温度刺激検査では病的状態を示し、ビデオヘッドインパルステスト(vHIT)は正常であるという解離性によって、メニエール病(MD)と前庭性片頭痛(VM)を識別できるという研究結果が、「Frontiers in Neurology」に8月14日掲載された。ミュンヘンLMU大学病院(ドイツ)のVergil Mavrodiev氏らは、2,101人の患者を対象とした後ろ向きの解析を行い、MDとVMを識別するために、vHITは正常または偽正常だが温度刺激検査の反応は低下するという解離性について、感度、特異度、陽性および陰性予測値(PPVおよびNPV)を検討した。検査群には1,100人の患者が含まれ、そのうち57%がMD、43%がVMであった。比較群には、その他の末梢性、中枢性、または機能性の前庭障害を有する患者1,001人が含まれた。解析の結果、MDとVMとの識別において、解離性に対する特異度は83.5%、感度は58.9%、PPVは82.6%、NPVは60.5%であった。MDと他の全ての前庭障害との識別において、特異度は83.5%、感度は58.9%、PPVは60.3%、NPVは82.7%であった。著者らは、「MDとVMの識別を考慮すると、この不一致はMDに対する特異度が極めて高かった(83.5%)。偽陽性の割合が低く、陽性予測値が高い(82.6%)ことから、特に病気の初期段階で典型的なMD症状を呈さない患者の場合、この検査はMDを除外するための補助的な検査として使用できる」と述べている。(HealthDay News 2024年10月3日)https://www.healthday.com/healthpro-news/neurology/study-addresses-differentiating-meniere-disease-vestibular-migraineCopyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
温度刺激検査では病的状態を示し、ビデオヘッドインパルステスト(vHIT)は正常であるという解離性によって、メニエール病(MD)と前庭性片頭痛(VM)を識別できるという研究結果が、「Frontiers in Neurology」に8月14日掲載された。ミュンヘンLMU大学病院(ドイツ)のVergil Mavrodiev氏らは、2,101人の患者を対象とした後ろ向きの解析を行い、MDとVMを識別するために、vHITは正常または偽正常だが温度刺激検査の反応は低下するという解離性について、感度、特異度、陽性および陰性予測値(PPVおよびNPV)を検討した。検査群には1,100人の患者が含まれ、そのうち57%がMD、43%がVMであった。比較群には、その他の末梢性、中枢性、または機能性の前庭障害を有する患者1,001人が含まれた。解析の結果、MDとVMとの識別において、解離性に対する特異度は83.5%、感度は58.9%、PPVは82.6%、NPVは60.5%であった。MDと他の全ての前庭障害との識別において、特異度は83.5%、感度は58.9%、PPVは60.3%、NPVは82.7%であった。著者らは、「MDとVMの識別を考慮すると、この不一致はMDに対する特異度が極めて高かった(83.5%)。偽陽性の割合が低く、陽性予測値が高い(82.6%)ことから、特に病気の初期段階で典型的なMD症状を呈さない患者の場合、この検査はMDを除外するための補助的な検査として使用できる」と述べている。(HealthDay News 2024年10月3日)https://www.healthday.com/healthpro-news/neurology/study-addresses-differentiating-meniere-disease-vestibular-migraineCopyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock