夜遅い時間帯に何かを食べることは、ウエスト周りに影響するだけでなく、肝臓の健康にも悪影響を及ぼすかもしれない。約20万人の食習慣や生活習慣に関するデータを分析したところ、夕食後や就寝時刻を過ぎてから何かを食べる習慣がある人は、そうした習慣のない人と比べて、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の発症リスクが有意に高いことが示された。米オレゴン健康科学大学(OHSU)のRobert Wilechansky氏らによるこの研究結果は、10月10日付で「Clinical Gastroenterology and Hepatology」に掲載された。Wilechansky氏は、「これまでにもこうした関連性を示唆する研究はいくつかあったが、夜遅い時間帯に食べることと脂肪性肝疾患との関連を明確に検討した長期研究は、今回が初めてのものの一つだ」と、ニュースリリースで述べている。この研究では、Nurses’ Health Study(NHS)、NHS II、およびHealth Professionals Follow-up Study(HPFS)への参加者19万9,155人(女性78%、年齢中央値59歳)の食習慣や生活習慣に関するデータを用いて、食行動(夕食後や就寝時刻を過ぎてから何かを食べること、朝食を抜くこと、1日の食事回数など)と肝硬変およびMASLDとの関連を解析した。追跡期間の中央値は16年だった。年齢、糖尿病の有無、身体活動量、BMIなどの因子を調整して解析した結果、夕食後や就寝時刻を過ぎてから何かを食べると回答した人では、そうした習慣のない人と比べて、MASLDの発症リスクが36%(調整ハザード比1.36、95%信頼区間1.28~1.44)、肝硬変の発症リスクが28%(調整ハザード比1.28、95%信頼区間1.02~1.61)高かった。肝臓は栄養素の代謝において重要な役割を担っている。研究グループによると、夜遅い時間帯に多くのカロリーを摂取すると、夜間のインスリン感受性やエネルギー利用の低下を介して肥満や代謝異常につながる可能性がある。こうした変化は、MASLDの発症に関与すると考えられている。Wilechansky氏は、「今回の研究から得られる重要なメッセージは、就寝の数時間前までにカロリー摂取を終えることが有益かもしれないという点だ」と述べている。ただし、今回の研究は観察研究であり、食習慣などのデータは参加者の自己申告に基づいているため、夜遅い時間帯に食べることが肝疾患の発症を直接引き起こすという因果関係を証明するものではない。研究グループは現在、食事を取る時間帯を直接記録し、より早い時間帯に食事を取ることで脂肪性肝疾患の臨床指標が改善するかどうかを検証する新たな研究の参加者を募集している。(HealthDay News 2026年10月9日) https://www.healthday.com/health-news/liver-health/late-night-snacking-may-be-bad-for-your-liver Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock