精神科の診断、向精神薬の処方、医療サービスの利用パターンが、まだ診断されていない双極性障害(BD)の指標になるかもしれないという研究結果が、「British Journal of General Practice(BJGP)」に10月11日掲載された。.英マンチェスター大学のCatharine Morgan氏らは、日常的に収集されている電子カルテのデータを用いて、診断されていないBDの指標を特定した。英国のClinical Practice Research Datalink(CPRD)GOLDデータセットから、2010年1月1日~2017年7月31日に新たにBDと診断された成人患者2,366人と、年齢、性別、登録された一般診療医でマッチさせた対照群4万7,138人を特定した。.解析の結果、BD群は対照群と比較して、BD診断前の最長10年間に、うつ病、精神病性障害、不安障害、パーソナリティ障害の診断記録が多く、自傷行為もエスカレートしていた。さらに、睡眠障害、薬物乱用、気分変動は、BD群の方が対照群より頻度が高かった。任意の年に、BD群は対面診察を受ける頻度が高く、診察予約を複数回欠席する傾向があり、3種類の異なるクラスの向精神薬を処方されていた。.著者らは、「このような指標を認識することで、未診断の重大な精神病理をさらに調査し、適時の紹介・評価、そして適切な治療を開始することができる」と述べている。(HealthDay News 2023年11月7日).https://www.healthday.com/healthpro-news/electronic-medical-records-may-hold-early-signs-of-bipolar-disorder-in-adults.Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
精神科の診断、向精神薬の処方、医療サービスの利用パターンが、まだ診断されていない双極性障害(BD)の指標になるかもしれないという研究結果が、「British Journal of General Practice(BJGP)」に10月11日掲載された。.英マンチェスター大学のCatharine Morgan氏らは、日常的に収集されている電子カルテのデータを用いて、診断されていないBDの指標を特定した。英国のClinical Practice Research Datalink(CPRD)GOLDデータセットから、2010年1月1日~2017年7月31日に新たにBDと診断された成人患者2,366人と、年齢、性別、登録された一般診療医でマッチさせた対照群4万7,138人を特定した。.解析の結果、BD群は対照群と比較して、BD診断前の最長10年間に、うつ病、精神病性障害、不安障害、パーソナリティ障害の診断記録が多く、自傷行為もエスカレートしていた。さらに、睡眠障害、薬物乱用、気分変動は、BD群の方が対照群より頻度が高かった。任意の年に、BD群は対面診察を受ける頻度が高く、診察予約を複数回欠席する傾向があり、3種類の異なるクラスの向精神薬を処方されていた。.著者らは、「このような指標を認識することで、未診断の重大な精神病理をさらに調査し、適時の紹介・評価、そして適切な治療を開始することができる」と述べている。(HealthDay News 2023年11月7日).https://www.healthday.com/healthpro-news/electronic-medical-records-may-hold-early-signs-of-bipolar-disorder-in-adults.Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock