4HDN国内ニュース9月10日配信1

血糖変動は急性冠症候群患者の予後予測に有用か 日本人のPCI施行患者を解析、横浜市立大

持続血糖モニタリング(CGM)で測定した血糖変動は、重症の糖尿病を合併しない急性冠症候群(ACS)患者の予後予測に有用な可能性のあることが、横浜市立大学附属市民総合医療センター心臓血管センター講師の岩橋徳明氏らの研究グループの検討で分かった。詳細は「Cardiovascular Diabetology」8月18日オンライン版に掲載された。

高血糖や低血糖などの糖代謝異常は、冠動脈疾患のリスク因子であることが知られている。これまでの研究で、CGMで測定した血糖変動はACS患者の死亡や冠動脈プラークの進展を予測する因子であることが報告されている。岩橋氏らの研究グループは今回、日本人のACS患者を対象に、CGMで評価した血糖変動が予後に及ぼす影響を調べる観察研究を実施した。

対象は、2012年4月~2016年11月に同センターで経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行したACS患者417人(平均年齢66歳、男性83%)。対象患者には入院中に病状が安定した後にCGMを24時間以上装着し、平均血糖変動幅(MAGE)などの血糖変動指標を算出した。対象患者をMAGEの第2三分位の値(50mg/dL)以上を高値群(149人)、50mg/dL未満を低値群(268人)に分けて中央値で39カ月間追跡した。

その結果、対象患者の16%(66人)に主要有害脳心血管イベント(MACCE)の発生が認められた。その内訳は心血管疾患死5件、ACSの再発14件、再血行再建術を要する狭心症27件、心不全8件、脳卒中16件であった。また、MACCEの発生率は、MAGE高値群で低値群に比べて有意に高かった(23.5%対11.6%、P=0.002)。さらに、多変量解析の結果、MAGE高値群であることはMACCE発生の独立した予測因子であることが明らかになった。

以上の結果を踏まえ、岩橋氏らは「重症糖尿病を合併しないACS患者では、CGMで評価した血糖変動が大きいことは予後不良の予測因子である可能性が示された。ACS患者における血糖変動の臨床上の有用性については、今後さらに検討する必要がある」と結論づけている。(HealthDay News 2018年9月10日)

Abstract/Full Text
https://cardiab.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12933-018-0761-5

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血糖変動は重症糖尿病のないACS患者の予後予測に有用な可能性――横浜市立大

持続血糖モニタリング(CGM)で測定した血糖変動は、重症の糖尿病を合併しない急性冠症候群(ACS)患者の予後予測に有用な可能性のあることが、横浜市立大学附属市民総合医療センター心臓血管センター講師の岩橋徳明氏らの研究グループの検討で分かった。詳細は「Cardiovascular Diabetology」8月18日オンライン版に掲載された。

研究グループは、2012~2016年に経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行したACS患者417人を対象に、入院中に測定したCGMデータから平均血糖変動幅(MAGE)などの血糖変動指標を算出。対象患者をMAGEの第2三分位の値(50mg/dL)以上を高値群(149人)、50mg/dL未満を低値群(268人)に分けて中央値で39カ月間追跡した。(HealthDay News 2018年9月10日)

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高齢糖尿病患者のサルコペニア、「低BMI」「高体脂肪率」でリスク増――秋田大

日本人の高齢糖尿病患者は、肥満度(BMI)が低過ぎたり、体脂肪率が高過ぎたりするとサルコペニアになりやすい可能性のあることが、秋田大学大学院内分泌・代謝・老年内科学の福岡勇樹氏らの研究グループの検討で分かった。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」8月11日オンライン版に掲載された。

研究グループは、2015年2月~7月に同大学病院の糖尿病・内分泌内科/老年内科を外来受診した65歳を超える糖尿病患者267人を対象に、アジアのワーキンググループ(AWGS)の診断基準で評価したサルコペニアの有病率と関連する因子やサルコペニアの指標となりうる身体評価項目を検討した。(HealthDay News 2018年9月3日)

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o-180903

血中アルドステロン値が2型糖尿病リスクと関連する可能性――米研究

血中アルドステロン値が高いほど、インスリン抵抗性や2型糖尿病の発症リスクが上昇する可能性のあることが「Journal of the American Heart Association」9月4日オンライン版に掲載の論文で報告された。

米オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターのJoshua Joseph氏らは、MESA(Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis)研究に参加した成人1,570人を10.5年以上追跡し、分析した。追跡期間中に116人が2型糖尿病を発症した。解析の結果、血中アルドステロン値は空腹時血糖やHOMA-IRの値および2型糖尿病リスクと正の関連を示した。2型糖尿病リスクの上昇は中国系米国人で最も高かった。(HealthDay News 2018年9月4日)

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o-180902

糖尿病と喫煙が高齢患者の海馬石灰化のリスク因子か――オランダの研究

物忘れ外来を受診する高齢患者では、加齢と糖尿病、喫煙が海馬の石灰化のリスク因子である可能性を示す研究結果が「Radiology」9月号に掲載された。

ユトレヒト大学医療センター(オランダ)のEsther J. M. de Brouwer氏らは、2009~2015年に物忘れ外来を受診した患者1,991人(45~96歳、平均年齢78歳)を対象に、海馬の石灰化に関連するリスク因子を同定し、認知機能との関連を調べる後ろ向き研究を実施した。その結果、対象患者の19.1%(380人)に海馬の石灰化が認められた。海馬の石灰化には加齢と糖尿病、喫煙が関連した。一方で、海馬の石灰化の有無や重症度と認知機能との間に関連はみられなかった。(HealthDay News 2018年8月30日)

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o-180901

高齢の慢性疾患併存患者では多職種連携による医療が有用――カナダの研究

多職種連携による医療は、糖尿病やうつ病、心血管疾患(CVD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの慢性疾患が併存する高齢患者に有益とする研究結果が「Canadian Medical Association Journal(CMAJ)」8月27日号に掲載された。

ノースヨーク総合病院(カナダ)のMonika Kastner氏らは、複数の慢性疾患が併存した高齢患者への介入効果を検討した15件のランダム化比較試験(計1万2,579人が対象)のメタ解析を実施。その結果、うつ病とCOPDまたはCVDと糖尿病を併存した患者では、多職種連携による医療で抑うつ症状は有意に改善し、HbA1c値も低下したが、死亡率の低下はみられなかった。(HealthDay News 2018年8月27日)

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2HDN糖尿病ニュース9月6日配信2

SGLT2阻害薬にフルニエ壊疽リスク、米FDAが警告

米食品医薬品局(FDA)は8月29日、糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬のまれではあるが重篤な性器感染症について警告を発出した。SGLT2阻害薬を服用している患者で、会陰部に生じた壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽とも呼ばれる)の症例が複数報告されたという。FDAは同薬の添付文書と患者向け医薬品情報への警告の記載を要求している。

FDAは、2013年3月から2018年5月の間に、SGLT2阻害薬を処方された患者で12例のフルニエ壊疽の症例を特定した。しかし、FDAはニュースリリースで、これらは医学論文で報告された症例であり、実際にはより多くの症例が存在する可能性があると指摘している。

今回報告された12症例は、SGLT2阻害薬の服用開始から数カ月以内にフルニエ壊疽を発症しており、ほとんどの症例で同薬の使用は中止された。これらの症例は全て入院し、外科手術による治療が行われた。一部の患者は複数回の手術を要し、合併症を発症した患者もみられ、1例は死亡した。

FDAによると、これまで30年間以上のデータをレビューしても、他の糖尿病治療薬を処方されている患者ではフルニエ壊疽の報告は6症例に止まっているという。また、これら6症例は全員が男性であったが、SGLT阻害薬を処方されていた12症例のうち5症例は女性であった。

SGLT2阻害薬は2013年にFDAに初めて承認されて以降、カナグリフロジン、ダパグリフロジン、エンパグリフロジン、ertugliflozin(エルツグリフロジン、日本国内未承認)などが登場し、2017年には米国で170万人以上の患者が同薬を処方されている。

FDAは、SGLT2阻害薬を使用する患者に対し、性器やその周辺に圧痛や赤み、腫れがみられ、38℃以上の発熱や体調不良がある場合には、すぐに医療機関を受診するように助言している。また、医療従事者に対しては、これらの症状がみられる患者ではフルニエ壊疽を調べ、この感染症が疑われる場合には広域スペクトラムの抗菌薬による治療を直ちに開始し、必要であれば手術を行うほか、SGLT2阻害薬の服用を中止した上で別の糖尿病治療薬に切り替えるように求めている。(HealthDay News 2018年8月30日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/type-ii-diabetes-news-183/fda-warns-of-common-diabetes-meds-link-to-dangerous-genital-infection-737257.html

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2HDN糖尿病ニュース9月6日配信1

妊娠初期の血液検査で妊娠糖尿病リスクは予測可能か

妊娠10週前後の早い時期に血液検査で妊娠糖尿病の徴候を捉えられる可能性のあることが、米国立小児保健発育研究所(NICHD)のCuilin Zhang氏らによる研究で明らかになった。研究結果の詳細は「Scientific Reports」8月16日オンライン版に発表された。

