低HbA1c値は高齢2型糖尿病患者フレイルのリスク因子 ――日本人患者で検討

日本人の高齢2型糖尿病患者において、低HbA1c値はフレイル(虚弱)のリスク因子になり得ることが、福岡大学内分泌・糖尿病内科教授の柳瀬敏彦氏と誠和会牟田病院(福岡県)内分泌・糖尿病内科の柳田育美氏、名和田新氏らの検討で分かった。「Journal of Diabetes Investigation」5月27日電子版に掲載の論文。

研究グループは、65歳以上の2型糖尿病患者132人(男性が63人、平均年齢78.3歳、平均HbA1c値7.0%)を対象に、身体的・精神的側面を7段階で評価するClinial Frailty Scale(CFS)を用いてフレイルスコアを算出。フレイルの有無で2群に分けて患者側のさまざまな因子との関連を調べた。(HealthDay News 2017年6月19日)

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夜遅く食べても食後血糖値の上昇を抑える方法は? ――日本人2型糖尿病患者で検討

21時以降の夜遅い食事は食後高血糖をもたらしやすいが、夜遅く食事をとる数時間前に野菜や炭水化物を少量摂取しておくと、こうした食後血糖値の上昇を抑えられる可能性のあることが、京都女子大学家政学部食物栄養学科教授の今井佐恵子氏と梶山内科クリニック(京都府)院長の梶山静夫氏らの検討で分かった。「Diabetes Research and Clinical Practice」5月16日電子版に掲載の論文。

同氏らは、2型糖尿病患者16人(平均年齢70.3歳)を対象に夕食を21時に単回摂取した場合と18時および21時の2回に分けて摂取した場合による食後血糖値への影響をランダム化クロスオーバー試験で検討した。(HealthDay News 2017年6月16日)

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日本人高齢2型糖尿病患者の臨床像と処方傾向を解析――3万人を超える患者データを分析

400人を超える90歳以上の患者を含めた大規模な高齢2型糖尿病患者データの解析から、高齢患者の血糖や脂質は良好にコントロールされており、また高齢になるほど経口薬やインスリン製剤の処方内容は簡略化していることが分かった。糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)のデータを福元医院(鹿児島県)の福元良英氏らが解析したもので、第60回日本糖尿病学会年次学術集会(5月18~20日、愛知県名古屋市)で報告された。

同氏らは、JDDM参加施設を2015年7月以前に初診し、2016年5~7月に受診歴がある60歳以上の2型糖尿病患者3万5,655人を対象に年齢で4群(60~69歳、70~79歳、80~89歳、90歳以上)に層別し、年代別の臨床像と治療内容を比較した。(HealthDay News 2017年6月12日)

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インターバル速歩直後の乳製品摂取が生活習慣病症状を改善――日本人の中高年女性で検討

中高年者では早歩きとゆっくり歩きを3分間ずつ交互に繰り返す「インターバル速歩」を行うと筋力が向上し、全身の炎症反応が抑制されることが知られているが、運動直後に多くの乳製品を摂取するとその効果が高まることが、信州大学バイオメディカル研究所の能勢 博氏らの検討で分かった。論文は「PLOS ONE」5月17日電子版に掲載された。

研究では、インターバル速歩(6カ月以上実践)の効果が頭打ちになっている中高年女性37人(平均年齢66歳)を対象に、速歩のみ群と運動直後に少量の乳製品を摂取する群、多くの乳製品を摂取する群の3群にランダムに割り付けて、インターバル速歩を1日30分、週に4日以上、5カ月間行ってもらった。(HealthDay News 2017年6月9日)

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2016年の糖尿病死亡率、最も高い県は? ――厚労省人口動態統計

厚生労働省が先ごろ発表した「平成28(2016)年人口動態統計月報年計(概数)」によると、糖尿病死亡率(人口10万人当たり)は青森県(17.0)が最も高く、2位の秋田県(16.3)とともに3年連続で1位、2位を占めることが分かった。3位は福島県(16.3)、4位は鳥取県と富山県(14.7)で、昨年の調査で5位以内に入った香川県(16.1→14.1)、徳島県(14.9→14.2)では全国平均(10.8)を大きく上回ったものの減少傾向がみられた。

糖尿病死亡率が最も低かったのは神奈川県(7.8)で、愛知県(7.7)、滋賀県(8.0)、千葉県(8.6)、岐阜県(8.8)が続き、昨年とほぼ同じ順位であった。(HealthDay News 2017年6月6日)

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日本人2型糖尿病患者のアルブミン尿陽性率は約30%――JDCP studyベースラインデータを用いた解析

大規模前向き観察研究であるJDCP(Japan Diabetes Complication and its Prevention Prospective)studyのベースラインデータの解析により、日本人2型糖尿病患者のアルブミン尿陽性率は約30%で、正常アルブミン尿でありながら腎機能低下がみられる患者は全体の約1割にみられることが、岡山大学病院新医療研究開発センターの四方賢一氏らの検討で分かった。過去の報告に比べてアルブミン尿陽性率は低下したが、正常アルブミン尿+腎機能低下症例の割合には変化がみられず、同氏は「日本人2型糖尿病患者の腎病変は多様化している可能性がある」と指摘している。第60回日本糖尿病学会年次学術集会(5月18~20日、愛知県名古屋市)での報告。(HealthDay News 2017年6月5日)

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インスリン分泌能評価に通常食負荷試験の実用性高い――鳥取大の研究グループ

2型糖尿病患者が高血糖状態(空腹時血糖値が147mg/dL以上)ではない場合、インスリン分泌能の評価にはグルカゴン負荷試験よりも通常食の食事負荷試験(normal meal tolerance test;NMTT)が簡便で有用性が高いことが、鳥取大学附属病院内分泌代謝内科の藤岡洋平氏と大倉 毅氏らの研究グループの検討で分かった。ただし、高血糖状態の場合にはグルカゴン負荷試験を行うべきとしている。「Journal of Diabetes Investigation」5月11日電子版に掲載の論文。

研究グループは、2型糖尿病患者142人を対象に、グルカゴン負荷試験と通常食を用いたNMTTの有用性を比較検討した。(HealthDay News 2017年6月5日)

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欧米型の食事でも日本人の死亡リスクに低下傾向――JPHC研究

これまで生活習慣病の一因とされてきた欧米型の食事パターンでも日本人の死亡リスクには低下傾向がみられることが、国立がん研究センターなどのJPHC研究で明らかにされ、「PLOS ONE」4月26日電子版に掲載された。

研究開始(1990~1993年)から5年後の食事調査票に回答した男女約8万人を2012年まで追跡し、食事パターンと死亡リスクとの関連を検討した結果、「健康型(野菜や魚、大豆製品他)」(全死亡リスク約2割減、循環器疾患死リスク約3割減)とともに「欧米型(肉類、パン、コーヒー、乳製品他)」でも全死亡、がんや循環器疾患死亡リスクが低下する傾向がみられた。(HealthDay News 2017年6月2日)

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糖尿病足潰瘍の年間発症率は0.3%、切断率は0.05%――糖尿病足病変の大規模前向き調査は国内初

福岡県内の糖尿病専門病院に通院する外来の糖尿病患者5,131人を対象に、糖尿病足病変に関する疫学調査を行った結果、糖尿病足潰瘍の年間発症率は0.3%、切断率は0.05%と海外の報告に比べて10分の1程度であったことを、白十字病院(福岡市)副院長・糖尿病センター長の岩瀬正典氏(九州大学大学院病態機能内科学共同研究員)が第60回日本糖尿病学会年次学術集会(5月18~20日、名古屋市)で報告した。糖尿病足病変の大規模な前向き調査は国内で初だという。

同氏らは福岡県糖尿病患者データベース研究(Fukuoka Diabetes Registry;FDR)のデータを用いて足病変の発症率と発症要因、生命予後について検討を行った。(HealthDay News 2017年5月30日)

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「第4回糖尿病レシピコンテスト」、6月1日応募受付を開始――日本糖尿病協会

今回で第4回目を迎える「チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテスト2017」(主催=日本糖尿病協会)の応募受付が6月1日開始される。応募期間は7月31日まで。

若い世代を対象に糖尿病の予防や治療への関心を高めてもらうため、全国の栄養士・管理栄養士を目指す学生を対象に、糖尿病患者とその予備軍の方向けの栄養バランスに富むレシピ(朝食・昼食・夕食の3部門)を広く募集する。昨年の応募総数は33件(学校数で61校)で、一次選考を通過した11校12チームが東京都で開かれた最終選考に進出した。詳細は日糖協ホームページを参照のこと。(HealthDay News 2017年5月29日)

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