透析を必要とする急性腎障害の成人患者に対し、必要に応じて透析を行う必要時透析戦略が、調整前解析において腎機能回復率の向上と関連したことを示す研究結果が、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」に11月7日掲載された。 米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のKathleen D. Liu氏らは、透析を必要とし、すでに腎代替療法を開始しており、血行動態が安定している成人急性腎障害患者を対象に、必要時透析戦略が腎機能回復に与える影響を検討するため、ランダム化優越性試験を行った。合計220人の患者が、特定の代謝的・臨床的指標を確認した場合にのみ透析を行う必要時透析群、または尿量やクレアチニンクリアランスの基準に達するまで週3回透析を行う従来型透析群のいずれかに割り付けられた。 退院時の腎機能回復率は、必要時透析群で64%、従来型透析群で50%であった(未調整オッズ比1.76、95%信頼区間1.02~3.03、P=0.04、事前に規定された交絡因子で調整した後のオッズ比1.56、95%信頼区間0.86~2.84、P=0.15)。また、必要時透析群では従来型透析群に比べて、週当たりの透析回数が少なく(中央値1.8、差−1.4)、回復も早かった(28日目までの期間で透析を受けずに経過した連続日数は、必要時透析群21日、従来型透析群5日)。さらに、必要時透析群では透析関連の低血圧発現頻度も少なかった(必要時透析群69件、従来型透析群97件)。 Liu氏は、「一般的に透析センターでは、医師による透析離脱介入を支援するための体制が十分に整っていない。これには、患者の検査結果やバイタルサインを日々評価するプロセスも含まれる」と述べている。 なお、複数の著者がバイオ医薬品企業および医療テクノロジー企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2025年11月18日) https://www.healthday.com/healthpro-news/kidney-health/conservative-dialysis-strategy-may-be-beneficial-in-acute-kidney-injury Abstract/Full Texthttps://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2841171 Editorialhttps://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2841172 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock