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世界成人14億人に運動不足による疾患リスク――WHO調査

世界で成人の4人に1人に当たる14億人が、運動不足が原因で心疾患や糖尿病、認知症、一部のがんのリスクに直面しているとの調査結果が「The Lancet Global Health」9月4日オンライン版に掲載された。

世界保健機関(WHO)非感染性疾患予防部門のRegina Guthold氏らは、世界168カ国、計190万人の18歳以上の成人を対象に実施された358件の調査データを用いて分析した。その結果、2016年には世界の女性の31.7%が、男性の23.4%が推奨される身体活動レベル(中強度運動を週に150分以上または高強度運動を週に75分以上)に達していなかった。低所得国に比べて高所得国で運動不足の蔓延が深刻化していることも分かった。(HealthDay News 2018年9月5日)

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75歳以上の高齢者へのスタチン療法、2型糖尿病の有無で効果に差――スペインの研究

75歳以上の高齢者に対するスタチン療法の心血管疾患(CVD)一次予防効果は、2型糖尿病のない高齢者ではみられないが、85歳未満の糖尿病患者では期待できるとする研究結果が「The BMJ」9月5日オンライン版に掲載された。

Institut Universitari d’Investigació en Atenció Primària Jordi Gol(スペイン)のRafel Ramos氏らは、CVDのない75歳以上の高齢者4万6,864人を対象に後ろ向きコホート研究を実施した。その結果、2型糖尿病のない高齢者では、スタチン療法はCVDまたは全死亡のリスクを低減しなかった。また、75~84歳の2型糖尿病患者では、スタチン療法によりこれらのリスクは有意に低減したが、85歳以上ではその効果は減弱した。(HealthDay News 2018年9月6日)

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血中アルドステロン値が2型糖尿病リスクと関連する可能性――米研究

血中アルドステロン値が高いほど、インスリン抵抗性や2型糖尿病の発症リスクが上昇する可能性のあることが「Journal of the American Heart Association」9月4日オンライン版に掲載の論文で報告された。

米オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターのJoshua Joseph氏らは、MESA(Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis)研究に参加した成人1,570人を10.5年以上追跡し、分析した。追跡期間中に116人が2型糖尿病を発症した。解析の結果、血中アルドステロン値は空腹時血糖やHOMA-IRの値および2型糖尿病リスクと正の関連を示した。2型糖尿病リスクの上昇は中国系米国人で最も高かった。(HealthDay News 2018年9月4日)

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糖尿病と喫煙が高齢患者の海馬石灰化のリスク因子か――オランダの研究

物忘れ外来を受診する高齢患者では、加齢と糖尿病、喫煙が海馬の石灰化のリスク因子である可能性を示す研究結果が「Radiology」9月号に掲載された。

ユトレヒト大学医療センター(オランダ)のEsther J. M. de Brouwer氏らは、2009~2015年に物忘れ外来を受診した患者1,991人(45~96歳、平均年齢78歳)を対象に、海馬の石灰化に関連するリスク因子を同定し、認知機能との関連を調べる後ろ向き研究を実施した。その結果、対象患者の19.1%(380人)に海馬の石灰化が認められた。海馬の石灰化には加齢と糖尿病、喫煙が関連した。一方で、海馬の石灰化の有無や重症度と認知機能との間に関連はみられなかった。(HealthDay News 2018年8月30日)

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高齢の慢性疾患併存患者では多職種連携による医療が有用――カナダの研究

多職種連携による医療は、糖尿病やうつ病、心血管疾患(CVD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの慢性疾患が併存する高齢患者に有益とする研究結果が「Canadian Medical Association Journal(CMAJ)」8月27日号に掲載された。

ノースヨーク総合病院(カナダ)のMonika Kastner氏らは、複数の慢性疾患が併存した高齢患者への介入効果を検討した15件のランダム化比較試験(計1万2,579人が対象)のメタ解析を実施。その結果、うつ病とCOPDまたはCVDと糖尿病を併存した患者では、多職種連携による医療で抑うつ症状は有意に改善し、HbA1c値も低下したが、死亡率の低下はみられなかった。(HealthDay News 2018年8月27日)

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重度の精神疾患患者で糖尿病有病率が高い――米研究

統合失調症や双極性障害などの重度の精神疾患で抗精神病薬を服用している患者は、糖尿病および前糖尿病の有病率が高いとする研究結果が、「Diabetes Care」7月号に掲載された。

米カリフォルニア大学のChristina V. Mangurian氏らは、米カイザーパーマネンテ北カリフォルニアのデータを用いて、重度の精神疾患患者を対象に後ろ向き研究を実施した。その結果、対象患者全体の糖尿病有病率は17.3%であり、前糖尿病の有病率は33%であった。スクリーニング検査を受けた患者のこれらの有病率は、白人よりも黒人やアジア系、ヒスパニック系などで高く、特に若年層で差が顕著であった。喫煙歴があると、ない場合に比べて有病率はいずれも高かった。(HealthDay News 2018年8月23日)

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包括的なリスク因子の管理が2型糖尿病患者の死亡リスク上昇を抑制――スウェーデンの研究

5つのリスク因子(HbA1c高値、LDL-C高値、アルブミン尿、喫煙習慣および高血圧)が全て目標範囲内であれば、2型糖尿病患者の超過死亡や心血管イベントのリスクは抑制できる可能性が、「New England Journal of Medicine」8月16日号に掲載の論文で示唆された。

ヨーテボリ大学(スウェーデン)のAidin Rawshani氏らは、2型糖尿病患者27万1,174人と年齢や性などをマッチさせた対照群(135万5,870人)を対象に、中央値で5.7年間追跡して分析した。その結果、全てのリスク因子が目標範囲内だった2型糖尿病患者の全死亡リスクは、対照群に比べて1.06倍とわずかに高かったが、急性心筋梗塞と脳卒中のリスクは同程度か低かった。(HealthDay News 2018年8月17日)

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禁煙後の体重増加で2型糖尿病リスク増も早期死亡リスクは減――米研究

禁煙後に体重が増えるほど短期的な2型糖尿病リスクは高まるが、長期的には体重増加の程度にかかわらず、禁煙すると心血管疾患の発症や早期死亡のリスクは低減する可能性を示す研究結果が、「New England Journal of Medicine」8月16日号に掲載された。

米ハーバード大学T. H.チャン公衆衛生大学院のYang Hu氏らは、医療従事者を対象とした3つの大規模コホート研究に参加した計17万1,150人を平均で約19年間追跡したデータを分析した。その結果、禁煙から2~6年目の人は、喫煙を続けた人に比べて2型糖尿病リスクが22%高かった。一方、禁煙後には体重増加の程度にかかわらず、早期死亡や心血管疾患による死亡リスクは低下した。(HealthDay News 2018年8月16日)

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8週間継続した低エネルギー食の効果に性差――デンマークの研究

8週間継続した低エネルギー食の効果には性差がみられることが、「Diabetes, Obesity and Metabolism」8月7日オンライン版に掲載の論文で示唆された。

コペンハーゲン大学(デンマーク)のPia Christensen氏らは、欧州など8施設の過体重で糖尿病前症の成人男女2,224人(女性1,504人、男性720人)を対象に、低エネルギー食(810kcal/日)を8週間摂取してもらい、その効果を男女で比較検討した。その結果、体重減少率は女性よりも男性で16%高かったが、インスリン抵抗性の改善は同程度であった。男性の方がBMI ZスコアとC-ペプチド値、体脂肪量、心拍数は減少し、女性の方がHDL-C値や除脂肪量、ヒップ回り、脈圧が減少した。(HealthDay News 2018年8月13日)

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糖尿病発症後も生活習慣改善で心血管リスクが低減――米研究

2型糖尿病を発症後でも、健康的な生活習慣を遵守すると心血管疾患(CVD)の発症や死亡のリスクが大きく低減する可能性を示す研究結果が「Journal of the American College of Cardiology」6月26日号に掲載された。

米ハーバード大学のGang Liu氏らは、Nurses’ Health StudyおよびHealth Professionals Follow-up Studyの参加者のうち追跡期間中に2型糖尿病と診断された計1万1,527人を対象に、平均13.3年間追跡して解析した。多変量解析の結果、健康的な生活習慣を全く遵守しなかった群に比べて、3つ以上遵守した群では、全CVDや冠動脈疾患、脳卒中の発症とCVDによる死亡のリスクが有意に低下した。(HealthDay News 2018年8月9日)

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