妊娠糖尿病は妊娠中に発見または発症した糖代謝異常のことで、母子ともに健康に深刻な影響を与える。例えば、女性は妊娠糖尿病になると妊娠高血圧症候群や帝王切開のリスクが高まるほか、出産後も心疾患や2型糖尿病になりやすくなる。また、出生した子どもが巨大児となるリスクも上昇する。

一般に妊娠糖尿病のスクリーニングは、妊婦に肥満などの既知のリスク因子がなければ妊娠24~28週に実施される。Zhang氏らは今回、妊娠第1トリメスター(妊娠初期)の妊婦に対し、2型糖尿病の診断に用いられているHbA1c検査で妊娠糖尿病のリスクを予測できるかどうかを検討した。

研究では、米国内の12施設から登録した女性2,802人を対象としたコホート研究のデータを用いて、妊娠糖尿病を発症した107人と、年齢や人種、妊娠週数をマッチさせた対照群214人を対象に、妊娠初期(妊娠8~13週)、妊娠中期(16~22週および24~29週)、妊娠後期(34~37週)にHbA1c値を測定し、比較検討した。

その結果、妊娠糖尿病を発症した妊婦の群では、対照群と比べて妊娠初期の平均HbA1c値が高かった(5.3%対5.1%)。また、妊娠初期のHbA1c値が5.1%よりも0.1%上昇するごとに、妊娠糖尿病の発症リスクは22%有意に上昇することも明らかになった。

さらに、妊娠中期の平均HbA1c値は妊娠糖尿病群と対照群のいずれにおいても低下したが、妊娠後期には再び上昇していた。Zhang氏らによると、妊娠第3トリメスターにはインスリン感受性が低下することが知られており、この結果はインスリン感受性の変化と一致しているという。

以上を踏まえ、Zhang氏は「妊娠初期のHbA1c検査は、妊娠糖尿病を発症するリスクが高い妊婦を特定するのに役立つ可能性があることが示された。妊娠糖尿病のリスクを低減するには生活習慣の是正が重要だが、妊娠初期に検査で高リスクであることが判明し、早い段階から介入することでより大きな効果が得られると考えられる」と説明している。

ただし、Zhang氏らは、妊娠初期のHbA1c検査で妊娠糖尿病リスクを判定できるかどうか、また妊娠前あるいは妊娠初期からの生活習慣の是正によって妊娠糖尿病リスクを低減できるかどうかについては、さらなる研究で検討する必要があるとしている。なお、妊娠糖尿病の予防を目的とした生活習慣には運動や健康的な食生活が挙げられる。これらを是正しても効果が得られない場合には、血糖コントロールのためにインスリンが処方される場合もある。(HealthDay News 2018年8月16日)

https://consumer.healthday.com/pregnancy-information-29/gestational-diabetes-974/blood-test-in-early-pregnancy-may-predict-mom-s-diabetes-risk-736830.html

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第5回「糖尿病レシピコンテスト」、最終選考進出校を発表――日糖協

日本糖尿病協会が主催する「第5回チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテスト」の最終選考に参加するチームが発表された。

書類審査を通過し、実技審査に進むのは、盛岡大学(岩手県)や川崎医療福祉大学(岡山県)、滋賀県立大学(滋賀県)など12校14チーム。最終選考は9月23日の東北会場を皮切りに全国3地区で行われ、最優秀賞などを決定する。コンテストは「おいしい、バランスの良い手作りごはんで、健康&幸せ家族を目指そう!」をテーマに、糖尿病の予備群や患者向けの朝食・昼食・夕食用レシピを募集した。栄養士や管理栄養士を目指す学生から241件(学校数で47校)の応募があった。今回から最終選考を東北と九州、関西の3地区の会場で実施し、地区ごとに優秀賞を決定する。(HealthDay News 2018年8月31日)

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甘いものの摂取を日中に限るとメタボ予防に有効か――名古屋大

甘いものを食べるのを日中の時間帯に限ると、メタボリック症候群の予防につながる可能性のあることを、名古屋大学大学院生命農学研究科准教授の小田裕昭氏らの研究グループがラットを用いた実験で突き止めた。時間帯に関係なく砂糖(ショ糖)を摂取するのに比べて、日中の時間帯に限ると脂肪肝や脂質異常症になりにくいことが分かった。詳細は「PLOS ONE」8月15日オンライン版に掲載された。

研究グループは今回、与えられた餌の約80%を活動期に食べる夜行性ラットを用いて、でんぷんまたは砂糖の餌をそれぞれ自由な時間帯に食べられるグループと活動時間帯に限って食べられるグループに分け、摂取開始から4週間後の肝臓内や血中に蓄積した脂肪量を調べた。(HealthDay News 2018年8月27日)

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