運動療法は抑うつ症状を軽減する可能性があるという研究結果が、「Cochrane Database of Systematic Reviews」に1月7日掲載された。 英ランカシャー大学のAndrew J. Clegg氏らは、成人のうつ病治療における補助的運動療法の有効性を評価するため、システマティックレビューを実施した。 57件のランダム化比較試験(対象者2,189人)のデータに基づき、運動療法を無治療または対照介入と比較したところ、治療終了時の抑うつ症状に対する統合標準化平均差(SMD)は−0.67(95%信頼区間〔CI〕−0.82~−0.52、エビデンスの確実性:低)であり、運動療法により抑うつ症状が軽減する可能性が示された。一方、運動療法と心理療法を比較した10試験(対象者414人)の統合解析では、治療終了時における抑うつ症状への効果に、ほとんど、もしくは全く差がないと考えられた(SMD 0.03、95%CI −0.16~0.23、エビデンスの確実性:中)。長期追跡を行った4件の試験(対象者114人)においても、同様に有意な差は認められなかった(同−0.11、−0.48~0.26、エビデンスの確実性:低)。また、運動療法と薬物療法を比較した5件の試験(対象者330人)では、治療終了時の効果にほとんど、もしくは全く差がない可能性が示唆された(同−0.11、−0.33~0.10、エビデンスの確実性:低)。長期追跡を行った1件の研究(対象者58人)では、結果の不確実性が高かった(同−0.40、−0.80~0.00)。 Clegg氏は、「本研究結果は、運動療法が抑うつ症状の管理に役立つ、安全で利用しやすい選択肢である可能性を示している。ただし、運動療法が有効に働くのは一部の人に限られ、全ての人に当てはまるわけではない。個々人が意欲を持って取り組め、継続可能なアプローチを見つけることが重要である」と述べている。(HealthDay News 2025年1月8日) https://www.healthday.com/healthpro-news/mental-health/adjunct-exercise-may-aid-depression-symptoms Abstract/Full Texthttps://dx.doi.org/10.1002/14651858.CD004366.pub7 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock