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子育てが免疫系に変化をもたらす可能性(2016.2.25掲載)

子育てはストレスが多く、睡眠時間を奪われる仕事であることは誰もが知っているが、子どもをもつことにより免疫系にも変化が生じる可能性が、新たな研究で示された。その影響力はインフルエンザワクチンや、お腹の風邪と呼ばれる胃腸炎よりも大きいようだという。

研究責任著者の1人であるAdrian Liston氏は、英バブラハム研究所のニュースリリースのなかで、「少なくとも、これから親になる人はこのことを考慮すべきである。睡眠不足、ストレス、慢性感染症など、子どもをもつことによるあらゆる難題がわれわれの体にもたらす影響は、単に白髪が増えるだけにとどまらない」と述べている。

今回の研究では、2歳から86歳までの670人の免疫系を比較した。免疫に影響を及ぼす因子を明らかにするため、対象者の性別や体重にも注目し、3年間にわたり観察した結果、全般的に対象者の免疫系は安定を維持しており、季節性インフルエンザワクチンやウイルス性胃腸炎に曝露した後でも、安定性は変わらなかった。この結果から、免疫系は激しい活動を強いられた後でも元の状態に戻ることがわかると、研究グループは説明している。

しかし、親になり子育てをすることは、他の因子に比べて免疫系に最も強い影響を及ぼすことが判明した。パートナーと同居し、ともに子育てをしている2人は、個人間にみられる免疫系の差異が一般集団に比べて50%少なかった。

密接な関係をもつ、血縁のない2人の間の免疫プロファイルに着目した研究は今回が初めてだという。Liston氏は、「子どもをもつことは最も過酷な環境的曝露の1つであるため、免疫系が急激に変化するのも当然といえる。それでも、重度の胃腸炎よりもはるかに強い影響がみられたことには驚いた」と述べている。

このほか、加齢も免疫系の反応に影響をもたらすようだという。もう1人の研究責任著者である同研究所のMichelle Linterman氏は、免疫系の個人差のうち遺伝によるものはわずかであると指摘し、「われわれの研究では、年齢が免疫の様相に大きな影響をもたらすことが示された。おそらくこれが、高齢者のワクチンへの反応や感染症に対する抵抗性が低下する理由の1つであると考えられる」と述べている。

この知見は「Nature Immunology」オンライン版に2月15日掲載された。(HealthDay News 2016年2月17日)

http://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/flu-news-314/parenthood-may-alter-immune-system-study-708042.html
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運動が乳癌リスクを低減する仕組みの新しい手がかりが判明

運動をする高齢女性では体内のエストロゲンやその分解産物の濃度が低いという研究論文が、米ワシントンDCで開催された米国癌研究学会(AACR)年次集会で発表された。これにより、おそらく、運動が乳癌リスクを低減する理由の説明がつくという。

 

閉経後女性における運動と乳癌リスクの低下は以前から関連づけられており、エストロゲン濃度の低下がその一因であると考えられている。エストロゲン濃度が高いと、乳癌リスクが高まる可能性がある。

米国立癌研究所(NCI)癌予防フェローのCher Dallal氏によれば、今回の研究は運動が乳癌リスクを低減させる機序に関するさらなる手がかりをもたらすという。同氏らは、エストロゲン濃度に対する運動の影響について理解を深めるため、NCIのポーランドにおける乳癌研究(NCI Polish Breast Cancer Study)に健康な対照患者として登録された40~74歳のポーランド人女性540人を評価した。ホルモン補充療法を受けていた被験者はいなかった。

被験者は、さまざまな身体活動を行っていた。7日間にわたり、被験者は起きている間、加速度計を腰に装着し、全体的な活動を測定し、12時間尿も採取した。

た、尿中のエストラジオールとエストロン、さまざまなエストロゲン分解産物または代謝産物を測定した。その結果、運動は主要なエストロゲン濃度の低下と関連し、一部の分解産物の増加とも関連することが判明した。

Dallal氏は、「全体的な活動の増加は、エストロゲンの代謝を増大させるようである。15種類の代謝産物を評価できたのは今回が初めてだ」と述べている。

米シティ・オブ・ホープ総合癌センター(カリフォルニア州)のLeslie Bernstein氏は、「加速度計を用いることで、被験者に運動の内容を思い出してもらうといった他の方法よりもはるかに正確に日中の活動状態がわかる。測定された運動がホルモン濃度を下げる強力なエビデンスが初めて得られた。今回の研究から、女性にとって運動することが重要だと判明した」と述べている。

今回の研究は学会発表されたものであるため、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは、そのデータおよび結論は予備的なものとみなす必要がある。(HealthDay News 4月9日)

記事原文:http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=675159
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進行乳癌の治療方針決定にDNA検査が有用(2013.7.17掲載)

進行乳癌患者における治療反応評価に、血中腫瘍細胞由来の異常DNA検出が役立つ可能性があるという研究論文が、「New England Journal of Medicine」3月14日号に掲載された。

進行乳癌では、主に骨、肺、肝臓、脳などに転移が認められる。治癒は見込めないが、化学療法、ホルモン療法、その他の治療法によって病勢進行を遅らせ、症状を緩和することが可能である。

現在のところ、医師はCTスキャンなどの画像検査を頼りに、転移乳癌をモニタリングしている。血中腫瘍細胞を検出する検査や、CA 15-3と呼ばれる腫瘍マーカーを測定する検査など、特定の血液検査を実施する場合もある。しかし、これらの検査にも限界や問題点がある。米シティ・オブ・ホープ癌センター(カリフォルニア州デュアルテ)腫瘍内科助教授であるYuan Yuan氏は「実際、新たなモニタリング法の必要性は極めて大きい」と述べている。

英ケンブリッジ大学の研究者らは、転移乳癌治療および標準的な画像検査を受けている女性30人を対象として、血液検体を採取した。その結果、治療反応を推定するうえで、CA 15-3または腫瘍細胞数の検査よりも、腫瘍DNA検査のほうが優れていた。100日間を超える追跡調査が可能であった女性20人のうち、19人にCTスキャン上で癌の進行が認められた。そのうち17人では、腫瘍DNA値が増加していた。これと対照的に、腫瘍細胞数が増加していたのは7人のみであり、CA 15-3レベルが増加していたのは9人のみであった。

被験者19人のうち10人では、CTスキャン上で癌の進行がみられる前の平均5カ月間、腫瘍DNA値が増加していた。

主任研究者であるCarlos Caldas氏は、「FDAが承認した既存のバイオマーカーと比較して、血中腫瘍DNAは優れたモニタリングバイオマーカーである」と述べている。

Yuan氏によると、乳癌患者のモニタリングを目的として、他の検査法も開発されている。その一つは、DNAの“コピー数”の異常に関する検査である。最近の予備的研究では、乳癌再発リスクの予測に本検査法が役立つ可能性が示された。

既存の検査に関しても、研究者らは最適な使用法を検討している。CellSearchシステムとして米国で販売されている、腫瘍細胞検出用の血液検査は、転移乳癌の治療モニタリングに役立つ可能性がある。一般的に、腫瘍細胞数が多いほど、癌の進行が早い。

しかし、現在のところ、専門家ガイドラインは医師による日常的な血液検査を推奨していない。米テキサス大学MDアンダーソン癌センター(ヒューストン)の腫瘍外科医であるAnthony Lucci氏は、究極的な有益性が依然として不明であることを理由に挙げている。

米メモリアル・スローン・ケタリング癌センター(ニューヨーク市)の所属病理医であるJorge Reis-Filho氏は、「癌再発の早期検出は強く望まれている。画像上の変化がみられる前にDNAが変化するのであれば、より先を見越した治療に役立つ可能性がある」と述べている。(HealthDay News 3月13日)

記事原文:http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=674391
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50歳以上なら、チェックリストで10年後の生存が予測できる(2013.7.17掲載)

高齢患者が今後10年間生存するかどうかを医師が推定する際に、簡単なチェックリストが役立つ可能性があるという研究論文が、JAMA3月6日号に掲載された。研究者らは、本所見が高齢者と医師がよりよい治療決定に至るのに役立ってほしいと考えている。

現在、大腸癌検査や乳癌に対するマンモグラフィ検査などの医療処置に関する国の指針はあるが、これらは一般的なガイドラインであり個別に対応するものではない。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)医学部のMarisa Cruz氏は、「このチェックリストは、高齢患者に対する個別のアドバイスに役立つ可能性があり、臨床状況にて、スクリーニングや他の介入について医師と高齢患者が話し合う助けになる」と述べている。

