週1回服用のHIV経口薬、毎日服用の標準治療と同等の効果

週1回服用のHIV経口薬、毎日服用の標準治療と同等の効果
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週1回服用の新たな経口薬が、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者の日常的な治療を大きく変える可能性がある。新たな臨床試験で、この開発中の経口薬は、現在広く用いられている毎日服用のHIV治療薬と同等の有効性を示したという。英ロンドン大学クイーン・メアリー校のChloe Orkin氏らによるこの研究結果は、7月29日付で「The New England Journal of Medicine(NEJM)」に掲載されるとともに、国際エイズ会議(AIDS 2026、7月26~31日、ブラジル・リオデジャネイロ)で発表された。Orkin氏は、「HIV治療として初めてとなる週1回の経口療法は、HIV感染者の生涯にわたる毎日の服薬という負担を軽減する可能性がある」と述べている。

HIV感染者に対する現行の主な治療では、患者はウイルスの増殖を抑えるために抗HIV薬(抗レトロウイルス薬)を毎日服用する必要がある。しかし、このような厳格な服薬スケジュールを守り続けることは容易ではなく、服薬を規定通りに続けられないとウイルスの再増殖につながる恐れもあるという。

研究グループによると、新たな経口薬は、抗レトロウイルス薬であるイスラトラビルとレナカパビルを組み合わせたものである(ISL/LEN)。両剤を組み合わせることで、週1回の投与でも効果を発揮するという。

Orkin氏らは今回、第3相非劣性試験を実施し、ビクテグラビル/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミド(B/F/TAF)をISL/LENへ切り替えることの安全性と有効性を検証した。対象は、12カ国106施設でB/F/TAFにより6カ月以上ウイルス学的抑制が維持されていた607人の成人(年齢中央値49歳、女性21%)であった。試験参加者は、ISL/LEN(2 mg/300 mg)を週1回服用する群(304人)と、B/F/TAFを毎日服用し続ける群(303人)にランダムに割り付けられた。主要評価項目は、48週時点でHIV-1 RNA量が50コピー/mL以上となった参加者の割合とし、非劣性マージンは4パーセントポイントに設定された。

48週間後にHIV-1 RNA量が50コピー/mL以上となった参加者は、ISL/LEN群では0人、B/F/TAF群では1人(0.3%)だった。群間差は−0.3パーセントポイント(95.002%信頼区間〔CI〕−1.4~0.8)であり、ISL/LENのB/F/TAFに対する非劣性が示された。また、HIV-1 RNA量が50コピー/mL未満に抑制されていた参加者は、ISL/LEN群で284人(93.4%)、B/F/TAF群で280人(92.4%)だった(差1.0パーセントポイント、95%CI −3.2~5.2)。

 研究グループは、ISL/LENは患者にこれまでより柔軟な治療選択肢を提供するとともに、注射製剤を用いずに済む利点があるとしている。Orkin氏は、「これは、HIVに対する偏見(スティグマ)を経験している人や、HIVに関連する他の健康問題を抱え、多くの薬を服用している人にとって特に重要である」と述べている。

なお、本臨床試験は同薬を開発したGilead Sciences社およびMerck Sharp & Dohme社の資金提供を受けて実施され、現在も継続中である。研究グループは最終的に96週間にわたり参加者を追跡し、長期的な安全性と有効性を評価する予定だとしている。(HealthDay News 2026年8月3日)

https://www.healthday.com/health-news/infectious-disease/once-weekly-pill-could-revolutionize-hiv-treatment

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