尿中グリコサミノグリカンプロファイル(GAGome)は遠隔転移のない淡明細胞型腎細胞がん(M0ccRCC)の手術後の再発に高い感度を示すことが確認されたとする研究結果が、欧州泌尿器科学会議(EAU 25、3月21〜24日、スペイン・マドリード開催)で発表された。ルンド大学(スウェーデン)のSaeed Dabestani氏らは、Leibovichスコアが5以上のM0ccRCC患者を対象に多施設共同前向きコホート研究を実施し、手術後の再発検出におけるGAGomeの有用性を評価した。スクリーニングを受けた393人の患者のうち、134人が適格基準を満たした。対象者は、手術後の標準的な画像検査により最長18カ月まで放射線学的再発の評価を受け、尿中GAGomeも3カ月ごとに測定された。中央値15カ月にわたる追跡期間中に、15.7%の患者でがんの再発が確認された。放射線学的再発に対するGAGomeスコアの感度は90%、特異度は51%、ROC曲線下面積(AUC)は0.73であり、陽性的中率は26%、陰性的中率は97%であった。リードタイム(GAGomeスコアで最初に陽性と判定されてから放射線学的再発までの時間差)の中央値は4.2カ月であった。GAGomeスコアの10ポイント増加ごとの再発のハザード比は1.62であった。GAGomeスコアと放射線学的再発との間には線形の相関が見られ、最後の追跡調査時に確認された再発率とGAGomeスコアに基づき予測された再発率の一致度は良好であった。Dabestani氏は、「がんの再発を正確に示す尿検査があれば、リスクレベルをより適切に評価し、必要な画像検査の頻度を減らすことができる。今回の結果に基づけば、患者に必要とされる画像検査の頻度は、安全に半分に減らせる可能性がある」と述べている。(HealthDay News 2025年3月26日)https://www.healthday.com/healthpro-news/cancer/urine-test-sensitive-for-renal-cancer-recurrence-after-surgeryCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
尿中グリコサミノグリカンプロファイル(GAGome)は遠隔転移のない淡明細胞型腎細胞がん(M0ccRCC)の手術後の再発に高い感度を示すことが確認されたとする研究結果が、欧州泌尿器科学会議(EAU 25、3月21〜24日、スペイン・マドリード開催)で発表された。ルンド大学(スウェーデン)のSaeed Dabestani氏らは、Leibovichスコアが5以上のM0ccRCC患者を対象に多施設共同前向きコホート研究を実施し、手術後の再発検出におけるGAGomeの有用性を評価した。スクリーニングを受けた393人の患者のうち、134人が適格基準を満たした。対象者は、手術後の標準的な画像検査により最長18カ月まで放射線学的再発の評価を受け、尿中GAGomeも3カ月ごとに測定された。中央値15カ月にわたる追跡期間中に、15.7%の患者でがんの再発が確認された。放射線学的再発に対するGAGomeスコアの感度は90%、特異度は51%、ROC曲線下面積(AUC)は0.73であり、陽性的中率は26%、陰性的中率は97%であった。リードタイム(GAGomeスコアで最初に陽性と判定されてから放射線学的再発までの時間差)の中央値は4.2カ月であった。GAGomeスコアの10ポイント増加ごとの再発のハザード比は1.62であった。GAGomeスコアと放射線学的再発との間には線形の相関が見られ、最後の追跡調査時に確認された再発率とGAGomeスコアに基づき予測された再発率の一致度は良好であった。Dabestani氏は、「がんの再発を正確に示す尿検査があれば、リスクレベルをより適切に評価し、必要な画像検査の頻度を減らすことができる。今回の結果に基づけば、患者に必要とされる画像検査の頻度は、安全に半分に減らせる可能性がある」と述べている。(HealthDay News 2025年3月26日)https://www.healthday.com/healthpro-news/cancer/urine-test-sensitive-for-renal-cancer-recurrence-after-surgeryCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock