塩代替品の使用は安全で、脳卒中患者の脳卒中再発および死亡リスクを低下させるという研究結果が、「JAMA Cardiology」に2月5日掲載された。武漢大学(中国)のXiong Ding氏らは、食塩代替品と通常の食塩の使用が、脳卒中患者の脳卒中再発および死亡率に及ぼす効果について検討した。解析対象となった脳卒中患者1万5,249人は、塩代替品群(質量比で塩化ナトリウム75%、塩化カリウム25%)または通常の食塩群に割り付けられた。解析の結果、追跡期間中央値61.2カ月の間に、脳卒中再発は塩代替品群の方が食塩群と比べて有意に少なかった(再発率比0.86)。出血性脳卒中ではさらに大きな効果が見られた(相対減少率30%)。さらに、死亡率も塩代替品群で有意に低く(死亡率比0.88)、脳卒中関連死でより大きな効果が見られた(相対減少率21%)。高カリウム血症に関しては、有意な群間差は認められなかった。著者らは、「このクラスターランダム化比較試験の結果から、塩代替品の使用は安全であり、脳卒中再発と死亡のリスクを低減させることが示された。このことは脳卒中患者の間でこの低コストの介入を拡大することによって、健康上の大きな利益が得られることを強調するものである」と述べている。(HealthDay News 2025年2月10日)https://www.healthday.com/healthpro-news/stroke/salt-substitution-cuts-risk-for-recurrent-strokeCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
塩代替品の使用は安全で、脳卒中患者の脳卒中再発および死亡リスクを低下させるという研究結果が、「JAMA Cardiology」に2月5日掲載された。武漢大学(中国)のXiong Ding氏らは、食塩代替品と通常の食塩の使用が、脳卒中患者の脳卒中再発および死亡率に及ぼす効果について検討した。解析対象となった脳卒中患者1万5,249人は、塩代替品群(質量比で塩化ナトリウム75%、塩化カリウム25%)または通常の食塩群に割り付けられた。解析の結果、追跡期間中央値61.2カ月の間に、脳卒中再発は塩代替品群の方が食塩群と比べて有意に少なかった(再発率比0.86)。出血性脳卒中ではさらに大きな効果が見られた(相対減少率30%)。さらに、死亡率も塩代替品群で有意に低く(死亡率比0.88)、脳卒中関連死でより大きな効果が見られた(相対減少率21%)。高カリウム血症に関しては、有意な群間差は認められなかった。著者らは、「このクラスターランダム化比較試験の結果から、塩代替品の使用は安全であり、脳卒中再発と死亡のリスクを低減させることが示された。このことは脳卒中患者の間でこの低コストの介入を拡大することによって、健康上の大きな利益が得られることを強調するものである」と述べている。(HealthDay News 2025年2月10日)https://www.healthday.com/healthpro-news/stroke/salt-substitution-cuts-risk-for-recurrent-strokeCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock