地中海食の実践は、脳卒中リスクの低下と関係している可能性があるようだ。新たな研究で、食生活が地中海食に最も近い女性では、あらゆる種類の脳卒中のリスクが18%低いことが示された。米City of Hope総合がんセンターのSophia Wang氏らによるこの研究の詳細は、「Neurology Open Access」に2月4日掲載された。Wang氏は、「今回の結果は、健康的な食生活が脳卒中予防に極めて重要であるという、増え続けているエビデンスを支持するものだ」と話している。 地中海食は、新鮮な果物や野菜、全粒穀物、種子類、ナッツ類、豆類、オリーブオイルを中心に摂取する食生活である。魚介類は週に2回以上、乳製品や赤身以外のタンパク質は少量を毎日摂取する一方で、赤肉や加工食品の摂取は最小限に抑え、砂糖入り飲料は摂取しないことが推奨される。 この研究では、カリフォルニア州の女性教職員13万3,477人を対象とした長期追跡研究のデータを用いて、地中海食と脳卒中との関連が検討された。対象者は1995〜1996年に試験に登録されていた。カリフォルニア州の入院記録と死亡記録を用いて1996年から2020年までの間の脳卒中の発症について調べるとともに、ベースライン時の食事調査の結果に基づき地中海食遵守スコアを算出した。地中海食遵守スコアは0〜9点の範囲で採点され、点数が高いほど遵守度が高いことを意味する。 最終的に10万5,614人(平均年齢52.5±13.8歳)が解析対象とされた。地中海食の遵守度が最も高かった(6〜9点)のは全体の30%(3万1,638人)、最も低かった(0〜2点)は12.5%(1万3,204人)であった。平均20.5年の追跡期間中に4,083件(虚血性3,358件、出血性725件)の脳卒中が発生した。解析の結果、地中海食の遵守度が最も高い群では最も低い群に比べて、あらゆる脳卒中のリスクが18%(ハザード比0.82、95%信頼区間0.74〜0.92)、虚血性脳卒中リスクが16%(同0.84、0.75〜0.95)、出血性脳卒中リスクが25%(同0.75、0.58〜0.97)、有意に低いことが示された。 Wang氏は、「特に出血性脳卒中について、この結果が当てはまることは興味深かった。大規模研究でこのタイプの脳卒中を対象にしたものは少ないからだ」とニュースリリースで述べている。 さらにWang氏は、「脳卒中は、死亡と障害の主な原因であるため、食生活を改善することで、この深刻な病気のリスクを減らせる可能性があると考えると、大きな希望を感じる。今回の結果を確認し、背後にあるメカニズムを理解するために、さらなる研究が必要だ。それにより、新たな脳卒中予防法を見つけられる可能性がある」と述べている。(HealthDay News 2026年2月5日)