ポイントオブケア(POC)によるC型肝炎ウイルス(HCV)RNA検査には大きな検査コストが伴うという研究結果が、「Journal of Clinical Microbiology」1月号に掲載された。 米ワシントン大学医療センターのEmily W. Helm氏らは、新たな迅速直接検出検査の導入戦略を評価するため、2017~2024年にシアトルの3医療センターで実施されたHCV検査のデータを解析した。 その結果、研究期間中にHCV抗体検査数は72%増加しており、その約4分の3(76.0%)は外来で実施されており、陽性率は2.7%だった。2024年には救急外来での検査が682%増加し5,654件に達し、陽性率は10.3%であった。現在の医療システム全体におけるHCV診断の約3分の1は、公立郡病院の救急外来によるものであった。2024年に検体採取から結果判定までを一体化したPOCによるHCV RNA検査が導入された結果、検体採取から結果判定までの時間中央値が84時間から45時間へ短縮した。HCV抗原検査でウイルス量のカットオフを1万IU/mLとした場合、感染例の98%を検出できると推定された。全てのHCV検査をPOC RNA検査に切り替えた場合、検査コストは260%増加し(HCV感染1例検出当たり6,439ドル増)、POC RNA検査を公立郡病院の救急外来に限定した場合、コストは22.3%増加(HCV感染1例検出当たり552ドル増)すると推定された。抗体陽性検体のみをそのまま抗原検査に回すことで、コストはわずかに低減される。 上席著者である同センターのAlexander L. Greninger氏は、「HCV撲滅の鍵は症例の発見、すなわち診断が不可欠であり、実装可能で費用対効果の高い検査法を見いだすことが課題である」と述べている。 なお、1人の著者がバイオテクノロジー企業および製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2026年1月8日) https://www.healthday.com/healthpro-news/infectious-disease/significant-laboratory-costs-associated-with-point-of-care-hepatitis-c-testing Abstract/Full Texthttps://journals.asm.org/doi/10.1128/jcm.01259-25 Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock