コラーゲンのサプリメント(以下、サプリ)には、皮膚の健康を改善し、加齢による変形性関節症の痛みを軽減するなど、一定の効果があることが、新たなエビデンスレビューで明らかになった。コラーゲンサプリを摂取している間は皮膚の弾力性と水分量が改善し、変形性関節症による痛みやこわばりも緩和されることが示された。サプリによるこのような効果は、摂取期間が長いほど大きくなることも確認されたという。英アングリア・ラスキン大学公衆衛生学分野のLee Smith氏らによるこの研究結果は、「Aesthetic Surgery Journal Open Forum」に1月30日掲載された。Smith氏は、「コラーゲンは万能薬ではないが、継続的に摂取することで、特に皮膚や変形性関節症に対して信頼できる効果がある」と述べている。 コラーゲンは、皮膚、腱、軟骨、骨などの結合組織に存在するタンパク質であり、人体に存在するタンパク質全体の最大30%程度を占める。研究グループによると、コラーゲンサプリ市場は急成長中である。2021年の市場価値は約20億ドル(1ドル158円換算で約3160億円)と見積もられ、今後数年間で約6%の成長が見込まれている。こうした市場拡大とともに、コラーゲンの健康効果に関する研究も急増している。 今回のSmith氏らの研究は、過去の研究データを全て集約し、事実と誤解を整理することを目的とした初のアンブレラレビューである。解析対象は、7,983人の患者が参加した113件のランダム化比較試験を含む、16件のシステマティックレビューであった。 解析の結果、コラーゲンは、皮膚の状態や変形性関節症に効果があることに加え、筋肉量や筋肉・腱の健康に対する改善効果もわずかながら認められ、健康的な老化に一定の役割を果たす可能性が示唆された。一方で、運動後の筋肉を回復させる効果や筋肉痛を軽減する有意な効果は認められず、コラーゲンは即効性のあるスポーツ用サプリと見なすべきではないことも示唆された。さらに、歯周病や、コレステロール値、血圧、血糖値などの代謝関連の指標を改善する効果については結果が一貫せず、明確な結論は導き出されなかった。 Smith氏は、「これらの結果は、健康的な老化に関する重要な分野でコラーゲンサプリの明確な利益を示す一方で、その利用にまつわるいくつかの神話を打ち消すものだ」とコメントしている。同氏はさらに、「この研究は、情報に基づく指針を公衆に提供し、今後の研究をより適切に設計する上で重要な一歩となる。長期的な健康アウトカム、最適な摂取量、コラーゲンの原料の違いなどを検証する、より質の高い臨床試験が必要だ」と付け加えている。(HealthDay News 2026年3月3日) https://www.healthday.com/health-news/skin-health/collagen-supplements-good-for-skin-arthritis-evidence-review-concludes Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock