冠微小循環障害(CMD)は乾癬患者の31.5%に認められ、疾患の重症度と罹病期間がリスク上昇と関連しているとする研究結果が、「Journal of Investigative Dermatology(JID)」10月号に掲載された。.パドヴァ大学(イタリア)のStefano Piaserico氏らは、臨床的に心血管疾患のない乾癬患者448人のコホートにおいて、CMDの有病率と予測因子を検討した。対象者は経胸壁ドップラー心エコー法による冠微小循環の評価を受けた。.解析の結果、対象患者の31.5%がCMDであった。CMDとの独立した関連が、乾癬重症度指数(PASI;Psoriasis Area and Severity Index)が高いこと、罹病期間が長いこと、乾癬性関節炎、高血圧で見られた。CMDのリスクは、PASIスコアが1ポイント上昇するごとに5.8%、乾癬の罹病期間が1年延長するごとに4.6%上昇した。.著者らは、「われわれの知見は、重症乾癬の無症候性患者におけるCMDの有病率の高さを示すとともに、過剰な微小血管機能障害が乾癬の重症度および罹病期間と独立して関連していることを示しており、これまでの小規模研究の観察を拡大したものである」と述べている。(HealthDay News 2023年9月20日).https://consumer.healthday.com/coronary-microvascular-dysfunction-id-d-in-31-5-percent-with-psoriasis-2665629274.html.Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
冠微小循環障害(CMD)は乾癬患者の31.5%に認められ、疾患の重症度と罹病期間がリスク上昇と関連しているとする研究結果が、「Journal of Investigative Dermatology(JID)」10月号に掲載された。.パドヴァ大学(イタリア)のStefano Piaserico氏らは、臨床的に心血管疾患のない乾癬患者448人のコホートにおいて、CMDの有病率と予測因子を検討した。対象者は経胸壁ドップラー心エコー法による冠微小循環の評価を受けた。.解析の結果、対象患者の31.5%がCMDであった。CMDとの独立した関連が、乾癬重症度指数(PASI;Psoriasis Area and Severity Index)が高いこと、罹病期間が長いこと、乾癬性関節炎、高血圧で見られた。CMDのリスクは、PASIスコアが1ポイント上昇するごとに5.8%、乾癬の罹病期間が1年延長するごとに4.6%上昇した。.著者らは、「われわれの知見は、重症乾癬の無症候性患者におけるCMDの有病率の高さを示すとともに、過剰な微小血管機能障害が乾癬の重症度および罹病期間と独立して関連していることを示しており、これまでの小規模研究の観察を拡大したものである」と述べている。(HealthDay News 2023年9月20日).https://consumer.healthday.com/coronary-microvascular-dysfunction-id-d-in-31-5-percent-with-psoriasis-2665629274.html.Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock