適度な飲酒や果物、シリアル、脂肪分豊富な魚など、特定の食品の摂取量を増やすと、関節リウマチ(RA)発症リスクが低下するという研究結果が「Nutrients」に11月26日掲載された。英リーズ大学食品科学・栄養学部のYuanyuan Dong氏らは、32種類の食事因子とRAリスクの関連を評価するため、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。2000年から2024年までに報告された30件の前向きコホート研究(合計で約299万人が参加、うちRA患者は9,677人)を解析したところ、アルコール総摂取量が週当たり2単位増加するごとにRAリスクは4%低下した(エビデンスレベルは中程度)。ビールについては、摂取量が週当たり2単位増加するごとにRAリスクは10%低下した(エビデンスレベルは非常に低い)。アルコール総摂取量が週当たり2単位増加するごとに、血清反応陽性RAリスクは3%低下した(エビデンスレベルは中程度)。また、果物(1日当たり80g増加するごとにRAリスク5%低下)およびシリアル(1日当たり30g増加するごとに3%低下)は、摂取量の増加とRAリスク低下の関連が認められた。一方で、紅茶は1日当たり1杯増加するごとにRAリスクは4%増加した(エビデンスレベルはいずれも中程度)。コーヒー(摂取量増加でRAリスク増加)、野菜および脂肪分豊富な魚(摂取量増加でRAリスク低下)、ビタミンDサプリメント(1日当たり320IUまで摂取量増加でRAリスクが最大20%低下)は摂取量とRAリスクとの間に非線形の関連が認められた。著者らは「エビデンスレベルは中程度ではあるが、特定の食品を適度に摂取することでRAリスクを低減できる可能性がある。今後の研究でこれらの関連性を確認し、特定の食品や栄養素がRA予防策となり得るか否か確かめる必要がある」と述べている。(HealthDay News 2024年12月17日)https://www.healthday.com/healthpro-news/nutrition/certain-foods-may-cut-risk-for-rheumatoid-arthritisCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
適度な飲酒や果物、シリアル、脂肪分豊富な魚など、特定の食品の摂取量を増やすと、関節リウマチ(RA)発症リスクが低下するという研究結果が「Nutrients」に11月26日掲載された。英リーズ大学食品科学・栄養学部のYuanyuan Dong氏らは、32種類の食事因子とRAリスクの関連を評価するため、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。2000年から2024年までに報告された30件の前向きコホート研究(合計で約299万人が参加、うちRA患者は9,677人)を解析したところ、アルコール総摂取量が週当たり2単位増加するごとにRAリスクは4%低下した(エビデンスレベルは中程度)。ビールについては、摂取量が週当たり2単位増加するごとにRAリスクは10%低下した(エビデンスレベルは非常に低い)。アルコール総摂取量が週当たり2単位増加するごとに、血清反応陽性RAリスクは3%低下した(エビデンスレベルは中程度)。また、果物(1日当たり80g増加するごとにRAリスク5%低下)およびシリアル(1日当たり30g増加するごとに3%低下)は、摂取量の増加とRAリスク低下の関連が認められた。一方で、紅茶は1日当たり1杯増加するごとにRAリスクは4%増加した(エビデンスレベルはいずれも中程度)。コーヒー(摂取量増加でRAリスク増加)、野菜および脂肪分豊富な魚(摂取量増加でRAリスク低下)、ビタミンDサプリメント(1日当たり320IUまで摂取量増加でRAリスクが最大20%低下)は摂取量とRAリスクとの間に非線形の関連が認められた。著者らは「エビデンスレベルは中程度ではあるが、特定の食品を適度に摂取することでRAリスクを低減できる可能性がある。今後の研究でこれらの関連性を確認し、特定の食品や栄養素がRA予防策となり得るか否か確かめる必要がある」と述べている。(HealthDay News 2024年12月17日)https://www.healthday.com/healthpro-news/nutrition/certain-foods-may-cut-risk-for-rheumatoid-arthritisCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock