B型肝炎ウイルス(HBV)ワクチンに反応しないC型肝炎ウイルス(HCV)慢性患者は、HCVの治療および排除後にHBVワクチンを再接種するべきであるという研究結果が、「The Journal of Infectious Diseases」に7月31日掲載された。.米Hennepin HealthcareのJesse G. Powell氏らは、慢性HCV患者がHBVワクチン接種に一般集団ほど有効に反応しないことに注目し、HCV治療後にHBVワクチンを再接種することで反応が改善するかどうかを検討した。過去にHBVワクチンに無反応であった患者が、HCV排除後の再接種のために募集され、対象患者34人のうち31人が、ワクチン接種シリーズ完了1カ月後にB型肝炎表面抗体(HBsAb)の追跡検査を受けた。.解析の結果、21人(67.7%)がHBsAb検査に反応し、8人(25.8%)が無反応、2人(6.5%)が不明確な結果であった。年齢、性別、人種、進行性の肝線維化の有無によるHBsAb反応の有意差は認められなかった。.共著者で、米ミネソタ大学のJose D. Debes氏は、「この研究は肝炎感染者の公衆衛生にとって広範な意味を持つ。B型肝炎ワクチンはC型肝炎患者にはあまり有効でないことが知られているが、今回初めて分かったのは、C型肝炎の治療後に、B型肝炎ワクチンの再接種を行うことが、この集団にはより有効であるということだ。これらの人々の多くはまだB型肝炎感染のリスクがあるので、これは重要な知見である」と述べている。(HealthDay News 2023年9月18日).https://consumer.healthday.com/physician-s-briefing-hepatitis-2665269447.html.Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
B型肝炎ウイルス(HBV)ワクチンに反応しないC型肝炎ウイルス(HCV)慢性患者は、HCVの治療および排除後にHBVワクチンを再接種するべきであるという研究結果が、「The Journal of Infectious Diseases」に7月31日掲載された。.米Hennepin HealthcareのJesse G. Powell氏らは、慢性HCV患者がHBVワクチン接種に一般集団ほど有効に反応しないことに注目し、HCV治療後にHBVワクチンを再接種することで反応が改善するかどうかを検討した。過去にHBVワクチンに無反応であった患者が、HCV排除後の再接種のために募集され、対象患者34人のうち31人が、ワクチン接種シリーズ完了1カ月後にB型肝炎表面抗体(HBsAb)の追跡検査を受けた。.解析の結果、21人(67.7%)がHBsAb検査に反応し、8人(25.8%)が無反応、2人(6.5%)が不明確な結果であった。年齢、性別、人種、進行性の肝線維化の有無によるHBsAb反応の有意差は認められなかった。.共著者で、米ミネソタ大学のJose D. Debes氏は、「この研究は肝炎感染者の公衆衛生にとって広範な意味を持つ。B型肝炎ワクチンはC型肝炎患者にはあまり有効でないことが知られているが、今回初めて分かったのは、C型肝炎の治療後に、B型肝炎ワクチンの再接種を行うことが、この集団にはより有効であるということだ。これらの人々の多くはまだB型肝炎感染のリスクがあるので、これは重要な知見である」と述べている。(HealthDay News 2023年9月18日).https://consumer.healthday.com/physician-s-briefing-hepatitis-2665269447.html.Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock