熱傷治療専門機関への入院が必要となる重度の日焼け患者に関する詳細が、「JAMA Dermatology」に5月12日掲載されたリサーチレターで明らかにされた。. ニューサウスウェールズ州臨床技術革新庁(オーストラリア)のSiobhan Connolly氏らは、Burns Registry of Australia and New Zealand(BRANZ)レジストリを用いて、オーストラリアおよびニュージーランドの熱傷治療専門機関に日焼けを主訴として入院した患者を対象にコホート研究を実施した。要約統計量を用いて、入院を要するような重度の日焼け患者の特性、傷害イベントおよび重症度の詳細、アウトカムを評価した。. 2010年1月1日~2019年12月31日の10年間にBRANZレジストリに登録された患者2万9,382例のうち、167例(0.6%)が日焼けのために熱傷治療専門機関に入院していた。患者年齢の中央値は18歳(95%信頼区間22~29歳)で、5~14歳が22%と最も多く、次いで15~24歳が16%であった。活動内容別に見ると、日焼けした患者162例のうち、103例(64%)はレジャーやスポーツ中の日焼けで、20例(12%)は屋外での休憩中や昼寝中の日焼けであった。同様に、場所別に分類しても、患者の59%(155例中91例)がレジャーやレクリエーションの場で日焼けしており、次いで自宅を含む居住空間が20%(31例)と多かった。熱傷の深さについては、142例のうち、83例(59%)が表在性熱傷を、6例(4%)が全層性熱傷を負っていた。ほとんどの症例において、日焼けによる熱傷部位は全体表面積の5%未満(範囲0~90%)であった。165例中32例(19%)が日焼けによる損傷に対して外科的治療を受けており、6例(4%)が集中治療室での治療を受けていた。. 著者らは、「日焼け予防に関するキャンペーンが全国的に実施されており、日焼け止め製品は簡単に利用できることから、日焼けは予防可能な傷害である。それにもかかわらず、専門機関での入院治療が必要なほどの重症患者がこれほど存在するということは、懸念すべきことである」と述べている。(HealthDay News 2021年5月12日).https://consumer.healthday.com/sunburns-severe-eno….Abstract/Full Text (subscription or payment may be required).Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.