夜間の熱波は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の有病率上昇と関連するという研究結果が、「European Respiratory Journal」に10月28日掲載された。 フリンダース大学(オーストラリア)のLucía Pinilla氏らは、欧州の夏季の熱波における夜間の気温上昇がOSAの有病率に及ぼす影響を検討した。欧州在住で、認証されたマットレス下睡眠センサー(Withings Sleep Analyzer)を日常的に使用する成人6万7,558人から、夜間の無呼吸低呼吸指数データを取得した。 対象者の24.1%が中等度~重度のOSAを有し、9.2%が重度のOSAを有していた。欧州169地域で合計1,363回の夜間の熱波が検出され、熱波期間中の夜間平均気温は、ベースラインより2.84℃高かった。解析の結果、熱波のピーク時には中等度~重度OSAのリスクが、メインモデルで13%、時間的および環境的調整を行った感度解析で12%上昇した(オッズ比はそれぞれ1.13、1.12)。これは、中等度~重度OSAの有病率が絶対値で3.18%上昇し、夜間気温が1℃上昇するごとに有病率が1.12%上昇することに相当した。重度OSAをアウトカムとした解析でも同様の結果が得られた。性別、年齢、BMIで層別化したサブグループ解析でも、この関連に大きな差は認められなかった。 Pinilla氏は、「OSAは気候変動によって悪化する慢性疾患の一つとして捉えるべきである。熱波は単に不快なだけではなく、呼吸や睡眠の質そのものに直接的な影響を及ぼす可能性がある」と述べている。 なお、複数の著者が製薬企業およびWithings社を含む医療テクノロジーメーカーとの利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2025年11月4日) https://www.healthday.com/healthpro-news/sleep-disorder/prevalence-of-obstructive-sleep-apnea-increases-during-nighttime-heatwaves Abstract/Full Texthttps://doi.org/10.1183/13993003.01631-2025 Photo credit: Adobe/Chalermpon Poungpeth