厚生労働省(以下、厚労省)は、10月9日に開催された中央社会保険医療協議会(以下、中医協)総会で、2026年度診療報酬改定の基礎資料とする第25回医療経済実態調査の進め方について、調査実施小委員会を開催、調査設計に向けた議論を開始することを提案し、中医協に了承された。10月中に調査実施小委員会を開催し、▽調査項目の見直し(物価高騰に係る項目、新型コロナウイルス感染症関連の調査項目等)、▽サンプル数が少ないと予想される集計(例:一般診療所の主たる診療科別)への対応、▽有効回答率の向上策――などの検討を開始する。その上で厚労省が実施案等を提示し、調査の内容の了承が得られた後、2025年6月に第25回医療経済実態調査を実施する。その後、2025年11月中旬に調査実施小委員会・中医協総会へ調査結果の報告をする予定だ。医療経済実態調査の進め方について委員からの異論はなかったが、医療機関等の有効回答率が上がらないことへの懸念から「内科を除く診療科に関してはサンプル数が50を下回るような主たる診療科が多いという結果になり、統計上信頼のできるデータが得られないといった調査設計となっている。抜本的な解決を含めて検討を」「設問はできるだけ重複することのないよう簡素化を含めて検討していただき、有効回答率が上がるような工夫を」などの要望が寄せられた。なお、厚労省は、同総会で12月の歯科用貴金属価格の随時改定時の告示価格案も報告。代表的な歯科用貴金属である歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品)の告示価格は12月から現在の1グラム当たり3,045円から3,010円に見直すこととなる。歯科用貴金属価格の随時改定は、変動幅にかかわらず、平均素材価格に応じて診療報酬改定時以外に6月、9月、12月、3月に行われる。(HealthDay News 2024年10月23日).参考文献https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44126.htmlCopyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.カテゴリー:診療報酬
厚生労働省(以下、厚労省)は、10月9日に開催された中央社会保険医療協議会(以下、中医協)総会で、2026年度診療報酬改定の基礎資料とする第25回医療経済実態調査の進め方について、調査実施小委員会を開催、調査設計に向けた議論を開始することを提案し、中医協に了承された。10月中に調査実施小委員会を開催し、▽調査項目の見直し(物価高騰に係る項目、新型コロナウイルス感染症関連の調査項目等)、▽サンプル数が少ないと予想される集計(例:一般診療所の主たる診療科別)への対応、▽有効回答率の向上策――などの検討を開始する。その上で厚労省が実施案等を提示し、調査の内容の了承が得られた後、2025年6月に第25回医療経済実態調査を実施する。その後、2025年11月中旬に調査実施小委員会・中医協総会へ調査結果の報告をする予定だ。医療経済実態調査の進め方について委員からの異論はなかったが、医療機関等の有効回答率が上がらないことへの懸念から「内科を除く診療科に関してはサンプル数が50を下回るような主たる診療科が多いという結果になり、統計上信頼のできるデータが得られないといった調査設計となっている。抜本的な解決を含めて検討を」「設問はできるだけ重複することのないよう簡素化を含めて検討していただき、有効回答率が上がるような工夫を」などの要望が寄せられた。なお、厚労省は、同総会で12月の歯科用貴金属価格の随時改定時の告示価格案も報告。代表的な歯科用貴金属である歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品)の告示価格は12月から現在の1グラム当たり3,045円から3,010円に見直すこととなる。歯科用貴金属価格の随時改定は、変動幅にかかわらず、平均素材価格に応じて診療報酬改定時以外に6月、9月、12月、3月に行われる。(HealthDay News 2024年10月23日).参考文献https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44126.htmlCopyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.カテゴリー:診療報酬