厚労省推奨の全身持久力を達成すると2型糖尿病予防につながる――東北大

厚生労働省が推奨する全身持久力(cardiorespiratory fitness)の基準(2013年に公表した「健康づくりのための身体活動基準2013」)を継続的に達成すると2型糖尿病リスクが低減できる可能性があると、東北大学大学院医工学研究科健康維持増進医工学分野の門間陽樹氏らが発表した。

この研究は60歳未満の男性会社員2,235人を最大で23年間追跡したもの。2型糖尿病の予防には、厚労省が勧める全身持久力の基準を一時的にではなく、継続的に達成することがより重要であることが分かった。詳細は「Journal of Epidemiology」11月25日オンライン版に掲載された。(HealthDay News 2017年12月11日)

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2型糖尿病と肥満の併存は駆出率保持心不全のリスク因子――神戸大の研究グループ

2型糖尿病患者は肥満を伴うと左室拡張機能が悪化しやすく、左室駆出率が保持された心不全(HFpEF)のリスクが高まる可能性のあることが、神戸大学大学院循環器内科学講師の田中秀和氏らの検討で分かった。「Cardiovascular Diabetology」11月9日オンライン版に掲載の論文。

研究グループは、左室駆出率が55%以上に保たれ冠動脈疾患が認められない無症候性の2型糖尿病患者145人と健康な対照群(90人)に標準的な心エコー図検査を行い、左室長軸方向の心筋収縮能の指標として心尖部3断面からGlobal Longitudinal Strain(GLS)を計測し左室拡張機能を比較検討した。(HealthDay News 2017年12月4日)

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電子カルテを機械学習で分析、治療効果予測モデルを開発――日立製作所

(株)日立製作所は11月6日、糖尿病患者の大規模な電子カルテデータを機械学習で分析することで糖尿病治療薬の治療効果を予測し、比較する技術を開発したと発表した。この技術の活用で投薬開始から90日後の時点でHbA1c目標値を達成できる確率を予測でき、個々の患者に最適な薬剤選択に役立てられるという。

研究グループは、米ユタ大学が有する匿名化された糖尿病患者の電子カルテのうち約6,800人のデータを解析。得られた情報を機械学習を活用して分析して患者や治療薬の種類ごとにHbA1c目標値を達成できる確率を予測するモデルを構築した。このモデルを約2,200人の患者データで検証したところ、90日後の治療結果を高精度に予測できたとしている。(HealthDay News 2017年11月29日)

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尿pH低値で耐糖能異常リスク上昇――愛媛大

健診を受けた成人男女約4,900人を調査した結果、日本人の男女は尿pH値が低いほど耐糖能異常リスクが高い可能性があると愛媛大学大学院消化器・内分泌・代謝内科学(第三内科)の三宅映己氏らが発表した。特にこれらの関連は男性で強く、尿pH測定は糖尿病の高リスク者の早期発見に有用な指標になり得るという。「Journal of Diabetes Investigation」11月16日オンライン版に掲載の論文。

同氏らは、健康診断を受診した23~86歳の男女4,945人を対象に空腹時血糖(FPG)値またはHbA1c値で各3群に分けて尿pH値との関連を調べた。また、対象者を尿pH値で5群に分けて耐糖能異常との関連を男女別に解析した。(HealthDay News 2017年11月27日)

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細小血管合併症の重症化や重複でQT間隔延長リスク高まる――日本医大

日本人の2型糖尿病患者において、網膜症や腎症といった細小血管合併症が重症化する、もしくは神経障害を含めた3つの細小血管合併症が重複すると致死的な不整脈につながる心電図のQT間隔延長リスクが高まることが、日本医科大学付属病院糖尿病・内分泌代謝内科の小林俊介氏と長尾元嗣氏らの検討で分かった。2型糖尿病患者の死亡リスク低減には心電図所見にも注意する必要があるという。「Journal of Diabetes Investigation」11月2日オンライン版に掲載の論文。

両氏らは、血糖コントロールのために入院した2型糖尿病患者219人を対象に、細小血管合併症の重症度や重複数とQT間隔との関連を調べる観察研究を行った。(HealthDay News 2017年11月20日)

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動脈スティフネスの進行度に遺伝的要因が影響か――産総研

血管収縮因子であるエンドセリン(ET)受容体の遺伝子多型に特定のパターンを持つ人は、加齢に伴う動脈壁の硬化(動脈スティフネス)が増大しやすい可能性があることを産業技術総合研究所(茨城県)人間情報研究部門の菅原順氏らの研究グループが突き止めた。一方で、こうした遺伝的要因があっても、有酸素運動を習慣的に行うとリスクを低減できる可能性があるという。「Journal of Applied Physiology」11月2日オンライン版に掲載の論文。

同氏らは2003~2005年に上腕足首間脈波伝播速度(baPWV)を計測した成人男女92人を対象に、有酸素運動量で3群に分けて血管の緊張度の制御に関わるET-A受容体とET-B受容体の遺伝子多型のパターンを調べた。(HealthDay News 2017年11月20日)

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健康づくりの優れた取り組みを表彰――厚労省「第6回健康寿命をのばそう!アワード」

厚生労働省が主催する「第6回健康寿命をのばそう!アワード」の表彰式が13日、都内で開かれ、生活習慣病予防の啓発などの優れた取り組みを行う企業や団体、自治体に各賞が授与された。

生活習慣病予防分野では特に優れた取り組みとして、竹富診療所(沖縄県)の「ぱいぬ島健康プラン21 in竹富島~健康長寿復活を目指した小さな島の取組み~」が厚生労働大臣最優秀賞に輝いた。その他、同大臣優秀賞(3件)や同省健康局長優良賞(12件)などが選ばれた。登壇した加藤勝信厚生労働大臣は「優れた取り組みを他の企業や団体などの広げていき、全国の健康づくりがより活性化されるようにつなげていきたい」と述べた。(HealthDay News 2017年11月15日)

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飲酒量が多いほどインスリン分泌不全やインスリン抵抗性になりやすい――帝京大の研究グループ

日本人の成人男女は飲酒量が多いほどインスリン分泌不全やインスリン抵抗性になりやすく、2型糖尿病の発症リスクが高まる可能性があると、帝京大学衛生学公衆衛生学の辰巳友佳子氏らが発表した。これらの関連には性差はみられないことも分かった。「Diabetes Research and Clinical Practice」10月27日オンライン版に掲載の論文。

同氏らは、2008~2009年に人間ドックを受け、2型糖尿病とインスリン分泌不全や抵抗性がない30~74歳の男女2,100人を純アルコール摂取量で4群に分けて、毎年実施した75gOGTTで評価したインスリン分泌不全またはインスリン抵抗性の発症との関連を前向きに調べた。(HealthDay News 2017年11月13日)

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11月14日は「世界糖尿病デー」、全国各地で啓発イベント

今年も11月14日の世界糖尿病デーには、全国各地で有名な建造物がシンボルカラーの青色にライトアップされ、13日から始まる全国糖尿病週間(第53回、19日まで)を通して糖尿病の正しい知識を啓発する多くのイベントの開催が予定されている。

実行委員会の発表によると、期間中にブルーライトアップされる建造物は札幌時計台や東京ゲートブリッジ、京都・東寺五重塔、福岡・太宰府天満宮本殿など過去最多の200カ所に上る。講演会やウォーキング、無料の血糖測定や健康相談などさまざまなイベントが開かれる予定。(HealthDay News 2017年11月10日)

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世界糖尿病デーにレクチャーと皇居ランイベントを開催――日本糖尿病協会

日本糖尿病協会は11月14日の世界糖尿病デーに、楽しみながら糖尿病予防と健康の大切さを考える一般の方向けのイベントを世界糖尿病デー実行委員会・クルソグ実行委員会と共催で開催する。

「World Diabetes Day 11.14 ~明日を変えるために今動こう、皇居スロージョギング®でブルーサークルを繋ごう~」と名付けられたこのイベントでは、東京駅周辺で糖尿病のミニレクチャーを受けた後、ブルーライトアップされた東京駅を眺めながら皇居外周をゆっくり走るもの。同協会は参加者に、世界糖尿病デーのシンボルカラー「青」にちなんで青色のものを身につけるよう呼び掛けている。(HealthDay News 2017年11月7日)

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