胃食道逆流症(GERD)を有する患者は、急性心筋梗塞(AMI)を発症するリスクが高いという研究結果が、「JGH Open」に10月13日掲載された。 米ジェファーソン・アインシュタイン病院のTinsae Anebo氏らは、GERDがAMIのリスク因子であるのかを検討するため、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。メタ解析には6件のコホート研究、計132万4,362人のデータが含まれた。 解析の結果、GERD患者は非GERD患者と比較して、AMI発症リスクが27%高いことが示された(プールされた相対リスク1.27)。なお、ファンネルプロットでは、有意な出版バイアスは認められなかった。GERDとAMIの関連には、慢性炎症、酸化ストレス、自律神経機能障害などの病態生理学的機序が関与している可能性がある。 著者らは、「本研究により、GERDがAMI発症リスクの上昇と関連することが明らかになった。患者のリスクを軽減しケアを改善するためには、この関連の根底にある機序の解明、予防戦略の評価、標的介入の開発に向けたさらなる研究が必要である」と述べている。(HealthDay News 2025年10月22日) https://www.healthday.com/healthpro-news/general-health/gerd-linked-to-increased-risk-for-incident-acute-myocardial-infarction Abstract/Full Texthttps://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jgh3.70295 Copyright © 2025 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock