多くの若者にとって、スマートフォンはもはや体の一部ともいえる存在だ。今回、スマートフォンの問題的使用(problematic smartphone use:PSU)や長時間のスクリーンタイムが、体型不満や感情的過食などの摂食障害関連症状と関連している可能性があることが、主に若年者を対象とした研究のシステマティックレビューで示唆された。英キングス・カレッジ・ロンドン精神医学・心理学・神経科学研究所のBen Carter氏らによるもので、詳細は「JMIR Mental Health」に3月9日掲載された。近年、スマートフォンの使用パターン(PSUや長時間のスクリーンタイムなど)が食行動にも影響を及ぼし、摂食障害に関連する症状に関与する可能性が示唆されているが、その関係性の詳細は十分に明らかになっていない。このような背景から、Carter氏らはPSUと摂食障害症状や体型不満、感情的摂食などの摂食障害関連アウトカムとの関連を検討することを目的とした。研究チームは、PRISMAガイドラインに基づくシステマティックレビューを行い、PubMed、Embase、Web of Scienceの3つのデータベースを用いて、2011年1月以降に発表されたPSUと摂食障害症状に関する研究を検索した。事前に設定した基準を満たした研究は35件で、参加者は計5万2,584人、平均年齢は17.0歳だった。ほとんどが一般集団を対象とした横断研究だった。研究の質を評価したところ、28件(78%)が良質と判定された。これらの研究の多くで、PSUと摂食障害症状との間に正の関連が報告されており、この傾向は年齢層や国が異なっても概ね一致していた。この関連には、感情調整の困難や不安、抑うつなどが関与している可能性あることが示唆された。また、PSUは食物依存、体型不満、制御できない摂食、感情的過食などの摂食障害関連アウトカムとも関連していた。さらに、スマートフォンのスクリーンタイムが長いほど、摂食障害症状が強い傾向もみられた。著者らは、「本レビューでは、PSUが摂食障害症状や体型不満、感情的過食、食物依存などと関連することが示された。感情調整の困難や不安、抑うつがこの関連に関与する可能性も示唆された。一方、研究の多くは横断研究で因果関係は不明であり、今後は縦断研究や介入研究により、PSUと摂食障害症状の関係や予防・介入の有効性を検証する必要がある」と述べている。なお、本研究の限界として、PSUや摂食障害症状の評価が自己申告に依存していること、また対象研究の多くが一般集団を対象としており臨床集団への一般化に限界があることを挙げている。(HealthDay News 2026年3月18日) https://www.healthday.com/health-news/mental-health/too-much-smartphone-use-linked-to-disordered-eating-in-teensCopyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock