医療的ケア児(CMC)と自閉症(ASD)児にはかなりの重複が見られ、ASDを有するCMCでは医療費が有意に高額になるという研究結果が、「Pediatrics」に2月3日掲載された。米ドレクセル大学A.J.ドレクセル自閉症研究所のPhilip H. Smith氏らは、米国の小児における医療的ケアの必要性とASDの併存率を推定するため、National Survey of Children's Health(NSCH;2017~2018年、2019~2022年、2021~2022年)およびMedical Expenditures Panel Survey(MEPS;2010~2021年を統合)の2つの全国横断調査データを解析した。本研究では、ASDを有するCMCとその他の小児との間での医療費についても比較検討が行われた。その結果、最新である2021~2022年のNSCHでは、医療的ケアの必要性とASDの併存率は1つのアルゴリズムを使用した場合59.28%、より厳密なアルゴリズムを使用した場合17.56%であった。いずれのアルゴリズムを使用した場合でも、CMCの41%がASDを有していた。MEPSのデータによると、ASDを有するCMCでは、ASDを有さないCMCやASDのみを有する小児と比較して、医療費の中央値が有意に高かった。著者らは、「これらの重複が小児へのサービス提供、介護者の支援、そして長期的な転帰にどのような影響を与えるのかを把握するための研究が大いに必要である」と述べている。(HealthDay News 2025年2月3日)https://www.healthday.com/healthpro-news/child-health/considerable-overlap-seen-for-children-with-medical-complexity-autismCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
医療的ケア児(CMC)と自閉症(ASD)児にはかなりの重複が見られ、ASDを有するCMCでは医療費が有意に高額になるという研究結果が、「Pediatrics」に2月3日掲載された。米ドレクセル大学A.J.ドレクセル自閉症研究所のPhilip H. Smith氏らは、米国の小児における医療的ケアの必要性とASDの併存率を推定するため、National Survey of Children's Health(NSCH;2017~2018年、2019~2022年、2021~2022年)およびMedical Expenditures Panel Survey(MEPS;2010~2021年を統合)の2つの全国横断調査データを解析した。本研究では、ASDを有するCMCとその他の小児との間での医療費についても比較検討が行われた。その結果、最新である2021~2022年のNSCHでは、医療的ケアの必要性とASDの併存率は1つのアルゴリズムを使用した場合59.28%、より厳密なアルゴリズムを使用した場合17.56%であった。いずれのアルゴリズムを使用した場合でも、CMCの41%がASDを有していた。MEPSのデータによると、ASDを有するCMCでは、ASDを有さないCMCやASDのみを有する小児と比較して、医療費の中央値が有意に高かった。著者らは、「これらの重複が小児へのサービス提供、介護者の支援、そして長期的な転帰にどのような影響を与えるのかを把握するための研究が大いに必要である」と述べている。(HealthDay News 2025年2月3日)https://www.healthday.com/healthpro-news/child-health/considerable-overlap-seen-for-children-with-medical-complexity-autismCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock