米国の心血管死亡率は2010~2019年に減少したが、2020年に反転

米国の心血管死亡率は2010~2019年に減少したが、2020年に反転

心血管疾患(CVD)による死亡は2010年から2019年にかけて減少したが、2020年に反転し、2022年には以前の水準まで戻ったという米国の調査結果が、「American Journal of Preventive Medicine」に2023年11月14日掲載された。

 米疾病対策センター(CDC)のRebecca C. Woodruff氏らは、全米人口動態統計システム(NVSS)のデータを用いて、2010~2022年のCVD死亡率の経時的傾向をまとめ、また2020~2022年のCVD超過死亡者数を推定した。

 解析では、35歳以上の成人の死亡を対象として、その死因が国際疾病分類(ICD)-10でCVD、心疾患、脳卒中とされたものを特定。それぞれ10万人あたりの年齢調整死亡率(AAMR)を算出し、2010~2019年と2019~2022年におけるその相対変化率も調べた。2020~2022年のCVD超過死亡者数は、2010~2019年のAAMRの線形傾向が2022年まで続くと仮定したときの死亡者数の予測値と、実測値との差により評価した。

 解析の結果、2010年から2022年にかけて、米国の35歳以上の成人におけるCVD死亡者数は1095万1,403人だった。そのうち75.6%は心疾患、16.9%は脳卒中による死亡だった。CVDのAAMRは、2010~2019年に10万人あたり456.6人から416.0人となり、8.9%減少したが、2019~2022年には9.3%増加して454.5人となった。2022年のAAMRは、直近では2010年、2011年と同じ水準だった。

 2019年までの傾向に基づく予測値と比較した、2020~2022年のCVD超過死亡者数は22万8,524人と推定された。これは予測値より9%の超過だった。超過死亡の割合は、年齢や人種・民族によって異なり、35~54歳(13.5%)、75~84歳(10.3%)、黒人(10.6%)、アジア・太平洋諸島民(12.2%)で特に高かった。同期間における心疾患による超過死亡者数は16万299人と推定され、これは予測値より8.4%高かった。脳卒中における超過死亡者数は4万5,236人と推定され、これは予測値より10.3%高かった。

 著者らは「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の初期におけるCVD死亡率の上昇は2022年まで続き、広範囲に広がった。今回の研究結果は、COVID-19パンデミック中に生じた持続的なよくない傾向に対処するために、慢性期・急性期のCVDの予防・発見・治療に力を入れる必要性を強調している」と述べている。(HealthDay News 2024年1月26日)

https://www.healthday.com/healthpro-news/cardiovascular-diseases/declines-in-cvd-mortality-seen-from-2010-to-2019-reversed-in-2020

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