2型糖尿病または糖尿病予備群の女性では、更年期の症状がより強く現れる可能性を示唆するデータが報告された。乙支大学校(韓国)のYou Lee Yang氏らの研究によるもので、詳細は「Menopause」に8月4日付で掲載された。2型糖尿病または糖尿病予備群の女性は、非糖尿病群に比べて、更年期に経験する自覚症状の数が多く、重症度のスコアも高いという。この研究は、韓国の40~64歳の女性296人(平均年齢55.02±5.55歳)を対象に行われた。空腹時血糖値とHbA1cに基づき、220人が2型糖尿病または糖尿病予備群と判定され、これを「糖尿病群」とし、残りの76人を「非糖尿病群」とした。更年期症状は、身体的・心理的症状を5段階のリッカート尺度(全くないは0点、非常に強いは4点)で答えてもらう質問票により把握した。その結果、更年期症状の数は、非糖尿病群が15.88±11.70であるのに対して、糖尿病群は20.30±12.20であり、有意に多かった(P=0.003)。また、症状の重症度も、非糖尿病群の26.11±23.09に対して、糖尿病群は36.53±29.27と有意にスコアが高かった(P=0.005)。閉経前・閉経移行期・閉経後という三つのステージに分けて比較した場合も、全てのステージで糖尿病群の方が更年期症状の数が多かった。ただし、有意差が認められたのは閉経後のみだった(P=0.006)。症状の重症度も同様に、全てのステージで糖尿病群のスコアが高かったが、有意差が認められたのは閉経後のみだった(P=0.008)。米国に拠点を置く更年期学会(The Menopause Society〔旧:北米更年期学会〕)のメディカルディレクターであるStephanie Faubion氏は、「この研究は、糖尿病を患う女性は更年期症状の負担がより強いことを示唆している」と述べている。同氏は、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの心血管代謝関連のリスク因子が、血管運動症状の頻度が高いことと関連するという先行研究にも言及している。また、血管運動症状の負担が大きい女性は、心血管代謝リスクのプロファイルがあまり良好でない傾向があるという。なお、Faubion氏は今回の研究には関与していない。今回の研究結果は、中年女性の糖尿病治療に、更年期症状の評価・管理を組み込むことの重要性を示している。さらにFaubion氏は、「この研究は糖尿病のある女性における更年期症状への対処の重要性を強調するだけでなく、閉経移行期は全ての女性において、心血管疾患のリスク因子を評価・治療する重要な機会であることをも認識させるものだ」と付け加えている。(HealthDay News 2026年8月5日) https://www.healthday.com/health-news/women-health/type-2-diabetes-might-make-menopause-worse Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock (参考情報)Abstract/Full Texthttps://www.ovid.com/jnls/menopausejournal/abstract/10.1097/gme.0000000000002883~association-between-type-2-diabetes-mellitus-and-menopausal Press Releasehttps://menopause.org/press-releases/worse-menopause-symptoms-may-accompany-type-2-diabetes