癌のスクリーニング検査やその他の介入に関するガイドラインはさまざまだが、どれも平均的な人に基づくものである。大腸癌スクリーニングなど一部のガイドラインは、その検査がある年齢を超えた平均的な人に有益であるというエビデンスがないため、スクリーニングに年齢制限を提言している。

Cruz氏によれば、この研究で使用したチェックリストは、高齢者が有益になる検査や治療を受け、有害となりうるものを避けられることを目的としている。

Cruz氏らは、50歳超の米国成人2万人近くを対象とした全国調査のデータに基づきチェックリストを作成した。年齢や性別、体重、喫煙、糖尿病、心疾患、歩行困難など身体的な限界など12の因子も考慮すれば、高齢者の10年以内の死亡リスクがわかることも判明した。

医師は、「はい」か「いいえ」で答える質問を使用し、60~64歳であれば1点、65~69歳であれば2点という具合に、各回答に点数を割りあてて情報を得る。合計スコアが1点であれば、10年以内に死亡する確率は平均5%であり、5点は23%、10点は70%のリスクに一致する。

Cruz氏は、確実なものではないが、この採点システムにより人々のリスクを“大まかに分類”できるという。

米国老年医学会(AGS)会長のJames Pacala博士は、「一部の医学的介入は効果がみられるまでに長期間かかるため、高齢者の余命を知ることは重要である。ほとんどの癌スクリーニングは効果がみられるのに5~10年かかる。このチェックリストはエビデンスベースの数字を提供する。ただし、1つの数字のみに基づき検査や治療を決定すべきでない」と述べている。(HealthDay News 3月5日)

記事原文:http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=674131
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遺伝子検査でリスクのある乳癌タイプを予測できる可能性(2013.7.17掲載)

遺伝子検査で、女性の乳癌タイプを特定できる可能性が新しい研究で示された。特定の遺伝子の過剰発現あるいは過少発現により、エストロゲン受容体(ER)陽性癌かER陰性癌かを見分けることができ、患者の乳癌リスクを減少する適切な処置をとることができるという。この知見は、「Cancer Prevention Research」オンライン版に3月19日掲載された。

共著者である米ノースウェスタン大学(イリノイ州)の Seema Khan氏は「現在3種類の薬剤が、極めて高リスクの女性の乳癌予防に用いられている。しかし、これらの薬剤はホルモン感受性、すなわちER陽性の乳癌しか予防せず、ホルモン非感受性、すなわちER陰性の乳癌は予防しない。ホルモン非感受性乳癌リスクのある女性を、効かないとわかっている予防用薬剤の副作用に曝露すべきではない」と、述べている。

同氏は、「さらに、誰がそのようなタイプかがわかれば、ホルモン非感受性癌への対策として新しい研究をデザインするうえで、そういう女性に焦点を当てることができる」と説明する。

今回の研究では、ER陽性乳癌患者27人、ER陰性乳癌患者27人、および12人の非乳癌女性の健常な乳房から検体を採集。ER陰性癌患者の検体では、13個の遺伝子発現が有意に高く、そのうち8個は脂肪代謝に関連するものだった。

「肥満は閉経後女性の乳癌の危険因子の1つだが、肥満女性は一般に、ホルモン感受性癌のリスクが高いと考えられているので、今回の知見は興味深い。脂質代謝や脂肪代謝に関連するこれら遺伝子のいくつかが、ER陰性乳癌患者の、健常な乳房で高度に発現されていることに驚いた」と、Khan氏は述べている。さらに、脂肪代謝に関連する2つの遺伝子が、ER陽性乳癌患者の検体で、過少発現していることもわかった。

「今回の情報が実用化されるには、さらに数ステップを必要とするが、健康な女性の乳房検体から、どのタイプの乳癌リスクかを知り、個人に合わせた予防措置を講じることができるようになるよう期待している」と、同氏は述べている。(HealthDay News 3月19日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=674350
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高齢女性へのマンモグラフィ検査は隔年でも毎年でも同程度に有効(2013.7.17掲載)

66~74歳の女性において、2年ごとにマンモグラフィ検査を実施する場合、年1回検査する場合と同程度の効果が見込まれるという研究論文が、「Journal of the National Cancer Institute」オンライン版に2月5日掲載された。

米国カリフォルニア大学ヘレン・ディラー家族総合癌センター(サンフランシスコ)の癌疫学助教授であるDejana Braithwaite氏は、年1回および隔年のスクリーニングについて、進行癌の診断効果を比較した。

Braithwaite氏は、1999年から2006年にかけて収集された、140,000人を超える66~89歳の女性に関するデータを検討した。いずれの女性も、Breast Cancer Surveillance Consortiumおよびメディケア請求のデータ統合に参加した施設においてマンモグラフィを受けた。約3000人の女性が、乳癌と診断された。

Braithwaite氏は、「隔年でマンモグラフィを行っても、毎年行っている場合に比べ、より進行した段階で乳癌が検出されるリスクは大きくならない」と述べている。同研究では、10年間あたりの偽陽性の確率も推定した。66~74歳の女性では、10年間のスクリーニングを通じて偽陽性が1件以上認められた割合は、年1回のスクリーニング群では48%だったが、2年に1回のスクリーニング群では29%だった。75~89歳の高齢者集団においても同様の結果が得られた。

マンモグラフィの実施頻度および継続期間に関しては、今もなお検討されている。独立専門家委員会である米国予防医療専門委員会は、2009年、50~74歳の女性は2年ごとにマンモグラフィを行うよう勧告した。50歳未満の女性は、定期的スクリーニングの有利な点と不利な点について医師と話し合うよう推奨している。他の組織は現在もなお、年1回のマンモグラムを40歳から受けるよう推奨している。

米国癌協会の医療主任代理であるLen Lichtenfeld氏は、「スクリーニング頻度を2年に1回にしても、進行癌の発見率が増加しないことは、驚くに値しない。高齢女性において、乳癌の成長速度が遅い傾向にあることは知られている」と述べている。Lichtenfeld氏は、本研究に参加していない。

同協会による現行のガイドラインでは、40歳以上の女性に対し、健康状態が良好であれば年1回のマンモグラフィを行うことを推奨している。本ガイドラインによると、年齢のみを理由にスクリーニングを見送るべきではないが、余命が短い女性または健康上の重篤な問題を有する女性は、スクリーニングの有利な点と不利な点に関し、医師と話し合うべきである。

米国ワシントン大学(シアトル)の疫学客員助教授であるJudith Malmgren氏は、「本研究結果は、高齢女性に対しては2年ごとのスクリーニングが優れており偽陽性が少ないことを示した既報を確認するものである。しかし、家族歴を有する女性や、長期間隔のスクリーニングでは不十分だと感じる女性は、年1回検査を選択すべきである」と述べている。

本研究は、米国立癌研究所などからさまざまな助成金を受けている。Braithwaite氏は、米国癌協会のMentored Research Scholar Awardによる資金援助を一部受けている。(HealthDay News 2月5日)

記事原文:http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=673184
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進行期乳癌と診断される若年女性が30年間で増加(2013.7.17掲載)

進行期乳癌と診断される若年女性は、1970年代以降、わずかだが着実に増加しているという研究論文が、「Journal of the American Medical Association」2月27日号に掲載された。

米国シアトル小児病院における青年・若年成人癌プログラムの医長であり、ワシントン大学(シアトル)の小児科助教授でもあるRebecca Johnson氏は、「40歳未満の女性における転移乳癌の症例数は、過去30年間に3倍に増加している。すなわち、1976年には年間約250件であったのが、2009年には850件となっている」と述べている。

ただし、25~39歳の女性100,000人あたりの進行期乳癌罹患率は、1976年には1.5であったのに対し、2009年には3を下回る程度であった。Johnson氏は、「症例数が3倍になる一方、罹病率の増加が2倍にとどまったのは、過去30年の研究期間に母集団が増大したからである」と説明している。

本研究では、進行期癌と診断される女性患者数を経時的に調査したに過ぎず、患者数の増加原因は不明である。Johnson氏が述べているように、今後の研究では、増加傾向の原因を明らかにする必要がある。

Johnson氏は、「全年齢集団のうち、若年成人は医療保険への加入率が最も低い。また、若年女性における乳癌は、高齢女性と比較して悪性度が高い傾向にある」と述べるとともに、「本研究結果によって、マンモグラフィスクリーニングの現ガイドラインを変更するわけではない」と述べている。多くの組織は40歳からの定期的スクリーニングを推奨しているが、米国予防医療作業部会は現状、定期的なマンモグラフィスクリーニングは50歳以降で良いとしている。

また、Johnson氏は、「本研究結果は、若年女性が乳房の変化を意識すること、乳房に変化を認めた場合に医療施設を受診することの重要性を強調する」と述べている。

Johnson氏の研究チームは、米国立癌研究所の登録データを対象に、癌が局在性であるか、骨、脳、肺などの器官に転移しているかを調査した。最初のデータが得られた1992年以降、あらゆる人種および民族において、癌の増加がみられた。

米国癌協会の医療主任代理であるLen Lichtenfeld氏は、「若年女性では、経時的に一貫して、進行期乳癌が増加する傾向にある」と述べている。

米国シティ・オブ・ホープ総合癌センター(カリフォルニア州デュアルテ)の総合腫瘍外科スタッフであるCourtney Vito氏は、「特に40歳以上の女性と比較した場合、進行期乳癌または何らかの乳癌を有する25~39歳の女性患者数は、依然として少ない」と述べている。

Vito氏は、「症状を有する若年女性のうち何人かは、担当医によって無視される可能性がある。乳房腫瘤を有する25~39歳の女性が、適切な精密検査を受けるまで、複数の医師を受診することは珍しくない」と述べている。(HealthDay News 2月26日)

記事原文:http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=673845
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乳房インプラントの決定前に考慮すべき注意事項(2013.7.17掲載)

米国食品医薬品局(FDA)によると、乳房インプラントを検討している場合、決定前に知っておくべきいくつかの事項がある。

米国では、2種類の乳房インプラントとして、生理食塩水充填インプラントおよびシリコンゲル充填インプラントの販売が承認されている。いずれもシリコン製の外殻を有し、その大きさ、殻厚、形状はさまざまである。乳房インプラントの目的は、豊胸、乳癌手術または外傷後の再建、発達障害の矯正である。

乳房インプラントは生涯使用可能な装具ではないことを、女性は理解する必要がある。FDAによれば、乳房インプラント使用期間が長いほど、合併症発現率が高くなり、合併症に対して手術が必要となる場合がある。

FDA医療機器・放射線保健センターの看護コンサルタントであるGretchen Burns氏は、FDAのニュースリリースにおいて、「乳房インプラントの寿命は個人によってさまざまである。乳房インプラントを受けた女性はすべて、追加手術を受けることになる。その時期は誰にもわからない」と述べている。

女性によっては、最初のインプラントを20~30年間保持する場合があるが、Burns氏によれば、それは一般的な例ではない。

FDAによると、乳房インプラントを検討している女性は、各タイプのインプラントを十分に調査し、特徴を学ぶ必要がある。本情報は、安全性および有効性データの要約として、各インプラント製品に表示されている。本要約によって、各インプラントの使用、リスク、警告、注意、FDA承認に係る試験に関する情報が得られる。

乳房インプラントに関して最新の表示を参照したい場合は、担当外科医に要求すること。FDAによれば、乳房インプラントの決定前には、少なくとも1~2週間かけて情報をよく調べるべきである。しかし、より迅速な手術が必要となる場合もある。

インプラント取り扱い経験、手術、どのようにインプラントが生活に影響を及ぼしうるのかを、担当外科医に尋ねること。手術歴および身体反応(手術によって過度の瘢痕組織が生じたか否かなど)に関して、必ず担当外科医に申告し、自身の見込みを簡単に述べること。

乳房インプラントの長期的リスクを学ぶこと。例えば、FDAによると、乳房インプラントを受けた女性では、まれな非ホジキンリンパ腫である未分化大細胞型リンパ腫のリスクが若干増大する可能性がある。

シリコン製のインプラントを受けた女性は、施行3年後およびその後2年ごとにMRIスクリーニングを受け、破裂の有無を検査すること。
Burns氏は、「乳房インプラントを有する女性は、継続的に乳房を自己触診し、癌の初期徴候を調べるためのマンモグラフィスクリーニングを受ける必要がある。乳房インプラントを受けたことで、乳房の健康に関する他の諸勧告を無視してよいことにはならない」と述べている。(HealthDay News 2月27日)

記事原文:http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=673816
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幹細胞技術による老化T細胞の若返りが、HIVや癌の治療に役立つ可能性(2013.7.17掲載)

将来、幹細胞技術が疲弊した免疫細胞に新たな生命を与えることで、HIV、癌などの疾患に効果的に対抗できるようになるだろうという2報の研究論文が、「Cell Stem Cell」1月4日号に掲載された。

日本の研究者らが、老化した免疫T細胞を用い、増殖能の高いT細胞へと再生させた。これらのT細胞は、寿命が延び、病変細胞への標的能が高まっていた。本所見は、より効果的な免疫療法につながる可能性がある。

本研究の第一著者である東京大学の中内啓光氏は、ニュースリリースにおいて、「ウイルス感染または癌に対する養子免疫療法に、この技術が若く活発なT細胞を供給する」と述べている。

第1報において研究者らは、HIV感染者から採取した成熟T細胞を、体内でほぼすべての細胞タイプへ分化しうる多能性幹細胞へと形質転換させた。第2報においては、特に悪性度の高い皮膚癌であるメラノーマの患者から採取したT細胞を用いた。いずれの研究でも、多能性幹細胞をT細胞へと逆分化させた。

研究者らは、これらの「若返り」免疫細胞が元のT細胞を改良したものである点で、本研究結果が朗報であると述べている。

HIV患者のT細胞は、無限の寿命を有し、染色体末端には長いキャップが存在する。これにより、T細胞が老化をまぬがれていた。

一方、メラノーマの患者から採取したT細胞は、メラノーマに共通して発現する蛋白質を認識する能力を有していた。

本研究の第一著者である、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター(横浜市)の河本宏氏は、ニュースリリースにおいて、「次のステップとして、これらの再生T細胞が他の健康組織を傷害せず、腫瘍細胞を選択的に死滅させられるかどうかを検討する予定である。そう遠くない将来、このような細胞が開発され、患者への直接応用が可能になると考えられる」と述べている。(HealthDay News 1月3日)

記事原文:http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=672131
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少女を含む米国女性において暴飲が一般化 -乳癌や性感染症のリスクが増加(2013.7.17掲載)

少女を含む米国女性において、暴飲は重大な問題であり、女子高校生の5人に1人、若年女性の8人に1人は頻繁に暴飲しているとの報告が、米国疾病管理予防センター(CDC)からなされた。

女性における暴飲とは、一度に4杯以上のアルコール飲料を飲むことを意味する。

CDCの研究者らは、2011年の行動危険因子サーベイランスシステム(BRFSS)に参加した女性278,000人と、2011年の全米青少年危険行為調査(NYRBS)に参加した女子高校生約7,500人に関するデータを収集し、結論を得た。

CDC所長のThomas Frieden氏は、「アルコール代謝過程が男性と異なる女性において、暴飲がもたらす結果は深刻である。アルコールの過剰摂取に起因する女性の死亡者数は、少女を含めて毎年約23,000人にのぼり、その大半は暴飲に起因している」と述べている。

さらに、暴飲により乳癌、性感染症、心疾患、予定外妊娠など、多くの健康問題のリスクも増大するという。妊娠女性が暴飲すると、胎児を高濃度のアルコールに曝露させることになり、胎児性アルコール・スペクトラム障害および乳幼児突然死症候群(SIDS)につながる可能性があるという。

Frieden氏は、「過去15年間、暴飲する成人女性の人数はあまり変化していない。しかし若年層では、女子高校生の暴飲頻度が男子とほぼ同程度になるというパターンの変化があった。最近10年間で、男子高校生における暴飲率はかなり減少したが、女子高校生における暴飲率は比較的一定である。飲酒する女子高校生の過半数が、暴飲することがあると回答した。これは女子高校生全体の20%弱に当たる。男女ともに暴飲は一般的であり、成人が消費する全アルコールの50%、未成年者が消費する全アルコールの約90%は暴飲時のものである」と説明している。

暴飲が最も多くみられたのは、18歳~34歳の女性および女子高校生であった。さらに、白人女性およびヒスパニック女性、世帯収入が75,000ドル以上の女性において、暴飲率が高かった。

Frieden氏は、「医師は患者に対し、飲酒、特に暴飲、アルコールの過量摂取によるリスクを説明すべきである。推奨ガイドラインでは、1日あたりの飲酒量を女性は1杯以下、男性は2杯以下としている。未成年者および妊娠女性は飲酒すべきでない」とアドバイスしている。

米国、ノースカロライナ大学(チャペルヒル)精神医学教授のJ.C. Garbutt氏は、「飲酒量増加に伴い、多くの医学的、行動的、社会的問題のリスクが増大することが知られている。暴飲の危険性を考えると、女性への医師および地域主導のリスク教育活動などで、暴飲を抑制する必要がある。しかし、暴飲行動を変えることは困難である」と述べている。(HealthDay News 1月8日)

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