-teen-sex-news-605/good-news-for-parents-teens-are-delaying-having-sex-729906.html

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