新型コロナウイルス感染症(COVID-19)mRNAワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種および逐次接種における反応原性は同等であるという研究結果が、「JAMA Network Open」に11月6日掲載された。米デューク大学医学部のEmmanuel B. Walter氏らは、ランダム化臨床試験において、COVID-19 mRNAワクチンと4価不活化インフルエンザワクチン(IIV4)の同時接種後および逐次接種後の反応原性、安全性、健康関連QOLの変化を比較した。合計335人を、IIV4とCOVID-19 mRNAワクチンを同時接種し、2週間後にプラセボを接種する群(同時接種群、169人)、またはCOVID-19 mRNAワクチン+プラセボ接種の2週間後にIIV4を接種する群(逐次接種群、166人)にランダムに割り付けた。その結果、同時接種群における複合的な反応原性の主要評価項目(接種後7日以内に生じた中等度以上の発熱、悪寒、筋肉痛、関節痛)は、逐次接種群と比較して非劣性であった(25.6%対31.3%)。接種期間中の各時点で比較しても、この割合に差はなかった(初回接種後の7日間では23.8%対28.3%、2回目の接種後の7日間では3.0%対5.4%)。有害事象の発生件数は有意差がなかった。著者らは、「本研究の結果は、インフルエンザとCOVID-19の感染増加が予想される期間に高いワクチン接種率を実現するための戦略として、IIV4とCOVID-19 mRNAワクチンを同時接種するという選択肢を支持するものである」と述べている。なお、複数の著者が、製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2024年11月8日)https://www.healthday.com/healthpro-news/public-health/reactogenicity-comparable-for-simultaneous-sequential-covid-19-flu-shotsCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)mRNAワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種および逐次接種における反応原性は同等であるという研究結果が、「JAMA Network Open」に11月6日掲載された。米デューク大学医学部のEmmanuel B. Walter氏らは、ランダム化臨床試験において、COVID-19 mRNAワクチンと4価不活化インフルエンザワクチン(IIV4)の同時接種後および逐次接種後の反応原性、安全性、健康関連QOLの変化を比較した。合計335人を、IIV4とCOVID-19 mRNAワクチンを同時接種し、2週間後にプラセボを接種する群(同時接種群、169人)、またはCOVID-19 mRNAワクチン+プラセボ接種の2週間後にIIV4を接種する群(逐次接種群、166人)にランダムに割り付けた。その結果、同時接種群における複合的な反応原性の主要評価項目(接種後7日以内に生じた中等度以上の発熱、悪寒、筋肉痛、関節痛)は、逐次接種群と比較して非劣性であった(25.6%対31.3%)。接種期間中の各時点で比較しても、この割合に差はなかった(初回接種後の7日間では23.8%対28.3%、2回目の接種後の7日間では3.0%対5.4%)。有害事象の発生件数は有意差がなかった。著者らは、「本研究の結果は、インフルエンザとCOVID-19の感染増加が予想される期間に高いワクチン接種率を実現するための戦略として、IIV4とCOVID-19 mRNAワクチンを同時接種するという選択肢を支持するものである」と述べている。なお、複数の著者が、製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2024年11月8日)https://www.healthday.com/healthpro-news/public-health/reactogenicity-comparable-for-simultaneous-sequential-covid-19-flu-shotsCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock