肥満の妊婦では、週3回の軽い運動でも妊娠糖尿病の発症リスクが低減し、血圧も低下する可能性が、新しい研究で示された。「母親と児の両者に長期的な影響をもたらす肥満に関連した妊娠合併症リスクを減らすことは重要だ。運動を制限する医学的な理由がない限りは、妊娠中も運動するようにアドバイスすべきだ」と、研究を主導したノルウェー科学技術大学(トロンヘイム)のTrine Moholdt氏は述べている。.肥満の妊婦は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧などの合併症リスクが高く、妊娠中の体重増加も正常体重の女性より大きい場合が多い。また、肥満妊婦では帝王切開率が高く、児の出生体重も重くなる傾向がみられるという。.今回の研究では、91人の妊婦を以下の2群にランダムに割り付けた。一方の群では、トレッドミル上でのウォーキング(35分間)と筋力トレーニング(25分間)を週3回、監視下で行ってもらい、もう一方の群では標準的な妊婦管理(産前ケア)を行った。.その結果、妊娠糖尿病を発症したのは、運動群では2人だったのに対し、標準ケア群では9人であった。また、運動群の対象妊婦では、出産前の血圧が低下していた。.なお、運動群の妊婦全員がすべてのセッションに参加したわけではなく、運動強度も高くなく、実施が困難なものではなかったと、同氏らは記している。研究に参加した大学院生のKirsti Krohn Garnaes氏は、「簡単な運動でも、妊婦の健康へのベネフィットは大きい」とコメントしている。.この知見は、「PLOS Medicine」オンライン版に7月26日掲載された。(HealthDay News 2016年7月27日).https://consumer.healthday.com/pregnancy-information-29/gestational-diabetes-974/exercise-away-diabetes-during-pregnancy-712928.html.Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.
肥満の妊婦では、週3回の軽い運動でも妊娠糖尿病の発症リスクが低減し、血圧も低下する可能性が、新しい研究で示された。「母親と児の両者に長期的な影響をもたらす肥満に関連した妊娠合併症リスクを減らすことは重要だ。運動を制限する医学的な理由がない限りは、妊娠中も運動するようにアドバイスすべきだ」と、研究を主導したノルウェー科学技術大学(トロンヘイム)のTrine Moholdt氏は述べている。.肥満の妊婦は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧などの合併症リスクが高く、妊娠中の体重増加も正常体重の女性より大きい場合が多い。また、肥満妊婦では帝王切開率が高く、児の出生体重も重くなる傾向がみられるという。.今回の研究では、91人の妊婦を以下の2群にランダムに割り付けた。一方の群では、トレッドミル上でのウォーキング(35分間)と筋力トレーニング(25分間)を週3回、監視下で行ってもらい、もう一方の群では標準的な妊婦管理(産前ケア)を行った。.その結果、妊娠糖尿病を発症したのは、運動群では2人だったのに対し、標準ケア群では9人であった。また、運動群の対象妊婦では、出産前の血圧が低下していた。.なお、運動群の妊婦全員がすべてのセッションに参加したわけではなく、運動強度も高くなく、実施が困難なものではなかったと、同氏らは記している。研究に参加した大学院生のKirsti Krohn Garnaes氏は、「簡単な運動でも、妊婦の健康へのベネフィットは大きい」とコメントしている。.この知見は、「PLOS Medicine」オンライン版に7月26日掲載された。(HealthDay News 2016年7月27日).https://consumer.healthday.com/pregnancy-information-29/gestational-diabetes-974/exercise-away-diabetes-during-pregnancy-712928.html.Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.