多くの国で、直近5年間の前立腺がんの発症率および死亡率は減少または横ばいであったが、一部の国では増加傾向が見られたという研究結果が、「European Urology」に12月11日掲載された。米国がん協会(ACS)のElizabeth J. Schafer氏らは、5大陸のがん罹患(Cancer Incidence in Five Continents;CI5)および世界保健機関(WHO)の死亡率データベースのデータを用いて、前立腺がん発症および死亡の世界的なパターンと傾向を調査した。解析の結果、2022年における前立腺がんの推定罹患率および死亡率は、地域によって罹患率が13倍、死亡率が9.5倍異なり、罹患率が最も高かったのはオーストラリア・ニュージーランド、北米、北欧、中南米・カリブ海諸国であり、死亡率が最も高かったのはサハラ以南のアフリカと中南米・カリブ海諸国であった。直近の5年間で、発症率は調査対象50カ国中11カ国、死亡率は調査対象59カ国中9カ国で増加しており、そのほとんどがアフリカ、アジア、中南米・カリブ海地域、中・東欧諸国であった。38カ国では死亡率の減少が観察され、主に欧州、オセアニア、中南米・カリブ海諸国であった。著者らは、「この知見は、これらの国々における前立腺がんの過度に高い負荷を軽減するために、早期発見と治療サービスへのアクセス改善の必要性を強調するものである。さらに、特にアジアおよびアフリカの低・中所得国におけるデータの入手と質の向上をすることで、現在の世界的格差の理解を深め、早期発見と治療アプローチの優先順位付けを強化できるだろう」と述べている。(HealthDay News 2024年12月11日)https://www.healthday.com/healthpro-news/men-health/prostate-cancer-incidence-mortality-rates-mainly-stable-decreasingCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock