平均25年間の追跡期間において、生体腎ドナーは、適格な非ドナーの対照群と比較して、骨折全般の発生率が低いという研究結果が、「JAMA Network Open」に1月24日掲載された。.米メイヨー・クリニックのHilal Maradit Kremers氏らは、生体腎ドナーの骨折の全般的および部位別リスクを、腎臓を提供する資格があったにもかかわらず提供しなかった一般集団から、厳密にマッチさせた対照群と比較した。解析対象は、生体腎ドナー2,132人と、非腎ドナー対照群2,014人であった。.その結果、腎臓提供日または指標日から調査日までの平均期間は、ドナーで24.2年、対照群で27.6年であった。生体腎ドナーの骨折全般の発生率は、対照群より有意に低かった(標準化発生率比0.89)が、生体腎ドナーの椎体骨折の発生率は、対照群より有意に高かった(同1.42)。.著者らは、「本研究は、ドナーにおける骨折全般の発生率は低かったものの、腎重量の減少と長期の副甲状腺機能亢進症が、生体腎ドナーの海綿骨減少と椎体骨折を発生しやすくしている可能性を示唆している」と述べている。(HealthDay News 2024年1月30日).https://www.healthday.com/healthpro-news/bone-and-joint/living-kidney-donors-have-lower-rates-of-fractures-overall.Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
平均25年間の追跡期間において、生体腎ドナーは、適格な非ドナーの対照群と比較して、骨折全般の発生率が低いという研究結果が、「JAMA Network Open」に1月24日掲載された。.米メイヨー・クリニックのHilal Maradit Kremers氏らは、生体腎ドナーの骨折の全般的および部位別リスクを、腎臓を提供する資格があったにもかかわらず提供しなかった一般集団から、厳密にマッチさせた対照群と比較した。解析対象は、生体腎ドナー2,132人と、非腎ドナー対照群2,014人であった。.その結果、腎臓提供日または指標日から調査日までの平均期間は、ドナーで24.2年、対照群で27.6年であった。生体腎ドナーの骨折全般の発生率は、対照群より有意に低かった(標準化発生率比0.89)が、生体腎ドナーの椎体骨折の発生率は、対照群より有意に高かった(同1.42)。.著者らは、「本研究は、ドナーにおける骨折全般の発生率は低かったものの、腎重量の減少と長期の副甲状腺機能亢進症が、生体腎ドナーの海綿骨減少と椎体骨折を発生しやすくしている可能性を示唆している」と述べている。(HealthDay News 2024年1月30日).https://www.healthday.com/healthpro-news/bone-and-joint/living-kidney-donors-have-lower-rates-of-fractures-overall.Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock