特定健診実施率、2016年度も目標遠く――厚労省

厚生労働省はこのほど、40~74歳を対象とした特定健康診査の実施率が、2016年度には前年度から1.3ポイント上昇し51.4%であったと発表した。2008年度の開始当初(38.9%)から実施率は年々上昇しているが、依然として70%という国が掲げる目標には遠く及ばない状況が続いている。

2016年度の特定健診対象者数は約5360万で、このうち約2756万人が受診した。健康保険組合(75.2%)と共済組合(76.7%)は目標を達成したが、全国健康保険協会(協会けんぽ;47.4%)、市町村国民健康保険(36.6%)などは低かった。特定保健指導の実施率も18.8%と前年度に比べて1.3ポイント上昇したが、国の目標(45%)には届かなかった。(HealthDay News 2018年8月6日)

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自然災害後の血糖管理に影響する因子とは?――熊本大の研究グループ

2016年4月の熊本地震で被災した糖尿病患者を対象とした調査から、被災後の血糖コントロールには、被災直後では迅速なライフラインの復旧と十分な睡眠の確保が、その後の復旧・復興期では糖尿病治療薬や食料の十分な供給が重要となる可能性が示された。熊本大学大学院糖尿病・代謝・内分泌内科講師の近藤龍也氏らの研究グループが「Journal of Diabetes Investigation」7月6日オンライン版に発表した。

研究グループは、同大学病院を定期的に外来受診していた糖尿病患者557人を対象に、被災前後それぞれ13カ月間のHbA1cやグリコアルブミン(GA)などの血糖指標の変化と血糖コントロールに影響する因子について調べた。(HealthDay News 2018年8月6日)

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慢性腎臓病の早期発見・治療で重症化予防の徹底を図る――厚労省

厚生労働省の腎疾患対策検討会は7月12日、同検討会の報告書を公表した。報告書では、今後の対策の全体目標として、自覚症状が乏しい慢性腎臓病(CKD)を早期に発見・診断し、適切な治療を行うことで重症化予防の徹底を図ることが強調されている。

また、全体目標に対応して具体的な成果目標も設定した。その一つには、2028年までに、年間の新規透析導入患者数を3万5,0000人以下に減らすことが掲げられている。また、成果目標を達成するための対策として、国民全体にCKDの正しい知識を普及啓発することや、かかりつけ医と専門医の連携を強化することなどが重視されている。(HealthDay News 2018年8月2日)

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「健康寿命をのばそう!アワード」応募受付を開始――厚労省

厚生労働省は7月2日、健康づくりのために優れた取り組みを行う企業や団体、自治体を表彰する「第7回健康寿命をのばそう!アワード」(生活習慣病予防分野)の応募受付を開始した。募集期間は8月31日(金)まで。

この表彰制度は、厚労省が進める国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」が掲げる4つのテーマ(適度な運動、適切な食生活、禁煙、健診・検診の受診)において、生活習慣病予防の啓発や健康増進を目指した独自の取り組みを行う企業や団体、自治体を表彰するもの。昨年度は70件の応募の中から18件が表彰された。詳細は厚労省ホームページを参照のこと。(HealthDay News 2018年7月30日)

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HbA1c値の受診間変動は心臓自律神経障害の予測因子か――慈恵会医大

日本人の2型糖尿病患者において、HbA1c値の受診間変動の大きさは心臓自律神経障害の指標である圧受容器反射感受性(BRS)低下のマーカーとなる可能性のあることが、東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也氏らの研究グループの検討で分かった。詳細は「Cardiovascular Diabetology」7月10日オンライン版に掲載された。

研究グループは、CGM測定と初回HbA1c測定時にBRSを評価した2型糖尿病患者94人のうち基準を満たした57人を対象に、2年間に8回以上連続測定したHbA1c値の変動係数(CV)と標準偏差(SD)、調整SDにより求めたHbA1c値の受診間変動とBRSとの関連を後ろ向きに解析した。(HealthDay News 2018年7月23日)

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筋肉量と体脂肪量の比が睡眠時無呼吸症のスクリーニングに有用な可能性――日本人2型糖尿病患者で検討

日本人の2型糖尿病患者では、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)のスクリーニング指標として筋肉量と体脂肪量の比が有用な可能性のあることが、陣内病院(熊本県)糖尿病内科の栗並昇氏と循環器内科の杉山正悟氏らの研究グループの検討で分かった。詳細は「Diabetes Research and Clinical Practice」7月7日オンライン版に掲載された。

研究グループは、血糖コントロール不良(HbA1c値7.0%以上)でOSASが疑われる2型糖尿病の入院患者186人を対象に、OSAS診断の予測因子となり得る体組成分析の各測定項目(総筋肉量、骨格筋量、総脂肪量、体脂肪率および筋肉量と体脂肪量の比)について後ろ向きに解析した。(HealthDay News 2018年7月23日)

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週5回以上の入浴習慣に心血管保護効果の可能性――愛媛大の研究グループ

中年期以降の日本人では、週5回以上の入浴習慣は動脈硬化リスクを低減し、心機能を改善するなど心血管保護に働く可能性のあることが、愛媛大学社会共創学部教授の小原克彦氏らの研究グループの検討で分かった。詳細は「Scientific Reports」6月21日オンライン版に掲載された。

研究グループは、2006~2013年に同大学附属病院抗加齢・予防医療センターの抗加齢ドックを受診した成人1,593人を対象に、入浴習慣に関するアンケートを実施。回答が得られた873人を解析対象として、温浴の習慣と動脈硬化の指標〔頸動脈IMT、上腕-足首間脈波伝播速度(baPWV)、中心脈圧〕および心機能(心負荷)の指標(血中BNP濃度)との関連を調べた。(HealthDay News 2018年7月17日)

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糖尿病とがん、歯周病、認知症との関連は?――日本人対象の研究をシステマティックレビュー

国立国際医療研究センター病院糖尿病情報センター長の大杉満氏らの研究グループは、日本人を対象にがんや歯周病、骨折、認知機能障害および認知症、うつ病といった最近注目を集めている新たな糖尿病合併症の発症率や有病率を調べた研究のシステマティックレビューを実施。2016年12月までに公表された統合解析やコホート研究、症例対照研究、横断研究の計33件の論文を抽出して調べた結果、がんと糖尿病との関連を示す強いエビデンスはあるが、その他の疾患については研究の数が限られており、糖尿病の影響は十分に検証されていないことを明らかにした。詳細は「Journal of Epidemiology」6月23日オンライン版に掲載された。(HealthDay News 2018年7月17日)




「尿中糖鎖」が2型糖尿病患者の腎予後予測に有用か――岡山大など

尿中の糖鎖排泄量が、2型糖尿病患者の腎機能低下を予測する指標として有用な可能性があることを、岡山大学大学院腎・免疫・内分泌代謝内科学教授の和田淳氏と三瀬広記氏らの研究グループが突き止めた。和田氏らは「たった1滴の尿を用いるだけで、従来よりも正確に2型糖尿病患者の腎機能悪化を予測できれば、腎不全への進展や透析を導入する患者を減らせる可能性がある」と話している。詳細は「Diabetes Care」6月21日オンライン版に掲載された。

研究グループは今回、共同研究者の株式会社グライコテクニカが開発した「レクチンアレイ」と呼ばれる糖鎖解析技術を用いて、岡山県内8施設の2型糖尿病患者675人を対象に、尿中の糖鎖排泄量を測定する前向きコホート研究を実施した。(HealthDay News 2018年7月9日)

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高齢者のメタボに残存歯の本数と食べる速さが関連か――愛知学院大の研究グループ

日本人の高齢者では、残存歯の本数と食べる速さ、歯間ブラシやデンタルフロスなどの歯間清掃用具を使う頻度がメタボリック症候群と関連する可能性のあることが、愛知学院大学歯学部口腔衛生学教授の嶋﨑義浩氏らの研究グループの検討で分かった。メタボリック症候群のリスクは、残存歯が20~28本の人に比べて0~9本では1.54倍であり、食べる速さが遅い群に比べて速い群で2.06倍だった。詳細は「Journal of Epidemiology」6月16日オンライン版に掲載された。

研究グループは、三重県における75歳および80歳の高齢者2,379人(うち男性960 人)から得た一般健診と歯科健診の横断データを用いて解析した。(HealthDay News 2018年7月9日)

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