細菌性膣症では、女性患者だけでなく男性パートナーにも治療を行うことで、女性患者だけを治療する場合と比べて再発率が低下するという研究結果が、「The New England Journal of Medicine(NEJM)」3月6日号に掲載された。モナシュ大学(オーストラリア)メルボルン性健康センターのLenka Vodstrcil氏らは、細菌性膣症の女性患者およびその女性と1対1の性的関係にある男性パートナーのカップル164組を対象に、非盲検ランダム化比較試験を実施した。男性パートナー治療群(81組)では、女性が第一選択薬である経口抗菌薬による治療を受けるとともに、男性パートナーも、1日2回、7日間にわたり、抗菌薬(メトロニダゾール400mg錠)の服用と陰茎への外用抗菌薬(クリンダマイシンクリーム2%)塗布の治療を受けた。一方、対照群(83組)では、女性患者のみが経口抗菌薬による治療を受けた。150組のカップルが12週間の追跡期間を終えた時点で、女性患者のみへの治療が女性患者と男性パートナー両方への治療よりも劣っていることが確認されたため、本試験はデータ安全性モニタリング委員会によって早期中止された。修正ITT集団では、男性パートナー治療群の女性患者35%、対照群の女性患者63%に細菌性膣症の再発が認められた。再発率は、1人年当たりそれぞれ1.6と4.2であった。治療を受けた男性に生じた有害事象は、吐き気、頭痛、味覚障害(金属味)などであった。著者らは、「われわれの試験では、女性患者への治療に加え、男性パートナーにも1週間のメトロニダゾール経口投与とクリンダマイシン局所塗布を実施することで、女性患者のみを治療する場合と比べて、12週間以内の細菌性膣症の再発率が低下することが示された」と述べている。(HealthDay News 2025年3月10日)https://www.healthday.com/healthpro-news/womens-health/treating-male-partners-reduces-recurrence-in-bacterial-vaginosisCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
細菌性膣症では、女性患者だけでなく男性パートナーにも治療を行うことで、女性患者だけを治療する場合と比べて再発率が低下するという研究結果が、「The New England Journal of Medicine(NEJM)」3月6日号に掲載された。モナシュ大学(オーストラリア)メルボルン性健康センターのLenka Vodstrcil氏らは、細菌性膣症の女性患者およびその女性と1対1の性的関係にある男性パートナーのカップル164組を対象に、非盲検ランダム化比較試験を実施した。男性パートナー治療群(81組)では、女性が第一選択薬である経口抗菌薬による治療を受けるとともに、男性パートナーも、1日2回、7日間にわたり、抗菌薬(メトロニダゾール400mg錠)の服用と陰茎への外用抗菌薬(クリンダマイシンクリーム2%)塗布の治療を受けた。一方、対照群(83組)では、女性患者のみが経口抗菌薬による治療を受けた。150組のカップルが12週間の追跡期間を終えた時点で、女性患者のみへの治療が女性患者と男性パートナー両方への治療よりも劣っていることが確認されたため、本試験はデータ安全性モニタリング委員会によって早期中止された。修正ITT集団では、男性パートナー治療群の女性患者35%、対照群の女性患者63%に細菌性膣症の再発が認められた。再発率は、1人年当たりそれぞれ1.6と4.2であった。治療を受けた男性に生じた有害事象は、吐き気、頭痛、味覚障害(金属味)などであった。著者らは、「われわれの試験では、女性患者への治療に加え、男性パートナーにも1週間のメトロニダゾール経口投与とクリンダマイシン局所塗布を実施することで、女性患者のみを治療する場合と比べて、12週間以内の細菌性膣症の再発率が低下することが示された」と述べている。(HealthDay News 2025年3月10日)https://www.healthday.com/healthpro-news/womens-health/treating-male-partners-reduces-recurrence-in-bacterial-vaginosisCopyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock