長年にわたり親は、「そんなものを食べていたら歯が悪くなる」と言って、子どもをジャンクフードから遠ざけようとしてきた。だが最新の研究によると、こうした超加工食品(UPF)は、骨にも悪影響を及ぼす可能性があるとのことだ。UPFの摂取量が多い人では少ない人に比べて、骨密度(BMD)が低く、骨折リスクが高くなることが示された。米チューレーン大学公衆衛生学分野のLu Qi氏らによるこの研究結果は、「The British Journal of Nutrition」に3月6日掲載された。UPFとは、飽和脂肪酸やデンプン、添加糖など、食品から抽出された成分を主原料として作られる食品で、冷凍ピザ、シリアル、砂糖入りの炭酸飲料、温めるだけで食べられる食事などがその例である。UPFには、味や見た目、保存性を高めるために、さまざまな添加物が加えられている。研究グループによると、米国人の総摂取カロリーの約55%はUPFが占めているという。今回の研究では、UKバイオバンク参加者16万3,855人(平均年齢56.0歳、女性54.5%)のデータを用いて、UPFの摂取とBMDおよび骨折リスクとの関連が検討された。参加者は1日平均8.1サービングのUPFを摂取していた。12.0年の追跡期間中に1,097件の大腿骨近位部骨折と7,889件の骨折が発生していた。解析の結果、UPFの摂取量が多いほど、大腿骨頸部、腰椎および全身のBMDは低いことが示された。一方で、大腿骨大転子部では逆U字型の関連が認められた。この関連性は、65歳未満の参加者および低BMIの参加者でより顕著であった。この結果について研究グループは、「低BMIは骨の健康不良の既知のリスク因子であり、こうした栄養状態がUPFの影響を増強している可能性がある。また、若年者では消化機能が比較的高いことから、UPFに含まれる好ましくない成分をより多く吸収し、その影響を受けやすい可能性がある」との見方を示している。さらに、UPFの摂取量が1標準偏差増加するごとに、大腿骨近位部骨折リスクは10.5%、(ハザード比1.105、95%信頼区間1.029~1.186、P<0.01)、あらゆる骨折リスクは2.7%(同1.027、1.000~1.055、P<0.05)増加した。なお、この1標準偏差は約3.7サービング/日に相当する。Qi氏は、「UPFは、普段の買い物先で簡単に手に入る。今回の結果は、UPFが骨の健康に与える影響への懸念をさらに高めるものだ」とチューレーン大学のニュースリリースで述べている。同氏はさらに、「この結果は驚くものではない。UPFは、これまでもさまざまな栄養関連疾患との関連が示されている。骨の健康は、適切な栄養に依存しているのだ」と付け加えている。(HealthDay News 2026年3月13日)https://www.healthday.com/health-news/bone-and-joint/ultra-processed-foods-bad-for-bone-health-researchers-sayCopyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock