「生活習慣の是正」がうつ病予防につながる可能性――約1万人の日本人を対象に解析

うつ病になったことがある人は、そうでない人と比べて肥満や脂質異常症である割合が高く、運動習慣がなく、朝食はあまり取らないなど生活習慣が乱れている可能性が高いことが、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部長の功刀浩氏らと(株)ジーンクエストとの共同研究で分かった。うつ病の予防や治療には生活習慣の是正も重要になるという。「Journal of Psychiatric Research」2月10日オンライン版に掲載の論文。

研究グループは、うつ病の既往がある成人1,000人と既往がない対照者1万876人の計1万1,876人の成人男女を対象とした大規模なウェブ調査データを解析し、うつ病既往の有無で肥満度やメタボリック症候群の有無、食生活や運動習慣を比較検討した。(HealthDay News 2018年4月9日)

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SMBGの理解度が痛みの程度や血糖管理に影響――関電医学研究所

血糖自己測定(SMBG)に苦痛を感じる1型糖尿病や2型糖尿病の患者は、苦痛を感じない患者と比べてその重要性を十分に理解できておらず、精神的な苦痛を抱え、血糖コントロールも不良になりやすい可能性のあることが、関西電力医学研究所所長の清野裕氏らの研究グループが実施した大規模アンケートで明らかになった。担当医が血糖測定結果を確認して適切なアドバイスを行うと、患者のSMBGの理解度が向上し、痛みの軽減につながる可能性も示唆された。「Journal of Diabetes Investigation」3月4日オンライン版に掲載の論文。

アンケートは、全国42医療機関に外来通院中の1型糖尿病患者および2型糖尿病患者とその担当医を対象に実施し、それぞれ517人および1,648人、142人から回答を得た。(HealthDay News 2018年4月9日)

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血糖変動の増大が心臓自律神経障害につながる可能性――日本人2型糖尿病患者を対象に解析

日本人の2型糖尿病患者では、血糖変動が大きくなると心臓自律神経機能を評価する指標の一つである圧受容器反射感受性(baroreflex sensitivity;BRS)の低下と関連する可能性があると、東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也氏らの研究グループが「Cardiovascular Diabetology」3月7日号に発表した。2型糖尿病患者ではBRSの評価により心血管イベントリスクを予測できる可能性があるという。

研究グループは、多施設から登録した2型糖尿病の連続症例102人を対象に、持続血糖モニター(CGM)を3日間装着してもらい、血糖変動指標(SD、SV、MAGE)とBRSとの関連を調べる前向きのオープンラベル試験を行った。(HealthDay News 2018年4月2日)

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「軽度な運動を2週に1回」でも血糖値は改善する?――日本人2型糖尿病患者を対象に解析

日本人の2型糖尿病患者では、50分間の軽度な運動を2週に1回行うだけでも血糖コントロールが改善するほか、軽度な運動に食事療法を併用すると減量にも有効な可能性のあることが、川崎医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科学准教授の中西修平氏らの研究グループの検討で分かった。「Journal of Diabetes Investigation」3月11日オンライン版に掲載の論文。

研究グループは運動プログラム(隔週1回50分、運動強度は2~2.5METs)に1回以上参加した外来の2型糖尿病患者49人と同期間に参加しなかった患者83人を対象に、プログラムの参加回数と食事療法の有無を確認し、血糖コントロール状況とBMIの変化との関連を調べた。(HealthDay News 2018年3月26日)

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2割以上の体重減少で骨粗鬆症性骨折リスクが上昇――日本人2型糖尿病患者の大規模コホート研究を解析

閉経後女性を含む日本人の2型糖尿病患者では、体重が最大体重から20%以上減少すると骨粗鬆症性骨折を起こしやすくなる可能性のあることが、白十字病院(福岡県)副院長・糖尿病センター長の岩瀬正典氏らの研究グループの検討で分かった。これらの関連は特に男性で強かったという。「Diabetes Care」3月14日オンライン版に掲載の論文。

研究グループは、同県内の糖尿病専門施設に通院する外来2型糖尿病患者4,706人を対象に中央値で5.3年間追跡し、登録時の最大体重からの体重減少率で4群(10%未満、10~20%未満、20~30%未満、30%以上)に分けて、大腿骨および椎体における骨粗鬆症性骨折の発生率を比較検討した。(HealthDay News 2018年3月26日)

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血糖変動の改善が酸化ストレス軽減につながる可能性――日本人2型糖尿病患者で検討

日本人の2型糖尿病患者は、空腹時血糖や血糖変動といった糖代謝指標を改善させると酸化ストレスも軽減する可能性のあることが、昭和大学医学部糖尿病・代謝・内分泌内科学の小原信氏らの研究グループの検討で分かった。「Diabetes Research and Clinical Practice」3月1日オンライン版に掲載の論文。

研究グループは、同大学病院を受診した外来の2型糖尿病患者67人を対象に持続血糖モニタリング(CGM)を72時間装着してもらい、24週間の薬物治療前後で酸化ストレスの程度を評価し(d-ROMsテスト)、酸化ストレスの軽減につながる血糖変動指標(MGL、MAGE、MODD、%CV、AUCpp)を探索した。(HealthDay News 2018年3月19日)

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クレアチニン/シスタチンC比はサルコペニアの新規マーカーか――日本人2型糖尿病患者で検討

日本人の2型糖尿病患者において、クレアチニン/シスタチンC比はサルコペニアのサロゲートマーカーとなる可能性のあることが、京都府立医科大学大学院内分泌・代謝内科学教授の福井道明氏らの研究グループの検討で分かった。「Diabetes Research and Clinical Practice」5月号に掲載の論文。

研究グループは今回、血清クレアチニンは筋肉量による影響を受けることに着目し、KAMOGAWA-DM コホート研究に参加したうちの2型糖尿病患者285人を対象に、筋肉量の影響を受けにくい血清シスタチンCで除したクレアチニン/シスタチンC比が2型糖尿病患者におけるサルコペニアの予測因子になるか否かを調べる横断研究を行った。(HealthDay News 2018年3月19日)

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社会との関わりで糖尿病リスクが低減――中年期の日本人男女を解析

中年期の日本人男女では社会との関わりがあると糖尿病になりにくい可能性のあることが、筑波大学医学医療系准教授の柴山大賀氏らの検討で分かった。厚生労働省が行う中高年縦断調査データを分析したもので、糖尿病の予防戦略では食生活や運動、喫煙や飲酒習慣といった生活習慣の是正だけでなく、社会的なつながりを深くするような対策も必要になるという。「Journal of Diabetes Investigation」2月11日オンライン版に掲載の論文。

柴山氏らは、厚労省が実施する中高年縦断調査に2005~2013年に参加した50~59歳の男女3万1,615人(平均年齢54.6歳、女性が約53%)を対象に、社会との関わりと糖尿病の発症リスクとの関連について分析した。(HealthDay News 2018年3月6日)

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2型糖尿病患者の脂肪肝の判定に有用な指標とは? ――日本人患者データを解析

未治療の日本人の2型糖尿病患者では、生体インピーダンス法を用いて評価した筋肉量と体脂肪量の比と血液検査のALT値は脂肪肝の判定に有用な指標となる可能性のあることが、陣内病院(熊本県)院長の陣内秀昭氏らの検討で分かった。「Diabetes Research and Clinical Practice」2月12日オンライン版に掲載の論文。

同氏らは、同病院を外来受診した未治療の2型糖尿病患者119人を対象に、生体インピーダンス法を用いた身体組成測定と血液検査を行い、腹部CT画像で評価した肝臓と脾臓の脂肪量のCT値比(L/S比)との関連を調べた。その結果、筋肉量と体脂肪量の比およびALT値は脂肪肝と独立して有意に関連することが分かった。(HealthDay News 2018年3月6日)

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かかりつけ医から専門医への紹介基準を公表――日本腎臓学会、日本糖尿病学会

日本腎臓学会と日本糖尿病学会はかかりつけ医から専門医・専門医療機関に紹介する際の基準を公表した。

紹介基準は日本医師会の監修も受けており、両学会の専門医とかかりつけ医の連携強化を図るのが狙い。日本腎臓学会の紹介基準では、蛋白尿・アルブミン尿が正常でも40歳未満はeGFR値60mL/分/1.73m2未満で専門医に紹介する。微量アルブミン尿・軽度蛋白尿の場合もeGFR値60mL/分/1.73m2未満で紹介し、血尿がある場合はeGFR値にかかわらずに紹介する。また、日本糖尿病学会の紹介基準では腎機能低下や蛋白尿がある場合は腎臓専門医への紹介基準を参照するよう明記された。詳細は両学会の公式ホームページを参照のこと。(HealthDay News 2018年3月5日)

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