夜型の人では、体脂肪が多く、脂質や糖代謝に関連する指標も不良であることが、新たな研究で示された。ニュージーランドの女性287人を対象としたこの研究では、朝型、夜型、中間型のいずれのクロノタイプでも1日の総エネルギー摂取量に大きな差は認められなかった一方、夜型の人では朝の時間帯の摂取量が少なく、夜遅い時間帯の摂取量が多かった。このような食事パターンは、体脂肪率や腹部脂肪の増加、脂質代謝や糖代謝の悪化と関連していることが示されたという。グリフィス大学(オーストラリア)栄養学教授のRozanne Kruger氏らによるこの研究結果は、7月7日付で「Frontiers in Nutrition」に掲載された。この研究では、18~45歳の女性287人を対象に、クロノタイプ(朝型、中間型、夜型)と食事摂取(カロリー、栄養)、食事のタイミング、体組成指標、代謝バイオマーカーとの関連を検討した。5日間の食事記録から、エネルギー、主要栄養素、微量栄養素の食事からの摂取量、および1日のどの時刻に食事を摂ったかを解析した。参加者のクロノタイプは、54%が中間型、34%が夜型、12%が朝型だった。夜型群は、朝型や中間型と比べて、BMI、体脂肪率、アンドロイド/ガイノイド(A/G)比(アンドロイド〔腹部〕領域の脂肪とガイノイド〔臀部・太もも〕領域の脂肪の比率)が高かった。1日の総エネルギー摂取量は、3群間では統計学的な有意差は認められなかったが、朝型と中間型群を合わせた群と夜型群を比較すると、夜型群の方が総エネルギー摂取量が有意に多かった。朝型・中間型群は夜型群に比べて、午前10時以前のエネルギー、タンパク質、炭水化物、脂質の摂取量が多かった一方、夜型群では午後8時以降のエネルギー、タンパク質、炭水化物、脂質の摂取量が多かった。こうした傾向は、体脂肪率またはA/G比で層別化した解析でも認められた。高体脂肪率群では夜型群で午前10時以前のエネルギー、タンパク質、炭水化物の摂取量が朝型・中間型群より少なく、午後8時以降のエネルギー、炭水化物、脂質の摂取量が多かった。高A/G比群では、夜型群で午前10時以前のエネルギー、タンパク質、炭水化物の摂取量が少なく、午後8時以降のエネルギー、タンパク質、炭水化物、脂質の摂取量が多かった。中でもタンパク質のエネルギー比率(総エネルギー摂取量に占める割合)は、総エネルギー摂取量で補正後も有意に高かった。さらに、夜型群では朝型・中間型群と比べて、脂質代謝指標や糖代謝指標も不良だった。Kruger氏は、「1日の総エネルギー摂取量は、クロノタイプにかかわらず大きな差はなかった一方で、食事のタイミングには明確な違いが見られた」と述べている。研究グループによると、本来であれば睡眠を取るべき夜間に食事をすると、体への負担が大きくなるという。夜間に高エネルギー食品を摂取すると、体はそのエネルギーを消費するよりも脂肪として蓄積されやすくなり、肥満になりやすくなったり、健康状態が悪化したりする可能性があるという。Kruger氏は、「この結果は、『いつ食べるか』が『何を食べるか』と同じくらい重要であることを示している。特に生活リズムが夜型の人では、夜遅い時間の食事を減らすことが、健康状態の改善のための重要な戦略になる可能性がある」と述べている。(HealthDay News 2026年7月16日) https://www.healthday.com/health-news/weight-loss/night-owls-at-risk-of-wider-waistlines-unhealthy-hearts Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock