閉経後早期の女性において、中心性肥満は領域特異的な認知機能低下のリスク因子であるとする研究結果が、「Menopause」に11月4日掲載された。 米ウィスコンシン大学マディソン校のTaryn T. James氏らは、クロノス早期エストロゲン予防研究(Kronos Early Estrogen Prevention Study;KEEPS)のデータを再解析した。KEEPSでは、自然閉経後36カ月未満の女性727人(42~58歳)を、経口結合型ウマエストロゲン(o-CEE)、経皮17βエストラジオール(t-E2)、プラセボのいずれかの治療群に48カ月間ランダムに割り付けた。認知機能検査は、付随するKEEPS認知感情(KEEPS-Cog)サブ研究において、ベースライン時点とランダム化後18、36、48カ月時点に実施された。言語学習と記憶、聴覚的注意とワーキングメモリ、視覚的注意と実行機能、言語流暢性と心理的柔軟性の4つの認知領域に特異的な因子スコアを使用し、認知機能の変数を集約した。中心性肥満の指標であるウエスト・ヒップ比(WHR)は、閉経期ホルモン療法と認知機能との関連を評価するモデルに共変量として組み込まれた。 解析の結果、ベースラインのWHRが高いことは、ベースラインの全ての領域特異的な認知機能評価においてスコアが低いことと関連し、また視覚的注意と実行機能の経時的な変化とも関連した。交互作用効果を含むモデルでは、o-CEEとWHR、t-E2とWHRのいずれにおいても有意な結果は得られなかった。 米国更年期学会の副メディカルディレクターであるMonica Christmas氏は、「修正可能なリスク因子に早期かつ継続的に対処することは、女性が年齢を重ねても最適な健康状態と自立を維持するために重要である。閉経移行期および閉経後に生じることが多い代謝および認知機能の変化は、女性にとって予期せぬものであり、診断後に対処するのはより困難である。閉経移行期前に予防的な生活習慣戦略を導入することは、長期的な健康増進および罹患率・死亡率の低下につながる」と述べている。 なお、複数の著者がバイオ製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2025年11月14日) https://www.healthday.com/healthpro-news/womens-health/central-adiposity-a-risk-factor-for-cognitive-decline-after-menopause Abstract/Full Texthttps://journals.lww.com/menopausejournal/fulltext/9900/association_between_central_adiposity_and.544.aspx Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock