成人乾癬患者は一般成人に比べて関節リウマチ(RA)を発症するリスクが高いことが、「Journal of the American Academy of Dermatology」に6月15日掲載された論文で明らかになった。 米カリフォルニア大学リバーサイド校医学部のAmylee Martin氏らは、2009〜2014年の米国国民健康栄養調査(NHANES)のデータを用いて、乾癬またはRAの有無が判明した20歳以上の1万6,066人についてRAと乾癬の関連を調査した。 乾癬患者の8.1%、乾癬のない成人の4.0%がRAの既往歴を報告していた。RAを従属変数、感染を独立変数として多変量ロジスティック回帰モデルを作成し、性別、年齢、民族/人種、BMI、喫煙状況、収入などの交絡因子の影響を調整したところ、乾癬患者は乾癬のない成人に比べRAに罹患するリスクが高かった〔調整オッズ比1.94、95%信頼区間(CI)1.27~2.97、P=0.003〕。年齢別サブグループ解析では、20~49歳は50歳以上に比べ点推定値が高く〔調整オッズ比2.82(95%CI 1.23~6.44)対1.64(同0.99~2.74)〕、比較的若い年代の成人乾癬患者はRAを併発するリスクが高かった。 著者らは、「乾癬とRAを併発する患者では、いずれかのみを有する患者に比べて、身体的障害、精神的苦痛、主要心血管イベントなどのリスクが高い可能性がある。それゆえ、こうした患者においては、両疾患に対する迅速かつ効果的な治療が重要である」と述べている。 なお、1名の著者が製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2021年6月24日)https://consumer.healthday.com/likelihood-of-rheum….Abstract/Full Text (subscription or payment may be required).Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.
成人乾癬患者は一般成人に比べて関節リウマチ(RA)を発症するリスクが高いことが、「Journal of the American Academy of Dermatology」に6月15日掲載された論文で明らかになった。 米カリフォルニア大学リバーサイド校医学部のAmylee Martin氏らは、2009〜2014年の米国国民健康栄養調査(NHANES)のデータを用いて、乾癬またはRAの有無が判明した20歳以上の1万6,066人についてRAと乾癬の関連を調査した。 乾癬患者の8.1%、乾癬のない成人の4.0%がRAの既往歴を報告していた。RAを従属変数、感染を独立変数として多変量ロジスティック回帰モデルを作成し、性別、年齢、民族/人種、BMI、喫煙状況、収入などの交絡因子の影響を調整したところ、乾癬患者は乾癬のない成人に比べRAに罹患するリスクが高かった〔調整オッズ比1.94、95%信頼区間(CI)1.27~2.97、P=0.003〕。年齢別サブグループ解析では、20~49歳は50歳以上に比べ点推定値が高く〔調整オッズ比2.82(95%CI 1.23~6.44)対1.64(同0.99~2.74)〕、比較的若い年代の成人乾癬患者はRAを併発するリスクが高かった。 著者らは、「乾癬とRAを併発する患者では、いずれかのみを有する患者に比べて、身体的障害、精神的苦痛、主要心血管イベントなどのリスクが高い可能性がある。それゆえ、こうした患者においては、両疾患に対する迅速かつ効果的な治療が重要である」と述べている。 なお、1名の著者が製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2021年6月24日)https://consumer.healthday.com/likelihood-of-rheum….Abstract/Full Text (subscription or payment may be required).Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.