集団ベースの推算糸球体濾過量(eGFR)チャートは、慢性腎臓病(CKD)の早期発見と予防に有益である可能性を示す研究結果が、「Kidney International」に1月15日掲載された。 カロリンスカ研究所(スウェーデン)のYuanhang Yang氏らは、40~100歳の成人117万9,501人を対象とした集団ベースの観察コホート研究を実施した。対象者は毎年繰り返しeGFRの測定を受けており、解析には691万4,993件の測定データが含まれた。eGFRのパーセンタイルと、腎代替療法を要する腎不全(KFRT)および死亡リスクとの関連が評価された。 その結果、eGFRの中央値は加齢とともに低下し、40歳では男性104mL/分/1.73m2、女性106mL/分/1.73m2、100歳では男性45L/分/1.73m2、女性50mL/分/1.73m2であった。特定の併存疾患を有する人の除外や検査を受けていない集団の調整は、eGFRの分布にほとんど影響を及ぼさなかった。eGFRが25パーセンタイル未満の場合、中央パーセンタイル(47.5~52.5パーセンタイル)と比較して、KFRTリスクの有意な上昇と関連していた。また、eGFRの高値および低値はいずれも死亡リスクの上昇と関連していた。これらの関連は、全ての年齢層で一貫して認められた。eGFRが60mL/分/1.73m2以上で25パーセンタイル未満であった42万1,547人のうち、翌年にアルブミン尿または蛋白尿の検査を受けた人は24%にとどまっていた。 同研究所のJuan Jesús Carrero氏は、「例えば55歳の女性でeGFRが80の場合、多くの臨床医は一見正常に見えるこの値に反応しないだろう。しかし、われわれのチャートに当てはめると、この数値は同年齢の女性の中で10パーセンタイルに相当し、将来的に透析を開始するリスクが3倍高いことを示している。これは、より早期に介入を行うべきサインとなる」と述べている。(HealthDay News 2026年1月16日) https://www.healthday.com/healthpro-news/kidney-health/population-based-egfr-charts-help-identify-prevent-ckd Abstract/Full Texthttps://www.kidney-international.org/article/S0085-2538(25)00989-5/fulltext Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock