ガドリニウムを用いた内耳遅延造影核磁気共鳴画像法(MRI)は、メニエール病(MD)および遅発性内リンパ水腫(DEH)の診断精度を向上させるとする研究結果が、「Science Progress」に10月7日掲載された。 唐都病院(中国)のChengcheng Liu氏らは、MDおよびDEH患者における内リンパ水腫(EH)の可視化に対するガドリニウム遅延造影MRIの診断性能を、後ろ向きに検討した。研究には片側性MDの患者164人(MD確実例〔DMD〕129人、疑い例〔PMD〕35人)およびDEH患者27人が含まれた。 臨床的にDEHと診断された患者の85.2%でEHが検出された。DMD群ではEHの検出率は96.1%、PMD群では28.6%であった。DMD群とDEH群の間で、蝸牛や前庭のEHに有意な差は認められなかった。一方、DMD群はPMD群に比べて、EHの発生率および重症度が有意に高かった。DMD群では、EHの程度は純音聴力検査、病期、罹病期間と正の相関を示し、語音弁別能スコアとは負の相関を示した。また、前庭EHの程度は温度刺激検査の異常とも正の相関を示した。 著者らは、「今回の結果は、遅延造影MRIが臨床評価の補助として有用である可能性を示すが、本研究は後ろ向きデザインであり、サンプルサイズも小さいこと、偽陰性のリスクがあることから、慎重に解釈する必要がある」と述べている。(HealthDay News 2025年11月7日) https://www.healthday.com/healthpro-news/ear-nose-and-throat/gadolinium-enhanced-mri-improves-accuracy-for-meniere-disease-delayed-endolymphatic-hydrops Abstract/Full Texthttps://journals.sagepub.com/doi/10.1177/00368504251382441 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock