新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2022~2023年シーズンにおいて、インフルエンザやRSウイルス(RSV)よりも転帰悪化と関連していたという研究結果が、「JAMA Internal Medicine」に1月27日掲載された。米国退役軍人省(VA)ポートランド医療システムのKristina L. Bajema氏らは、後ろ向きコホート研究を実施し、米国退役軍人におけるCOVID-19、インフルエンザ、RSVの重症度を比較した。主要評価項目である30日間の入院、集中治療室への入院、死亡について、累積発症率とリスク差を算出した。その結果、2023~2024年シーズンにおける30日以内の入院リスクは、COVID-19とインフルエンザでは同程度であり(それぞれ16.2%、16.3%)、RSVでは低かった(14.3%)。同シーズンにおける30日以内の死亡リスクは、COVID-19でインフルエンザやRSVよりもわずかに高かったが(それぞれ1.0%、0.7%、0.7%)、2023~2024年シーズンでは同程度であった。180日時点では、両シーズンともにCOVID-19の死亡リスクが最も高かった。両シーズンにおいて、前年のCOVID-19ワクチン未接種者は、季節性インフルエンザワクチン未接種者と比較して死亡率が高かった。一方、COVID-19とインフルエンザの各ワクチン接種者では、いずれの時点においてもそれぞれの感染症による死亡率に差は認められなかった。著者らは、「新型コロナウイルスは、インフルエンザやRSVよりもはるかに広がっており、短期入院や6カ月間の死亡率を含め、重篤な転帰をもたらした。これは高齢者の間で最も顕著であり、最新のCOVID-19ワクチン接種によって緩和された」と述べている。(HealthDay News 2025年1月30日)https://www.healthday.com/healthpro-news/coronavirus/covid-19-linked-to-more-severe-outcomes-than-flu-rsv-in-2022-2023-seasonCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2022~2023年シーズンにおいて、インフルエンザやRSウイルス(RSV)よりも転帰悪化と関連していたという研究結果が、「JAMA Internal Medicine」に1月27日掲載された。米国退役軍人省(VA)ポートランド医療システムのKristina L. Bajema氏らは、後ろ向きコホート研究を実施し、米国退役軍人におけるCOVID-19、インフルエンザ、RSVの重症度を比較した。主要評価項目である30日間の入院、集中治療室への入院、死亡について、累積発症率とリスク差を算出した。その結果、2023~2024年シーズンにおける30日以内の入院リスクは、COVID-19とインフルエンザでは同程度であり(それぞれ16.2%、16.3%)、RSVでは低かった(14.3%)。同シーズンにおける30日以内の死亡リスクは、COVID-19でインフルエンザやRSVよりもわずかに高かったが(それぞれ1.0%、0.7%、0.7%)、2023~2024年シーズンでは同程度であった。180日時点では、両シーズンともにCOVID-19の死亡リスクが最も高かった。両シーズンにおいて、前年のCOVID-19ワクチン未接種者は、季節性インフルエンザワクチン未接種者と比較して死亡率が高かった。一方、COVID-19とインフルエンザの各ワクチン接種者では、いずれの時点においてもそれぞれの感染症による死亡率に差は認められなかった。著者らは、「新型コロナウイルスは、インフルエンザやRSVよりもはるかに広がっており、短期入院や6カ月間の死亡率を含め、重篤な転帰をもたらした。これは高齢者の間で最も顕著であり、最新のCOVID-19ワクチン接種によって緩和された」と述べている。(HealthDay News 2025年1月30日)https://www.healthday.com/healthpro-news/coronavirus/covid-19-linked-to-more-severe-outcomes-than-flu-rsv-in-2022-2023-seasonCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock