水濡れや湿気のある住宅環境で育ち、屋外で高レベルの大気汚染物質に曝露された子どもは、喘息を発症するリスクが高い可能性があるとする研究結果が、「Environmental Epidemiology」2月号に掲載された。 米ヴァンダービルト大学医学部の城下彰宏氏らは、Environmental Influences on Child Health Outcomes(ECHO)コンソーシアムの一環として実施された米国の9つの出生コホート研究のデータを用いて、住宅環境と屋外での微小粒子状物質(PM2.5)への曝露が小児喘息の診断に与える独立した影響を評価した。解析対象は、1987~2016年に生まれた6,413人の小児であった。 その結果、一般リスクコホートおよび高リスクコホートでは、5歳までに10.3~50.3%の子どもが喘息を発症した。PM2.5曝露と水濡れや湿気のある住宅環境の組み合わせは、喘息リスクの上昇と有意に関連していた。一方、乳児期に家庭内で犬を飼育することは、PM2.5で調整した場合でも、小児喘息リスクに対して保護的な関連を示した。水濡れや湿気のある住宅に居住し、かつ高濃度PM2.5に曝露された場合の喘息リスクは、水濡れや湿気がなくPM2.5濃度が低い場合と比較して高かった(ハザード比1.95)。家庭内の猫の飼育やダニについては、有意な関連は認められなかった。 城下氏は、「小児喘息を正しく理解し予防するためには、屋外で吸入する空気と家庭内の環境の双方を含め、子どもを取り巻く環境全体を考慮する必要がある。これらの環境要因を総合的に考慮することで、子どもの喘息リスクを高める要因と、より効果的な予防策を見いだすことができる」と述べている。 なお、複数の著者が製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2026年2月10日) https://www.healthday.com/healthpro-news/pulmonology/combination-of-housing-conditions-and-outdoor-pollution-increases-child-asthma-risk Copyright © 2026 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock