超高空間分解能フォトンカウンティング検出CTで石灰化狭窄の評価が向上

超高空間分解能フォトンカウンティング検出CTで石灰化狭窄の評価が向上

超高空間分解能フォトンカウンティング検出器(PCD)コンピュータ断層撮影(CT)の使用は、石灰化狭窄による冠動脈狭窄の評価能を、試験管内(in vitro)および生体内(in vivo)のいずれでも改善するという研究報告が、「Radiology」2月号に掲載された。

ヨハネス・グーテンベルク大学医療センター(ドイツ)のMoritz C. Halfmann氏らは、空間分解能の向上が冠動脈狭窄の評価と分類に及ぼす影響について検討した。試験管内では、25%または50%の狭窄を含む4mm径の人工血管を前向きに評価し、生体内では、超高空間分解能心臓PCD CTを受けた患者114人(平均68歳、うち男性71人)のデータを後ろ向きに評価した。画像は、標準解像度(SR、スライス厚0.6mm)、高空間解像度(HR、スライス厚0.4mm)、超高空間解像度(UHR、スライス厚0.2mm)で再構成し、異なる解像度の間で径狭窄(DS)率を比較した。人工血管では製造元の仕様からの偏りを比較し、患者では冠動脈疾患の報告およびデータシステム(CAD-RADS)の再分類に対する影響を評価した。

その結果、人工血管では25%または50%の狭窄のいずれでも、空間分解能が高くなるほど、DS率を有意に正確に測定できることが分かった(SR、HR、UHRにおける偏りの平均値はそれぞれ10.1%、8.0%、2.3%)。

患者における評価でも、空間分解能が高くなるほど、DS率の中央値は有意に減少した〔SR、HR、UHRにおけるDS率の中央値(四分位範囲)はそれぞれ41.5%(27.2~59.2)、36.7%(23.7~55.1)、29.2%(18.3~47.1)〕。ただし、狭窄の種類別に見ると、こうした有意な変化が認められたのは石灰化狭窄のみであり〔同41.5%(27.3~58.2)、34.8%(23.7~55.1)、26.7%(18.6~44.3)〕、非石灰化プラークおよび混合プラークでは有意な差は認められなかった。UHRを用いた場合、SRを用いた場合と比較して、患者114人中62人がCAD-RADSでより低いカテゴリに再分類された。

著者らは「フォトンカウンティング検出器冠動脈CT血管造影において、超高空間分解能は狭窄の再分類の割合に関連し、これは安定した胸痛を有する患者における下流検査の実施率に影響を及ぼす可能性がある」と述べている。

なお、複数の著者がバイオ医薬品業界および医学界との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2024年2月27日)

https://www.healthday.com/healthpro-news/cardiovascular-diseases/ultrahigh-spatial-resolution-pcd-ct-improves-assessment-of-calcified-stenoses

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