2HDN糖尿病ニュース7月20日配信2

食事の質の改善を長期間継続すると寿命が延びる

食事の質の改善を12年以上にわたって続けると全死亡リスクが低減し、寿命が延びる可能性のあることが、「New England Journal of Medicine」7月13日号に掲載の論文で報告された。専門家によると、この研究結果は驚くべきものではないが、中年期や高齢期を迎えてから食生活を見直しても長生きにつながることを大規模な研究で明らかにした初めてのものだという。

研究を主導した米ハーバード大学公衆衛生学部のMercedes Sotos-Prieto氏は「研究に参加した人々の平均年齢は60歳以上であった。この研究は『食生活の改善を始めるのに遅すぎることは決してない』という重要なメッセージをもたらした」と強調している。

この研究は、1970~1980年代に開始された看護師健康調査(Nurses’ Health Study)に参加した女性4万7,994人と医療従事者追跡研究(Health Professionals Follow-up Study)に参加した男性2万5,745人の合計7万4,000人近くを対象とした長期観察研究に基づくもの。1986~1998年の12年間における食事の質の経時的な変化が早期死亡リスクにどのような影響を及ぼすのかを検討した。

参加者の食事の質は、代替健康食指数(Alternate Healthy Eating Index 2010)、代替地中海食(Alternate Mediterranean Diet)、DASH食(高血圧改善食)の3つの食事の質スコアを用いて評価した。どの食事法でも野菜や果物、全粒穀物、魚類、低脂肪の乳製品、オリーブ油、ナッツ類などの質のよい脂肪源は高スコアに、加工食品や砂糖を加えた甘い食べ物、赤肉、バターなどは低スコアに評価された。

その結果、果物や野菜、全粒穀物の摂取量を増やすなど食事の質を改善させた人では、改善しなかった人に比べて早期死亡リスクが9~16%低かった。一方で、食事の質が悪化した人では、食習慣を変えなかった人に比べて早期死亡リスクは6~12%増加することも分かった。

また、食事の質のスコアを20パーセンタイル上昇させる(食事の質を向上させる)と全死亡リスクは8~17%低下し、心疾患や脳卒中による死亡リスクも同程度(7~15%)低下した。さらに、質の高い食事を12年間継続した人では、食事の質が低かった人に比べて全死亡リスクは9~14%低いことも明らかにされた。なお、Sotos-Prieto 氏によると、食事の質のスコアを20パーセンタイル上昇させることは簡単に行えるもので、例えば、1日1回分の赤肉を豆類やナッツに変えるだけでよいという。

米国心臓協会(AHA)スポークスウーマンで米タフツ大学栄養学教授のAlice Lichtenstein氏は「死亡リスクを低減させ、寿命を延ばすためには、健康的な食生活に変えたらそれを生涯続けることが重要な鍵になるだろう」とコメントしている。(HealthDay News 2017年7月12日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/food-and-nutrition-news-316/better-diet-longer-life-724518.html

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2HDN糖尿病ニュース7月20日配信1

「運動量の格差」が肥満度に影響-世界規模の研究で判明

世界111カ国のデータに基づくかつてない大規模な研究により、国民の身体活動量の不均衡(格差)が大きい国ほど肥満の割合が高いことが明らかにされた。詳細は「Nature」7月10日オンライン版に掲載された。

研究を率いた米スタンフォード大学のScott Delp氏は「各国には『身体活動量が多い人(activity rich)』と『身体活動量が少ない人(activity poor)』が存在するが、そのギャップが大きいほどその国の肥満度と強く関連し、指標となることが分かった」と述べている。

Delp氏らは、スマートフォンを使って111カ国、71万7,527人の膨大なデータを集め、合計で6800万日分、平均95日間の歩行量を分析した。その結果、国や地域の平均歩数は肥満度にはさほど関連しなかったのに対し、国民の運動量の格差が大きいほど肥満度が高いことが分かった。例えば、米国は身体活動量の格差が4番目にランク付けされるほど国民の運動量の格差が大きく、肥満率も高かった。

また、こうした運動量の格差には性差が強く影響することも明らかにされた。これまでの研究で男性は女性よりも歩行数が多いことが報告されていたが、今回の研究でこの性差は国によってばらつきがみられることが分かった。

Delp氏とともにこの研究を進めた同大学のJure Leskovec氏は「運動量の格差が大きい国では、男性と比べた女性における運動量の少なさが際立っていた。つまり、肥満との負の関連は男性よりも女性に大きく影響を及ぼすと言える」と指摘している。

Delp氏らは、世界で毎年、約530万人の人々が運動不足に関連した原因で死亡している現状を指摘。今回の研究結果が、住民がより歩きやすく、日常的に運動しやすい街並みを整備する政策を推進する一助になることに期待を示している。(HealthDay News 2017年7月12日)

https://consumer.healthday.com/fitness-information-14/walking-health-news-288/walking-rates-are-key-to-a-country-s-obesity-levels-724444.html

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2HDN糖尿病ニュース7月13日配信2

糖尿病患者が安全に運動するコツ

糖尿病を管理するには食事療法とともに「運動療法」が不可欠とされる。糖尿病患者が安全に運動を行うのはしばしば困難を伴うが、努力すればそれに見合った効果が得られるものと考えられている。

運動(特に有酸素運動)を行うと、筋肉のエネルギー源とするために血液中の糖が消費されるため、定期的な運動は血糖値を下げるのに効果的な手段となる。また、米国糖尿病協会(ADA)によると、運動をすると血糖値を下げるインスリンの効きも改善するという。

糖尿病患者が安全に運動を行うには、以下の点について事前に医師に相談する必要がある。そのポイントは、(1)自分にとってどの運動が安全なのか、(2)運動を行う前の血糖値の基準値はどの程度か、(3)運動中や運動後の血糖測定で何に気をつけるべきか-を知ることが挙げられる。

運動を行う前には血糖値を測定するように医師から指示されることが多い。もし血糖値が高過ぎる場合には、基準値以下になるまで待つ必要がある。また、血糖値が低過ぎる場合には、低血糖予防のスナックなどを摂取することが、米疾病対策センター(CDC)などにより推奨されている。

さらに、運動中でも血糖値を測定できるように準備をしておく必要がある。特に、発汗や手足のふるえ、意識障害、疲労感といった低血糖様の症状を自覚したときには、即座に血糖値を測定する。低血糖に備えて、ブドウ糖や砂糖を含む飴やグルコース錠(レーズンなども良い)を携帯する。特にインスリンを使用している患者はこうした準備を怠らないことが重要となる。

もし、こうした低血糖対策が必要な状態にあると感じたら、運動はいったん中止して低血糖予防のスナックを摂取する。15~20分が経過して運動を再開する際には、再度、血糖値を測定する。また、脱水症状は血糖値に悪影響を及ぼすため、運動中は水を飲むのを忘れないようにする。

そして、運動後にも血糖値を測定すること。そうすることで、運動が自分の血糖値にどう影響したのか、そのパターンを知ることができる。そうした点を意識することは、血糖値の急上昇や急降下を予防するのに肝要である。(HealthDay News 2017年7月7日)

https://consumer.healthday.com/fitness-information-14/misc-health-news-265/exercising-safely-with-diabetes-723298.html

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2HDN糖尿病ニュース7月13日配信1

“準最適”な腎臓の移植でも機能を維持、透析よりも優れた選択肢に?

何らかの疾患がある高齢のドナーから提供された“準最適(suboptimal)”な腎臓であっても、移植後の機能はこれまで考えられていたよりも優れていることを示した研究結果が「Journal of the American Society of Nephrology」7月6日オンライン版に掲載された。同研究では、準最適な腎臓の移植によって透析を継続した場合よりも余命を延長できる可能性が示唆されたという。

この研究は、米コロンビア大学メールマン公衆衛生学部のSumit Mohan氏が主導して実施されたもの。コロンビア大学医療センターで2005~2009年に実施された975件の腎移植(生体腎移植427件、死体腎移植548件)について経験豊富な腎病理医による組織学的所見の特徴を評価し、予後との関連について検討した。なお、腎臓の質については糸球体硬化や間質線維化などの程度に応じて評価され、生体腎の66.3%、死体腎の50.7%が“最適(optimal)”と判定されていた。

その結果、生体腎移植例の予後が最も優れており、腎臓の組織学的な評価の結果にかかわらず移植から5年後も91.4%で機能が維持されていた。一方、死体腎移植例でも、最適と判定された腎臓の移植例では81.7%が、また準最適な腎臓の移植例では73.2%が移植から5年後でも機能を維持されていた。

Mohan氏は「米国では透析患者の5年生存率は35%だが、腎移植を受けなければ透析を続けなくてはならない。準最適と判定された腎臓であっても、生存上の利益は非常に大きい」と指摘。しかし、移植臓器供給米国ネットワーク(UNOS)によると、米国には9万7,000人の腎移植待機者がいるが、提供される腎臓の5つに1つは生検の結果などに基づき廃棄されているという。

こうした状況について、米イエール大学医学部のRichard Formica氏は「医師が生検による評価を重視し過ぎているのが問題ではないか」と指摘している。移植前の腎生検は腎臓の専門医ではない病理医が行うことも多いが、一般の病理医には各臓器の微細な評価は難しく、また生検サンプルを採取した部位によっても結果は異なる可能性もあるという。

同氏は、患者が「完璧ではない腎臓」の移植を受ける機会を得られるよう米国の臓器提供システムを改革すべきだと主張。「患者が70歳なら何年も腎移植を待つべきではない。完璧ではなくとも十分機能する腎臓が得られるなら、移植を受けられ、念願のクルーズにも出かけられるだろう」と話している。(HealthDay News 2017年7月6日)

https://consumer.healthday.com/diseases-and-conditions-information-37/misc-kidney-problem-news-432/are-doctors-discarding-donor-kidneys-that-could-save-lives-724358.html

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2HDN糖尿病ニュース7月6日配信2

透析患者の血流感染、原因の多くは中心静脈カテーテル

人工血液透析患者における血流感染(bloodstream infection)の多くは、中心静脈カテーテルを留置した患者で起こっていることが「Clinical Journal of the American Society of Nephrology」6月29日オンライン版に掲載の論文で報告された。

米疾病対策センター(CDC)が、2014年に全米医療安全ネットワーク(NHSN)に報告された血液透析外来患者における有害事象データを用いて行った調査によると、6,005カ所の血液透析施設から報告された2万9,516件の血流感染のうち、約4分の3(2万2,576件、76.5%)はバスキュラーアクセスに関連したものであることが分かった。

今回の調査では、血流感染の63.0%、バスキュラーアクセスに関連した血流感染の69.8%は中心静脈カテーテルを留置した患者で起こっていることも明らかにされた。100患者・入院月数当たりの血流感染の発生率をカテーテルの種類別にみると、自己血管内シャント(動静脈瘻)が0.26、人工血管内シャントが0.39だったのに対し、中心静脈カテーテルは2.16であった。また、その他の透析関連合併症の発生率も中心静脈カテーテルを留置した患者で最も高かった。

血流感染の原因細菌としては黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)が最も多く(30.6%)、分離した黄色ブドウ球菌サンプルの39.5%はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)であった。

研究著者であるCDCのDuc Bui Nguyen氏は、米国腎臓学会(ASN)のプレスリリースの中で「今回の結果は、血液透析施設における感染症予防とバスキュラーアクセスの質向上を図る必要性が高いことを強調するものだ」と述べている。

同氏らは、バスキュラーアクセスには中心静脈カテーテル以外にも、自己血管や人工血管内にシャントを作製する方法を挙げており、こうした選択肢を考慮するよう促している。

同誌付随論説を執筆した米タフツ大学(ボストン)のDana Miskulin氏らは「有害事象の報告システムが透析施設による自己申告制にあることが問題の一部にある」と指摘しつつ、実際のデータを明らかにし、透析治療の質を高めるプログラムの施行が求められるとの考えを示している。(HealthDay News 2017年6月30日)

https://consumer.healthday.com/diseases-and-conditions-information-37/misc-kidney-problem-news-432/catheters-often-to-blame-for-blood-infections-after-dialysis-724124.html

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2HDN糖尿病ニュース7月6日配信1

1型糖尿病患者の約半数でインスリン分泌能が残存

1型糖尿病患者の約半数では、発症から10年以上が経過してもなお、わずかながらも内因性のインスリン分泌能が残存していることが「Diabetes Care」6月15日オンライン版に掲載の論文で報告された。

これまで1型糖尿病患者は、発症から数年以内にインスリン分泌能を消失していくものと考えられてきた。しかし今回、罹病期間が10年以上の1型糖尿病患者であってもインスリン分泌能を保持している患者が多く存在することが明らかにされ、この概念に疑問を呈する研究結果が得られた。

この研究は、ウプサラ大学(スウェーデン)のDaniel Espes氏らによるもので、罹病期間が10年以上で18歳以上の1型糖尿病患者113人を対象に、超高感度C-ペプチドELISAを用いて残存する膵β細胞機能の程度を調べた。また、C-ペプチドが陽性だった患者14人と陰性だった患者12人、健康な対照群(15人)から採取した血液サンプルを分析した。

その結果、罹病期間が10年以上と長期にわたるにもかかわらず、インスリン分泌能が残存している1型糖尿病患者では、免疫系で重要な働きを担うインターロイキン(IL)-35と呼ばれる蛋白質の血中レベルが高いことが分かった。なお、過去の研究では、1型糖尿病と新たに診断された患者や発症後数年が経過した患者では、IL-35の血中レベルは健康な人よりも低いことが示されていた。

自己免疫疾患である1型糖尿病では、免疫系が誤って膵β細胞を攻撃してしまい、インスリンが分泌できなくなってしまう。そのため、1型糖尿病患者はインスリンを毎日頻回の注射やインスリンポンプを介して常に補充しなければならない。

研究チームは、1型糖尿病患者に残存しているインスリン分泌能を増強させることができるかどうかを検証するため、新たな研究を開始したとしている。(HealthDay News 2017年6月30日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/type-i-diabetes-news-182/many-people-with-type-1-diabetes-still-make-some-insulin-723966.html

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2HDN糖尿病ニュース6月29日配信2

血糖測定用試験紙のリサイクルに注意喚起 -米FDA

米国では数百万人の糖尿病患者が簡易型の血糖測定器を携帯し、血糖値を自己測定している。しかし、血糖測定用の試験紙などの消耗品にかかるコストがかさむため、節約のために中古の試験紙を買い求める患者も多い。未使用の試験紙のリサイクルは合法ではあるが、米国食品医薬品局(FDA)はリサイクルされた試験紙では測定値の正確さに欠けるほか、安全性にも問題が生じる可能性があるとして試験紙の売買はすべきではないとの見解を示している。

FDAは、正確な測定値を得るには試験紙を正しく保管する必要があることを強調しており、「リサイクルされた試験紙が正しく保管されていたかどうかを知ることは難しい。保管法が間違っていたり、有効期限が切れた試験紙を用いると血糖の測定値には誤りが生じ、結果的に深刻な合併症につながる可能性が高まる」と警告している。

リサイクルされた試験紙の安全性については、容器が既に開封されている場合には少量の血液が混入している可能性があり、感染症のリスクになること、また、有効期限が改ざん、加工されている可能性があるという。さらに、通常、血糖測定器や検査紙などの医療デバイスはFDAの承認を得る必要があるが、リサイクルされた試験紙はFDAの審査を通っていない製品も混ざっている可能性がある。特に、パッケージや説明書が英語表記でないものや同じブランドの製品でも形状が異なるものには注意を要するとしている。

これらの危険性を踏まえてFDAは、試験紙を購入する際には、容器が開封されていない新品で、利用している血糖測定器専用のものを使用するよう推奨している。また、購入場所が分からない時や購入を勧められた試験紙の価格が高すぎる場合には、医師や看護師に相談するようにと助言している。

さらに、FDAは、各血糖測定器に専用のコントロール液を用いて、正しく測定されているか精度を確かめること、医師や看護師などの医療スタッフに正しい使い方を教わること、測定器がきちんと洗浄・除菌されているかを確認することが重要だと付け加えている。(HealthDay News 2017年6月20日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/blood-glucose-monitor-news-69/fda-warns-diabetics-against-use-of-secondhand-test-strips-722864.html

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2HDN糖尿病ニュース6月29日配信1

サイクリングで心も身体も健やかに -米専門家がアドバイス

自転車で戸外を走るサイクリングは健康全般に良い影響をもたらし、体力や筋力を向上させ、精神面も安定させるなど、心にも身体にもベネフィットがあることから、米ペンシルベニア州立大学のAlan Adelman 氏は、日常の移動手段には車ではなく自転車を使うよう強く勧めている。

Adelman 氏は同大学のプレスリリースで、「自転車を漕ぐ運動は心血管の健康状態を高めるのに適している。サイクリングは体重が増えるのを防ぎ、心疾患や糖尿病の発症リスクを低減させるのに役立つ」と述べている。

同氏によると、心血管に好影響をもたらす運動量として、20分間以上の中強度運動を週に3~5回行うことが推奨されているが、さまざまな地形を自転車で走るインターバルトレーニングはこの運動量に相当するという。

同大学フィットネスセンターに所属し運動生理学を専門とするDeborah Tregea氏は「たとえ緩やかな坂であっても、坂を上って下る運動は、最近人気が高まっている高強度インターバルトレーニングになり、身体を鍛えるのに適している」と述べている。

また、サイクリングはゆっくり走ると低強度の運動にもなり、「変形性膝関節症などを持つ人にも適している」と、両氏は指摘している。サイクリングは下肢の筋肉を強化するため、膝の問題を抱える人でもベネフィットがあるという。

さらに、どの年代でも行えるサイクリングは家族や友達と一緒に楽しめるほか、日光を浴び、新鮮な空気を吸い、風を全身で感じることができる。また、走るスピードを変えたり、距離を伸ばすなど目標を立てたり、新しい風景や音、匂いに触れることは日常生活に変化をもたらし、身体面と同様に精神面でも有益性が高いという。「運動すると多くの人は気分が高まり、精神的な心地良さを感じるようになる」と、Adelman氏は述べている。(HealthDay News 2017年6月15日)

https://consumer.healthday.com/fitness-information-14/cycling-health-news-245/want-a-workout-for-mind-and-body-hop-on-your-bike-723385.html

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2HDN糖尿病ニュース6月22日配信2

ブロッコリー新芽の成分が2型糖尿病の血糖管理に有望?

ブロッコリーの新芽(ブロッコリースプラウト)に多く含まれる「スルフォラファン」と呼ばれる物質が、肥満を伴う2型糖尿病患者の血糖コントロールに役立つ可能性のあることが、スウェーデンで行われた研究で分かった。

ただし、研究を行ったイェーテボリ大学(スウェーデン)のAnders Rosengren氏によると、この研究は小規模かつ追跡期間も短いもので、対象患者はメトホルミンを服用していたためスルフォラファン単独の作用を確認したものではない点を指摘している。また、研究で用いたスルフォラファンは純度と有害性を調べた上で濃縮したものを使用しており、「市販されているサプリメントを2型糖尿病の治療に用いることは勧められない」と、同氏は注意を促している。

スルフォラファンはカリフラワーやメキャベツ、ブロッコリーなどアブラナ科の植物に含まれる物質で、特にブロッコリースプラウトに多く含まれる。Rosengren氏らによると、これまでの基礎研究で、スルフォラファンは炎症の抑制に働き、がんや脂肪肝にも効果を発揮する可能性が示唆されているという。

同氏らは、まず、2型糖尿病に関連する遺伝子活性を調節する可能性がある化合物を同定するため、3,800超の物質をスクリーニングし、スルフォラファンに着目した。次に、培養した肝細胞を用いた実験でスルフォラファンは肝細胞におけるグルコース産生を抑制した他、糖尿病モデルラットを用いた実験では、肝臓において2型糖尿病に関連する一部の遺伝子発現が低下することが分かった。

さらに、同氏らはメトホルミンを服用中の2型糖尿病患者97人を対象にスルフォラファンの有効性を検討する臨床試験を行った。対象患者の多くで血糖コントロールは良好に管理されていたが、37人はコントロール不良例であった。対象患者を、メトホルミンに加えてスルフォラファンの粉末を12週間摂取する群とプラセボの粉末を摂取する群にランダムに割り付けて観察した。

その結果、研究開始時点で血糖コントロール不良だった肥満を伴う患者群では、スルフォラファンの摂取によりHbA1cの平均値が開始時の約7.4%から12週後には約7.0%へと低下したことが分かった。一方で、その他の患者群ではスルフォラファンによる血糖値の改善効果は確認されなかった。

Rosengren氏らの研究グループは今後、スルフォラファンが糖尿病前症から2型糖尿病への進展を抑制できるかどうかを調べる予定だという。なお、同氏らは、肝臓におけるグルコース産生抑制を目的としたスルフォラファン使用の特許を出願している。

一方で、ある栄養の専門家は「血糖調節の仕組みは複雑であり、たった1つの栄養素で血糖コントロールができるという誤解を広めることにならないか」と懸念を示している。しかし、Rosengren氏は「ブロッコリーを食べる量を増やすことは、血糖コントロール以外のさまざまな視点からも体に良い影響を与えるのは確かだ」とコメントしている。

この研究結果は「Science Translational Medicine」6月14日号に掲載された。(HealthDay News 2017年6月14日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/food-and-nutrition-news-316/broccoli-extract-shows-promise-for-type-2-diabetes-723701.html

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2HDN糖尿病ニュース6月22日配信1

低血糖治療にグルカゴン含有の経鼻パウダーが有望

糖尿病患者にとって、低血糖は極めて危険な健康状態をもたらすリスクとなるが、経鼻投与できるパウダータイプのグルカゴンによって血糖値が迅速に正常化することを示した研究結果が第77回米国糖尿病学会(ADA 2017、6月9~13日、サンディエゴ)で報告された。この経鼻パウダーには、低血糖状態で意識を失っている患者にも、家族など周囲にいる人が簡単に投与できる利点もあるという。

グルカゴンは血糖値を上げる作用を有するホルモンで、既に低血糖治療に使用されているが、現在は注射タイプのものしかない。研究を主導した米ミネソタ大学のElizabeth Seaquist氏によると、注射タイプのグルカゴンは使用に恐怖心を抱く家族が少なくないが、経鼻パウダーを実際に使用した介護者の95%が「極めて簡単に使用できた」と回答しているという。

低血糖に陥った場合には、果汁や加糖飲料、キャンディーなど糖分を含む飲み物や食べ物をすぐに摂取すれば血糖値は正常に回復する。しかし、適切に対処しないと症状は悪化し、意識障害やけいれんが生じ、死に至ることもある。症状が続く場合や意識障害のため飲食できない場合には、グルカゴンを注射する。米疾病対策センター(CDC)によると、米国では重篤な低血糖によって病院に搬送される1型糖尿病の患者数は推定で年間30万人に上る。

今回の研究で使用された経鼻グルカゴンパウダーは、喘息治療などに使用されている経鼻ステロイド吸入薬に似た形状で、それよりもやや小さなデバイスに装填されているという。使用時には家族や介護者が患者の鼻孔に先端を挿入し、デバイスの底のボタンを押すとグルカゴンを投与できる。薬剤は鼻腔内で血液中に吸収される。共同研究者の1人で、Eli Lilly社の上級医療アドバイザーを務めるCristina Guzman氏は「患者は息をしたり吸い込んだりする必要がなく、極めて簡単に使用できる」と説明している。

研究では、1型糖尿病患者にあらかじめ経鼻グルカゴンパウダーを渡しておき、低血糖発作時にこのパウダーを使用してもらった。その結果、69人の患者で計157回の低血糖発作が起こったが、このうち96%の発作が経鼻グルカゴンパウダーを使用後30分以内に血糖値が正常に回復していた。一方、副作用については、注射タイプのグルカゴンと同様に吐き気や嘔吐の他、鼻粘膜刺激や頭痛などが報告された。

Eli Lilly社は現在、注射タイプのグルカゴン製剤を製造しているが、この経鼻グルカゴンパウダーを2018年中に米国食品医薬品局(FDA)に承認申請し、承認後には国外での販売も目指す予定。現在、製品名は未定で、販売価格も不明だ。なお、Seaquist氏は同社の顧問で、この研究は同社とパウダータイプのグルカゴン製剤を開発したLocemia社の資金援助を受けて実施された。(HealthDay News 2017年6月13日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/for-diabetics-nasal-powder-fixed-severe-low-blood-sugar-723607.html

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