厚生労働省は4月3日に開催された第193回「社会保障審議会医療保険部会」で、早ければ9月にもスマートフォンに搭載されたマイナ保険証(以下、スマホ保険証)について、導入を希望する医療機関で使用できるようにする方針を明らかにした。これにより、マイナンバーカードを持参しなくても受診可能となる。スマホ保険証の実証事業は7月から約10施設の医療機関などで実施。窓口での動作確認や資格確認時のエラーなどを検証後、9月から導入を希望する医療機関などで順次本格運用を開始する。ただし、導入は医療機関ごとの任意であり、全医療機関に導入を義務付けるものではない。スマホ保険証は、スマホ用電子証明書の事前準備を行った上で、医療機関・薬局の顔認証付きカードリーダーでスマホ利用を選択、該当する端末(iPhone、Android)を選び、本人認証を実施。その後、スマートフォンを汎用カードリーダーにかざして利用する。また、顔認証付きカードリーダーについて、4月6日から目視確認モードの運用を改善することが報告された。何らかの事情で顔認証や暗証番号での本人確認ができない際、これまで目視確認モードを立ち上げるには資格確認端末での操作が必要だったが、顔認証付きカードリーダーで利用可能となった。目視確認モードは(1)顔認証付きカードリーダーで「職員用ボタン」を選択、(2)事前に発行された目視確認用パスコードを入力、(3)職員が目視で本人確認を行い、患者にマイナンバーカードを顔認証付きカードリーダーに置くように案内する――との手順で使用できる。このほか、現行の顔認証付きカードリーダーの保守期限の到来に向け、次期顔認証付きカードリーダーを2026年夏ごろから販売開始予定であることも示された。次期顔認証付きカードリーダーでは、顔認証付きカードリーダー単体でのスマホ用電子証明書の読み取り対応の機能などを追加し、患者・医療機関双方の利便性向上を図る考えだ。(HealthDay News 2025年4月16日).参考文献https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56697.htmlCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.カテゴリー:医療DX
厚生労働省は4月3日に開催された第193回「社会保障審議会医療保険部会」で、早ければ9月にもスマートフォンに搭載されたマイナ保険証(以下、スマホ保険証)について、導入を希望する医療機関で使用できるようにする方針を明らかにした。これにより、マイナンバーカードを持参しなくても受診可能となる。スマホ保険証の実証事業は7月から約10施設の医療機関などで実施。窓口での動作確認や資格確認時のエラーなどを検証後、9月から導入を希望する医療機関などで順次本格運用を開始する。ただし、導入は医療機関ごとの任意であり、全医療機関に導入を義務付けるものではない。スマホ保険証は、スマホ用電子証明書の事前準備を行った上で、医療機関・薬局の顔認証付きカードリーダーでスマホ利用を選択、該当する端末(iPhone、Android)を選び、本人認証を実施。その後、スマートフォンを汎用カードリーダーにかざして利用する。また、顔認証付きカードリーダーについて、4月6日から目視確認モードの運用を改善することが報告された。何らかの事情で顔認証や暗証番号での本人確認ができない際、これまで目視確認モードを立ち上げるには資格確認端末での操作が必要だったが、顔認証付きカードリーダーで利用可能となった。目視確認モードは(1)顔認証付きカードリーダーで「職員用ボタン」を選択、(2)事前に発行された目視確認用パスコードを入力、(3)職員が目視で本人確認を行い、患者にマイナンバーカードを顔認証付きカードリーダーに置くように案内する――との手順で使用できる。このほか、現行の顔認証付きカードリーダーの保守期限の到来に向け、次期顔認証付きカードリーダーを2026年夏ごろから販売開始予定であることも示された。次期顔認証付きカードリーダーでは、顔認証付きカードリーダー単体でのスマホ用電子証明書の読み取り対応の機能などを追加し、患者・医療機関双方の利便性向上を図る考えだ。(HealthDay News 2025年4月16日).参考文献https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56697.htmlCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.カテゴリー:医療DX