既存の便秘症治療薬に慢性腎臓病(CKD)の進行抑制効果があることが、東北大学大学院の阿部高明教授らの検討で明らかになった。慶応大学との共同研究結果で、同薬がCKDの新しい治療薬になる可能性が期待されるという。. 「Journal of the American Society of Nephrology」電子版に2014年12月18日掲載された論文によると、検討では慢性腎不全のマウスにルビプロストンという便秘治療薬を投与し、効果を検証した。その結果、投与マウスでは腸液の分泌が増加し、腸壁の悪化が改善されていた。腸内細菌叢も善玉菌の減少が改善していた。腸内環境の改善に伴って体内への尿毒素の蓄積も軽減され、結果として腎障害の進行が抑えられた。 CKDは糖尿病や高血圧に多く合併するが、現在のところ原疾患の治療以外に進行を抑制する方法はない。(HealthDay News 1月9日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.
既存の便秘症治療薬に慢性腎臓病(CKD)の進行抑制効果があることが、東北大学大学院の阿部高明教授らの検討で明らかになった。慶応大学との共同研究結果で、同薬がCKDの新しい治療薬になる可能性が期待されるという。. 「Journal of the American Society of Nephrology」電子版に2014年12月18日掲載された論文によると、検討では慢性腎不全のマウスにルビプロストンという便秘治療薬を投与し、効果を検証した。その結果、投与マウスでは腸液の分泌が増加し、腸壁の悪化が改善されていた。腸内細菌叢も善玉菌の減少が改善していた。腸内環境の改善に伴って体内への尿毒素の蓄積も軽減され、結果として腎障害の進行が抑えられた。 CKDは糖尿病や高血圧に多く合併するが、現在のところ原疾患の治療以外に進行を抑制する方法はない。(HealthDay News 1月9日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.