規則正しい生活リズムを維持することは、心身の健康維持につながるかもしれない。毎日の睡眠や食事、社会的交流などの行動や社会生活のリズム(以下、生活リズム)が規則的な人は、痛みや抑うつ症状が少ない傾向にあることが、新たな研究で示された。また、このような生活リズムの規則性と健康との関連は、不眠症状の有無に関わりなく認められたという。米ミズーリ大学人間発達学分野のEunjin Tracy氏らによるこの研究結果は、「Journal of Behavioral Medicine」6月号に掲載された。Tracy氏は結果について、「毎日ほぼ同じ時間に起床し、食事をし、仕事や勉強をし、人と交流し、就寝することで、それらの時間的な手がかりが体内時計の同調を助ける。長期的には、それが健康状態の改善につながる可能性がある」と説明している。この研究では、高齢者67人(平均年齢68.3歳)を対象に、1)不眠症状の有無により、生活リズム、痛み、BMI、抑うつ症状に違いがあるか、2)生活リズムの規則性は痛み、BMI、および抑うつ症状と関連するのか、3)不眠症状の有無によってこれらの関連は変わるのか、が検討された。対象者のうち、37人は不眠症状を抱えていた。生活リズム、BMI、抑うつ症状、痛みは対象者の自己申告により評価された。その結果、生活リズムが規則的な人ほど、BMIが低く、痛みや抑うつ症状も少なかった。この関連は、不眠症状の有無にかかわらず認められた。Tracy氏は、「生活リズムのわずかな乱れでも、体内時計に影響することがある。このような体内時計と生活時間のずれは、『社会的時差ぼけ』と呼ばれている」と説明する。例えば、平日は規則正しい生活を送っていても週末に夜更かしをすることは、体内時計にとって好ましくない可能性があるという。Tracy氏は、「私自身も、毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝ているが、このような日々の生活リズムはあらゆる年代の人に役立つと思う」と述べるとともに、「平日と週末で起床時間と就寝時刻が異なる社会的時差ぼけという概念、さらにそれが概日リズムを乱すという認識は広がりつつある。今回の研究が、規則正しい生活リズムが健康にもたらす利点について、多くの人が考えるきっかけになることを願っている」としている。最後にTracy氏は、「人生の約3分の1は睡眠に費やされる。健康やウェルビーイングの研究では、起きている時間だけでなく、24時間全体を通して健康を捉える視点が重要である」との見解を示している。(HealthDay News 2026年7月31日) https://www.healthday.com/health-news/mental-health/daily-routine-key-to-good-health-study-says Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.写真:就寝前に読書をする高齢男性 Photo Credit: Adobe Stock