高齢2型糖尿病患者に低血糖を起こさせない治療上のポイントとは?――千葉大の研究グループ

65歳以上の高齢2型糖尿病患者が低血糖を起こさないためには、血糖変動を抑え、平均血糖値も下げ過ぎない包括的な管理が重要であることを、千葉大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科の横手幸太郎氏、越坂理也氏らの研究グループが持続血糖測定(CGM)データを用いた研究で明らかにした。「Journal of Diabetes Investigation」4月11日電子版に掲載の論文。

研究グループは、同患者170人(平均年齢74.1±6.7歳)を対象に2011~2016年に行ったCGMデータを後ろ向きに解析し、血糖降下薬の種類、血糖変動、平均血糖値やHbA1c値による低血糖リスクへの影響を調べた。(HealthDay News 2017年4月20日)

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遠隔診療の推進で糖尿病などの生活習慣病の重症化予防図る――2018年度診療報酬改定で評価、厚労省

政府が4月14日に開いた第7回未来投資会議では、新たな医療・介護・予防システムの構築について議論がなされ、塩崎恭久厚生労働大臣が人工知能(AI)などの最先端技術やICTインフラの整備を戦略的に進めるデータヘルス改革の方向性について概説した。改革の中で、2018年度の診療報酬改定に向けて、遠隔診療や介護ロボットの診療報酬上の評価を行うという。

遠隔診療の導入推進では、対面診療とオンライン診察を組み合わせて、糖尿病などの生活習慣病患者を効果的に指導・管理するほか、血圧・血糖などの遠隔モニタリングを活用して早期の重症化予防を図る考え。有効性や安全性に関する知見を集積し、2020年度以降の改定でも反映する方針が示された。(HealthDay News 2017年4月18日)

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基礎代謝と骨代謝の関連に血中ビタミンD値が重要な可能性――閉経後2型糖尿病患者で検討

閉経後の2型糖尿病患者において、骨代謝と基礎代謝が正の関連を示すには、血清中の25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)値が正常範囲内であることが重要である可能性が、「Journal of Diabetes Investigation」3月31日電子版に掲載の論文で報告された。

東京女子医科大学糖尿病センターの尾形真規子氏らは、閉経後の2型糖尿病患者44例を前向きに追跡し、骨代謝と基礎代謝の関連に影響する因子を検討した。対象患者のうち血清25(OH)D値が低値(20ng/mL未満)の23例には血中ビタミンD値を回復させる生活習慣の是正を指導し、このうち骨粗鬆症をもつ患者15例にはアルファカルシドールを投与した。(HealthDay News 2017年4月5日)

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特定健診・保健指導受診率増めざし、保険者機能を抜本強化へ――厚労省

厚生労働省は、40~74歳を対象とした特定健診・保健指導の受診率増加をめざし、医療保険者機能の抜本強化を図る方針を示した。特定健診の受診者数が少ない企業の健康保険組合には財政的な罰則を大幅に強化する一方で、受診率増などの成果を上げた場合には報酬を引き上げる。4月12日に開かれた経済財政諮問会議で塩崎恭久厚労相が表明した。2020年度には稼働させる予定。

2014年度の特定健診受診率は49%(目標70%)、保健指導受診率は18%(同45%)と目標にはほど遠い数値となっている。医療保険者に対するインセンティブを強化し、健診受診率の増加につなげるのが狙い。(HealthDay News 2017年4月17日)

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肥満予防に昆布などの成分「フコース」が有効な可能性――東大の研究グループ

昆布やワカメなどの褐藻類に多く含まれる「フコース」が高カロリー摂取による肥満の抑制に働く可能性があることを、東京大学大学院農学生命科学研究科教授の潮秀樹氏らの研究グループがマウスを用いた実験で突き止めた。焼津水産化学工業株式会社との共同研究で、3月17~20日に京都市で開かれた日本農芸化学会2017年度大会で発表された。

マウスに高脂肪・高炭水化物食とフコースを同時に摂取させたところ、フコースを摂取しない対照群に比べて0.01%および0.1%フコース投与群で体重増加が有意に抑えられ、内臓脂肪量も有意に低下した。また、フコースの摂取は遺伝子発現レベルでも脂質の蓄積を抑制し、脂質異化を促す可能性が示唆された。(HealthDay News 2017年4月13日)

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おいしさに工夫を凝らしたヘルシーレシピ集を作成――石川県の生活習慣病予防への取り組み

石川県はこのほど、県民から募ったおいしさに工夫を凝らしたヘルシーメニューを収載したレシピ集(パート3)を作成し、県健康推進課のホームページに掲載した(http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenkou/healtydelicious.html)。レシピは国内最大のレシピサイト「クックパッド」にも掲載される予定。

同県では、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防を食事の面から支援するため、2014年度から「エネルギー」「塩分」「野菜」の3つの基準を満たす「いしかわヘルシー&デリシャスメニュー」の開発事業を行っている。今年度は県民から募ったメニュー案を開発・普及推進委員会の書類審査と管理栄養士による調整を経てレシピ集としてまとめた。(HealthDay News 2017年4月12日)

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身体活動量が増えると勃起不全(ED)リスクは低下する可能性 ――道後Studyの解析から

日本人の男性2型糖尿病患者では、身体活動量が増えるほど勃起不全(ED)リスクは低下する可能性があることが、愛媛大学大学院疫学・予防医学講座の古川慎哉氏らの検討で示唆された。「Journal of Diabetes Investigation」3月28日電子版に掲載の論文。

同氏らは、道後Studyに参加した男性の2型糖尿病患者460人を対象に、自記式質問紙調査により運動習慣の有無を調べ、EDの有無と重症度をED症状に関する5項目の問診票(SHIM)で評価した。対象者を身体活動レベルで4群に分けて解析した結果、身体活動量の増加は中等症~重症EDおよび重症EDとそれぞれ独立した有意な負の関連を示した。(HealthDay News 2017年4月7日)

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large HDLと2型糖尿病の発症率に負の相関――ながはまコホート研究から

HDL-コレステロールはsmall HDL(HDL3)よりもlarge HDL(HDL2)のほうがインスリン抵抗性の増大や2型糖尿病の発症リスクの予測能に優れることが、京都大学大学院附属ゲノム医学センターの田原康玄氏らの研究グループの検討でわかった。「Diabetes Research and Clinical Practice」5月号に掲載の論文。

研究グループは、ながはまコホート研究の参加者のうち脂質異常症治療薬を服用していない男女8,365人(平均年齢52歳)を対象に、ベースライン時にHDL-CおよびLDL-Cのサブクラスを分析し、インスリン抵抗性(HOMA-IR)を評価した後、平均5年間の追跡調査を行った。(HealthDay News 2017年4月4日)

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肥満に伴う糖代謝異常に肝臓内の細胞間接着や接触が関連――東京医歯大など

肥満に伴う糖代謝異常には肝臓内における細胞間の接着や接触が重要な役割を果たしていることを、東京医科歯科大学大学院分子内分泌代謝学および九州大学大学院病態制御内科学の小川佳宏氏らの研究グループがマウスを用いた実験で突き止めた。大阪大学や鶴見大学との共同研究。

この研究により、肥満マウスの肝臓に集積した白血球はVLA-4を介して肝類洞内皮細胞(LSEC)に浸潤することや、浸潤した白血球が肝細胞と接触することで肝細胞のNotchシグナルを介して糖代謝異常を惹起するという機序が明らかにされた。糖尿病の新しい治療法の開発につながるものと期待される。「Cell Reports」3月14日号に掲載の論文。(HealthDay News 2017年3月29日)

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糖尿病腎症の早期発見を可能にする尿検査法を開発――新潟大らの研究グループ

新潟大学大学院機能分子医学講座の斎藤亮彦氏らの研究グループは、国立がん研究センター研究所らとの共同研究で、近位尿細管細胞にある「メガリン」という分子の尿中排泄量を測定することで、糖尿病腎症の早期診断や予後予測に役立つ可能性があると発表した。尿中メガリン測定の実用化に向けた臨床研究を計画している。「Diabetes」3月13日電子版に掲載の論文。

メガリンが入り口となって腎障害性物質を取り込むことで、タンパク質の代謝負荷からリソソーム(細胞内小器官)に機能障害をもたらし糖尿病腎症の発症・進展につながる。今回、これに関連してエクソソームという微小構造物に搭載されたメガリンの尿中排泄量が増えることを突き止めた。(HealthDay News 2017年3月27日)

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