急性骨髄性白血病(AML)の高齢患者は医療の利用率が高く、生存率も不良であるという研究結果が、「Hematological Oncology」9月号に掲載された。ケルン大学(ドイツ)のMarie Anne-Catherine Neumann氏らは、ドイツの三次医療センターで治療を受けた70歳以上の新たにAMLと診断された治療継続患者107人を対象に、特徴、転帰、医療の利用状況について解析を実施した。解析の結果、集中的導入化学療法を受けた患者は35%、低強度の治療を受けた患者は55%、AML指向の治療を受けなかった患者または治療開始前に追跡期間が終了した患者は10%であった。47%の患者で少なくとも1回の集中治療室(ICU)入室が記録されており、43%の症例で専門的緩和ケアが行われた。全生存の中央値は2.5カ月、1年全生存率は16%であった。AMLと診断されてから死亡するまでの期間のうち入院に費やした期間の割合の中央値は、観察中に死亡した患者では56%であった。死亡場所は通常病棟とICUが最も多く(それぞれ31%、28%)、緩和ケア病棟や自宅での死亡はより少なかった(それぞれ14%、12%)。著者らは、「今回の解析は、70歳以上のAML患者における生存率の低さと、医療サービスの利用率の高さが浮き彫りになった」と述べている。(HealthDay News 2024年8月19日)https://www.healthday.com/healthpro-news/cancer/high-health-care-utilization-poor-survival-seen-for-over-70s-with-amlCopyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock