経尿道的高周波治療(transurethral fulguration;TUF)が間質性膀胱炎(IC)患者の骨盤痛緩和に有効であるという研究結果が、「Neurourology and Urodynamics」に4月3日掲載された。 ソウル大学校医科大学(韓国)のHyun Ju Jeong氏らは、2005年10月~2019年12月までのIC管理の結果を分析するため、骨盤痛を主訴として外来受診したIC患者の電子カルテを後ろ向きに解析した。疼痛管理のため、膀胱潰瘍に対するTUFを用いた膀胱鏡手術が行われ、難治性の骨盤痛に対しては膀胱全摘除術が行われていた。 解析の結果、IC患者275人のうち240人が1回目の膀胱鏡手術を受け、中央値21.0カ月の追跡期間中に受けたTUFの回数は、全体として平均1.0回であった。膀胱鏡手術を受けた患者240人のうち71人(29.6%)では、それ以上の外科的治療を必要としなかったが、64人(26.7%)では骨盤痛が再発したため2回目のTUFが必要となった。再発までの期間の中央値は12.0カ月であった。2回目のTUFを受けた64人のうち15人(23.4%)は、中央値12.0カ月後に3回目のTUFを受けた。3回目のTUFを受けた15人のうち5人は、疼痛の再発により4回目のTUFを受けた。1人の患者は7回目のTUFを受けていた。全体として、TUFによる疼痛管理に成功したのはIC患者240人のうち168人(70.0%)であった。18人(7.5%)は膀胱全摘除術を受けた。 著者らは、「本研究の結果により、TUFを用いた膀胱鏡手術は、IC患者の骨盤痛を管理するための効果的な基本治療であることが示された」と述べている。(HealthDay News 2025年5月5日) https://www.healthday.com/healthpro-news/womens-health/transurethral-fulguration-alleviates-pelvic-pain-in-interstitial-cystitis Copyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stoc