モノクローナル抗体であるcinpanemab(シンパネマブ)とprasinezumab(プラシネズマブ)の早期パーキンソン病に対するベネフィットはほとんど認められないことが、「The New England Journal of Medicine」8月4日号に掲載された2件の第2相試験で示された。.1件目は、トロント大学(カナダ)のAnthony E. Lang氏らによる第2相試験で、早期パーキンソン病患者を、プラセボ群(100人)またはcinpanemab 250mg群(55人)、1,250mg群(102人)、3,500mg群(100人)にランダムに割り付け、4週ごとに52週間静注投与。その後に延長期間として用量を盲検化し、最長112週まで追跡した。有効性が認められなかったことから、試験は72週目の中間解析後に中止された。52週目までの運動障害疾患学会改訂版のパーキンソン病統一スケール(MDS-UPDRS)スコアの変化は、各群で10.8点、10.5点、11.3点、10.9点だった。.2件目は、ロシュ・イノベーション・センター(スイス)のGennaro Pagano氏らによる第2相試験で、早期パーキンソン病患者を、プラセボ群(105人)またはprasinezumab 1,500mg群(105人)、4,500mg群(106人)にランダムに割り付け、4週ごとに52週間静注投与。その結果、ベースラインから52週目までのMDS-UPDRSスコアの変化は、プラセボ群で9.4点、1,500mg群で7.4点、4,500mg群で8.8点だった。.付随論説の著者は、「低用量prasinezumab投与により副次評価項目の進行を遅らせることが示唆された以外は、いずれの試験でも、主要評価項目、副次評価項目についてベネフィットは示されなかった」と述べている。.Lang氏らの試験は、cinpanemabの製造元であるバイオジェン社から、Pagano氏らの試験は、prasinezumabの製造元であるエフ・ホフマン・ラ・ロシュ社およびProthena Biosciences社から資金提供された。(HealthDay News 2022年8月4日).https://consumer.healthday.com/cinpanemab-no-benefit-for-early-parkinson-s-disease-2657800414.html.Abstract/Full Text – Lang (subscription or payment may be required).Abstract/Full Text – Pagano (subscription or payment may be required).Editorial (subscription or payment may be required)
モノクローナル抗体であるcinpanemab(シンパネマブ)とprasinezumab(プラシネズマブ)の早期パーキンソン病に対するベネフィットはほとんど認められないことが、「The New England Journal of Medicine」8月4日号に掲載された2件の第2相試験で示された。.1件目は、トロント大学(カナダ)のAnthony E. Lang氏らによる第2相試験で、早期パーキンソン病患者を、プラセボ群(100人)またはcinpanemab 250mg群(55人)、1,250mg群(102人)、3,500mg群(100人)にランダムに割り付け、4週ごとに52週間静注投与。その後に延長期間として用量を盲検化し、最長112週まで追跡した。有効性が認められなかったことから、試験は72週目の中間解析後に中止された。52週目までの運動障害疾患学会改訂版のパーキンソン病統一スケール(MDS-UPDRS)スコアの変化は、各群で10.8点、10.5点、11.3点、10.9点だった。.2件目は、ロシュ・イノベーション・センター(スイス)のGennaro Pagano氏らによる第2相試験で、早期パーキンソン病患者を、プラセボ群(105人)またはprasinezumab 1,500mg群(105人)、4,500mg群(106人)にランダムに割り付け、4週ごとに52週間静注投与。その結果、ベースラインから52週目までのMDS-UPDRSスコアの変化は、プラセボ群で9.4点、1,500mg群で7.4点、4,500mg群で8.8点だった。.付随論説の著者は、「低用量prasinezumab投与により副次評価項目の進行を遅らせることが示唆された以外は、いずれの試験でも、主要評価項目、副次評価項目についてベネフィットは示されなかった」と述べている。.Lang氏らの試験は、cinpanemabの製造元であるバイオジェン社から、Pagano氏らの試験は、prasinezumabの製造元であるエフ・ホフマン・ラ・ロシュ社およびProthena Biosciences社から資金提供された。(HealthDay News 2022年8月4日).https://consumer.healthday.com/cinpanemab-no-benefit-for-early-parkinson-s-disease-2657800414.html.Abstract/Full Text – Lang (subscription or payment may be required).Abstract/Full Text – Pagano (subscription or payment may be required).Editorial (subscription or payment may be required)