多くの患者において、意図しない体重減少（UWL）が医師に十分に認識されていないことが、「Diagnosis」に4月21日報告された。.米ケース・ウェスタン・リザーブ大学のGoutham Rao氏らは、2020～2021年にプライマリケアを受診した成人2万9,494人を対象に、UWLの発生率、医師の認識率、診断方法、がんの転帰を検討した。.その結果、UWLの基準を1つ以上満たした患者は290人（1％）であり、そのうち医師がUWLと認識していたのは21％にとどまった。UWLは高齢者で多く見られ、医師の認識率も高かった。診断方法は非常に多様であったが、全血球計算値、全代謝プロファイル、甲状腺刺激ホルモン値の3つの検査が、UWLに対して最も多く行われていた。UWLから12カ月以内にがんと診断されたのは5人だった（UWLの認識ありが3人、なしが2人）。.Rao氏は、「UWLは、高齢者では認識されているものの、プライマリケアではほとんど認識されていないことを今回の結果は示している。また、UWLと認識された患者の診断方法もさまざまである。この問題に対処する最良の方法はまだ決定されていないが、少なくとも、電子カルテで著しい体重減少が医療チームに警告できるようになることが望ましい。そうすれば、体重減少が意図的なものか、別の原因によるものかを確認することができるだろう」と述べている。（HealthDay News 2023年5月16日）.https://consumer.healthday.com/physicians-only-recognize-one-in-five-cases-of-unintentional-weight-loss-2660042324.html.Copyright © 2023 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
多くの患者において、意図しない体重減少（UWL）が医師に十分に認識されていないことが、「Diagnosis」に4月21日報告された。.米ケース・ウェスタン・リザーブ大学のGoutham Rao氏らは、2020～2021年にプライマリケアを受診した成人2万9,494人を対象に、UWLの発生率、医師の認識率、診断方法、がんの転帰を検討した。.その結果、UWLの基準を1つ以上満たした患者は290人（1％）であり、そのうち医師がUWLと認識していたのは21％にとどまった。UWLは高齢者で多く見られ、医師の認識率も高かった。診断方法は非常に多様であったが、全血球計算値、全代謝プロファイル、甲状腺刺激ホルモン値の3つの検査が、UWLに対して最も多く行われていた。UWLから12カ月以内にがんと診断されたのは5人だった（UWLの認識ありが3人、なしが2人）。.Rao氏は、「UWLは、高齢者では認識されているものの、プライマリケアではほとんど認識されていないことを今回の結果は示している。また、UWLと認識された患者の診断方法もさまざまである。この問題に対処する最良の方法はまだ決定されていないが、少なくとも、電子カルテで著しい体重減少が医療チームに警告できるようになることが望ましい。そうすれば、体重減少が意図的なものか、別の原因によるものかを確認することができるだろう」と述べている。（HealthDay News 2023年5月16日）.https://consumer.healthday.com/physicians-only-recognize-one-in-five-cases-of-unintentional-weight-loss-2660042324.html.Copyright © 2023 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
