米国小児科学会(AAP)の新生児における高ビリルビン血症の管理に関する2022年のガイドラインに準拠した、光線療法を実施するための標準的な方法の概略が、「Pediatrics」に8月26日掲載された。米スタンフォード大学医学部のVinod K. Bhutani氏らは、在胎35週以上で出生した新生児における高ビリルビン血症の管理に関する2022年のAAPのガイドラインに準拠した光線療法の仕組みとその実際への応用をまとめるため、米国における光線治療器に関する文献のレビューを行った。その結果、光源、治療環境の組立(温度なども含む)、照度計を標準的な方法で用いない場合、光線療法の有効性にばらつきが出ることが明らかになった。ビリルビン分子が最もよく吸収するのは460〜490nm(最適波長478nm)の光であることから、現時点で新生児高ビリルビン血症に対する最も効果的で安全な治療法は、この狭い波長帯の青緑色光を発する光線治療器を用いる方法である。照度と児の体内の総ビリルビン濃度の減少率との直接的な関係が示されているのは、蛍光灯を使用した、溶血に起因しない高ビリルビン血症を呈した健康な正期産児に関する研究においてだけであるが、AAPが強力な光線療法として推奨するのは、上記波長の青緑色光で照度を30µW/cm²/nm(範囲25~35)とすることである。光の当たる体表面積は全体の35%から80%であるが、放射暖房器、大きなおむつ、アイマスクなどによって、面積が減ってしまうため、ビリルビンの値が極めて高い児に対しては、全周や多方向から光線を当てることなどで照射量を増やせる。このほか、正確な照度測定を行うため、光線治療器の波長範囲に合わせて調整された照度計を使用すべきことも述べられている。著者らは、「光線療法は、適切なタイミングで、標準的な手順に則って実施した場合には安全で非侵襲的な治療法であり、新生児の脳障害のリスクを最小限に抑えられる」と述べている。(HealthDay News 2024年8月26日)https://www.healthday.com/healthpro-news/child-health/approach-developed-for-guideline-concordant-phototherapy-in-newbornsCopyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock